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平成28年度春季関東学生卓球リーグ戦
5月8日(日) 港区スポーツセンター
女子2部リーグ
東洋大4ー0慶大
○荒井 | 3-2 | 山口● |
○浜田 | 3-0 | 塩越● |
○川上・中本 | 3-0 | 山口・緑川● |
○川上 | 3-1 | 野村● |
東洋大1ー4日大
○荒井 | 3-1 | 工藤● |
●川上 | 0-3 | 小室○ |
●川上・中本 | 1-3 | 加瀬・宮内○ |
●村山主将 | 1-3 | 向山○ |
●村山主将・荒井 | 0-3 | 原・向山○ |
接戦で勝ち取りチームに貢献した荒井
勝利のかかる試合でも冷静に戦う川上
村山主将は毎試合手首のテーピングに「あせらない」「迷わない」と自分を鼓舞する言葉を書きリーグ戦を戦い抜いた
春季リーグ戦最終日は慶大・日大との対戦。慶大戦は4―0とストレート勝ちを決めるも、試合前すでに1部昇格を決めていた日大には太刀打ちできず1―4で敗れる。2季連続で2部残留という結果に終わった。
2日目の敗北ムードから一転、選手たちの顔は晴れ晴れとしていた。「昨日の試合後はみんな落ち込んでいたので、連絡を取り合って励まし合った」。村山主将(社4=武蔵野)は連敗を避けようと、チームのモチベーションを上げて最終日に挑んだ。慶大戦は初戦の荒井(済3=正智深谷)が相手の主将・山口(慶大)と当たり厳しい戦いとなったが勝ち点を先取。その後は順調に得点を奪い、またもや川上(文4=真岡女子)にチームの勝利が任される。ベンチからも「強気!」と応援の声、自らもサーブの前に小さく「強気」と口にしていた。接戦を強いられたものの持ち前の冷静さと強気で勝負を制し、慶大から白星を奪取。「全員で力を出し切り勝つことができて良かった」と村山主将もうれしそうに話した。
2試合目は、一つ前の試合で1部昇格が確定していた日大。東洋大の昇格の望みは絶たれていたが、江尻監督は「来季1部に上がれるかを計るバロメーター」として見ていた。荒井が相手のミスをうまく利用し1勝。しかし、その波に他の選手が乗ることはできず。「日大といい勝負ができない限り1部は難しい」。結果は3位と、2季連続1部昇格を果たせず春季リーグ戦を終えた。
年々レベルが上がる2部リーグ。エース級を連続で出していても苦しい場面が見られた。しかし、江尻監督も村山主将も「1部昇格の目標は変わらない」と口をそろえる。現在チームをけん引している村山主将・川上・中本(法4=明秀日立)は今年度で引退だ。ラストイヤーを飾るべく、そして1部での試合経験を後輩たちにさせるために、秋季全勝優勝を目指す。
◾︎コメント
・江尻監督
今日は前の方にエースを固める駆け引き無しのオーダーで挑んだ。慶大もエース級を前に持ってきていて、本当に力比べの戦い。1戦目の荒井はどちらに転ぶかわからないくらい力の差はなかった。でも、荒井の方が気持ちの面で相手を上回っていて、それで勝てたのだと思う。日大戦は勝つか勝たないかというよりは、来季1部に上がれるかを計るバロメーターとして見ていた。日大といい勝負ができない限り1部は難しいと思う。今大会は誰かが引っ張ったというより全員で戦った。だから、全員で反省して次につなげていかなければならない。2部もレベルが上がってきていて、そこに追い付けないでいるとこれから先が厳しい。でも、2部全勝優勝で1部昇格の目標は変わらない。来季に向けて、練習から見直して強化をしていかなければならない。
・村山主将(社4=武蔵野)
昨日の試合後はみんな落ち込んでいたので、連絡を取り合って励まし合った。それもあって、気持ちを切り替えて大事な慶大戦で全員で力を出し切り勝つことができて良かった。日大戦も相手に向かっていく気持ちで試合に臨めた。特に川上や荒井は勝負どころで勝ってくれたし、試合に出ていなかった子たちもとても応援などを頑張ってくれて、全員で戦うことができた。でも今大会は前々から注意していたダブルスがあまり取れなかったので、ここをもっと強化していけばどちらでも相手を苦しめられるチームになると思う。(主将として初リーグ戦だったが)自分は試合に出るとなると自分のことしか見ることができないので、リーグ戦では自分の代わりに主将として三浦に動いてもらった。そのおかげで、試合に集中もできてすごく助けられた。(秋リーグに向けて)自分たちは個人の力は無いのでチーム力で勝つしかない。2部もレベルが高くなっていて上がりにくくはなっているが、甘えてはいられないので目標は1部昇格で変わりません。
TEXT=木谷加奈子 PHOTO=玉置彩華、木谷加奈子