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2016.05.01
硬式野球

[硬式野球]今季初の連敗 前回王者に勝ち点献上

平成28年度東都大学野球春季1部リーグ戦・亜大2回戦

4月29日(金) 神宮球場

東洋大4-11亜大

(イニングスコア)

2回戦










東洋大


亜 大
×11

(東洋大)

石倉、●山下(1勝1敗)片山翔、藤井―西川元、澤田

二塁打:中川


打順                    
守備
名前




(遊)
阿部健(営4=帝京)

藤森(法4=文徳)

(三)
田中将也(営3=帝京)

(左)
茶谷(営4=東北)


西村(営4=広陵)

(中)
笹川(営4=浦和学院)

(指)
中川(法2=PL学園)

(一)
鳥居(営4=愛工大名電)

打一上島(営4=佐久長聖)

(二)
津田(総1=浦和学院)

(右)
安西(営4=聖光学院)

原沢(営3=前橋工業)

宝楽(営3=PL学園)

(捕)
西川元(営3=浦和学院)


澤田(営4=新湊)




35


名前




石倉(営4=帝京)11/310
●山下(営1=東邦)32/320
片山翔(法3=大社)0/3
藤井(法2=富士市立)11



石倉に後を任された山下だが、思い虚しい結果となった


井上コーチにアドバイスを受けるも、この回逆転されてしまう


 前日が順延となり、強風が吹き荒れる中迎えた2回戦。先発石倉(営4=帝京)は3つの四球で二回途中にまさかの降板。代わった投手陣もほぼ毎回点を与えてしまう。一方打線は、2日前と同じ相手の先発投手をうまく捉え、二回でマウンドから降ろすも、二番手投手に手こずり八回まで点を奪えず。結果、11対4と大敗し、今季初の連敗。1部優勝へ向け、痛い敗戦となった。

 2日前の再現となってしまった。初回、立ち上がりの石倉は先頭打者に3球連続でボール。4球目は内角を攻めカウントを取りにいこうとするも、死球を与えてしまう。その後は送りバントの失敗と一邪飛でアウトを取るも、4番に粘られ四球。続く打者に対し、142㌔の速球も見せたが、結局右翼フェンスまで弾き返され、先制を許す。二回も先頭に不用意な四球を与え、犠打で進塁されると、次の打者に適時打を許し2点目を献上。

次打者に安打を許したところで、指揮官は交代を告げた。初戦後、「(次戦は)しっかりゲームを作りたい」と意気込んでいただけに、無念の降板となった。

 石倉の後を任されたのは、ルーキーの山下(営1=東邦)。これまでの試合、中継ぎ投手として新人離れした堂々たる投球を披露。この試合も、二回のピンチを何とか同点でしのぎ、悪い流れを断ち切ってくれるかと思われた。しかし、続く三回連打と四球が絡み一死満塁。続く打者に「投げ間違い」の球を左前に運ばれ、悔しい失点。四回は三者凡退で抑えたが、五回にはまたも満塁のピンチに、フルカウントからの押し出し。この流れに影響されたのか、内野陣の失策で2点も与えてしまった。結果、山下は公式戦初の3イニングの投球。「自分が試合を壊してしまった」と、後悔の残る試合となった。

 打線も、当たりこそ良かったが、亜大の守備の壁に阻まれるものが多かった。二回には押し出しの四球と適時打で一時逆転。しかし代わった二番手投手を打ち崩すことができず、三回から八回まで三塁を踏むことができなかった。9本出た安打も、点に絡めることができなかった。

 2試合で20失点16与四死球。「このままでは最下位もあり得る」と笹川主将(営4=浦和学院)が警鐘を鳴らすほど、厳しさを感じた今カード。「もう一度新しいチームを作り直す」と、次戦に向け改革が急がれる。


■コメント

・高橋監督

 投手がしっかり研究されていて、どんどん走られた。好き放題やられたね。もう少し競っていきたかったけど、石倉がもたなかった。亜細亜の厳しい野球についていけなかった。

・笹川主将(営4=浦和学院)

点取られ過ぎなのと、先制点のあと点取れなかったのが苦しかった。(亜細亜の印象)緻密というか、細かい野球をしていたので、そこで石倉も違ったんじゃないかなと思います。(勝ち点を落としてしまったことについて)今日の野球やっていれば最下位もあり得ると思うので、しっかりそこを考えたいです。もう一回野球をしっかり考え直して整理して、今から新しいチーム作り直していかなきゃ厳しいと思うのでしっかりやっていきたいです。

・山下(営1=東邦)

 自分が試合を壊してしまった。流れを変えなければいけない場面で、調子自体は悪くはなかったけれど、投げ間違いで打たれてしまった。


TEXT=美馬蒔葉 PHOTO=菅野晋太郎、美馬蒔葉