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2016年度関東学生アーチェリー男子リーグ戦 1部2部入れ替え戦
5月8日(日)拓殖大レンジ
1位 東京電機大 3743
2位 日本工業大 3651
3位 東京理科大 3613
4位 東洋大 3612
※上位2校が来季1部リーグ
(上位6名の合計得点)
東洋大 2部残留
3612(中野:647、大澤:604、増川:595、星野:594、武:590、橋本:582)
個人成績
50m 30m TOTAL
1増川 271 324 595
2大澤 290 314 604
3星野 278 316 594
4武 264 326 590
5田山 265 314 579
6東森 248 295 543
7中野 309 338 647
8橋本 266 316 582
※各距離60点×6エンド
チームを入れ替え戦に導いた主将・武(左)と田山
中野は来季主将として1部昇格を目指す
飛躍の1年となった男子チーム
悲願の1部昇格を目指し挑んだ1部2部入れ替え戦は惜しくも4位となり、1部昇格は叶わなかった。試合後、ここ数年低迷していた男子チームを入れ替え戦まで導いた4年生の目には悔し涙が光ったが、“来年こそ1部昇格へ”後輩たちに思いを託した。
入れ替え戦は東洋大、東京電機大、日本工業大、東京理科大の4校で戦い、上位2校が来季1部リーグとなる。4校とも力が拮抗しているだけに接戦が繰り広げられた。前半からリードしていきたいところで「4年生が全員満足いく点数ではなかった」と田山(文4=越谷)が話すように、うまく高得点を出し続けることができない。それでも「下級生で支えていければいい」と中野(法3=磯辺)を中心に下級生もチームにプラスになる射を見せた。最後まであきらめない姿を見せた選手たちだが、トータルポイント3612点で4位。2位の日本工業大とはわずか39点差であり、「実力を出せば勝てる試合だったと思うので本当に悔しい」と武主将(法4=栗橋北彩)は肩を落とした。
今試合はたくさんのアーチェリー部の卒業生たちも応援に駆け付けた。今年は4勝1敗まで男子チームをリーグ、入れ替え戦まで持ち込んだ。チームトータル最高点もリーグ戦中に更新し、明らかに飛躍の年だっただけにあと一歩で逃してしまった1部昇格が悔やまれる。しかし、悔しさだけではない。武主将、副将の田山もアーチェリー部での4年間を「達成感」「感謝の4年間」と振り返り、笑顔で部員に感謝を伝えた。来季の主将はエースとして活躍している中野。今後は中野が率いる新チームで4年生、卒業生の分まで1部昇格を目指していく。
■コメント
・武主将(法4=栗橋北彩)
実力を出せば勝てる試合だったと思うので本当に悔しい。それでも後につながる部員間のつながりも確認できたと思うので、その点では良かった。(入れ替え戦の緊張感は)特になくて挑戦という形で臨んだ。いつも通りの感じで試合ができていたと思う。(リーグ戦を振り返って)ここ数年低迷していた男子チームを上の入れ替え戦まで導けたことは良かった。心残りは昇格できなかったことだが、点数もリーグ戦で3700点を出せて大きく成長できた1年間だった。(主将としては)人数が多くなって個別で対応するのが難しかった。だんだんと主将から部員に言葉が掛けられるようになっていたと思う。(4年間を振り返って)未経験でアーチェリーを初めて、2年前の入れ替え戦もこの場所でやっていて、いろいろな悔しい場面を経験した4年間だった。もちろん悔しさだけでなく、未経験から主将という立場も務めさせていただき得るものがあった。1年生からかなり飛躍できたが、それを毎回積み上げることは現実的に難しかった。難しさや悔しさは多く経験したが、それ以上に今日を終えて達成感がある。(後輩に臨むこと)僕たちができなかったことを果たしてもらって、もう一度僕たちを泣かせてほしいと思う。
・田山(文4=越谷)
(試合を振り返って)悔しい。自分はここ最近調子が悪くて今日もできるだけのことはやろうと思っていたが奮わなかった。4年生が全員満足いく点数ではなかったと思うが、個人的には今日は満足。(リーグ戦を振り返って)最初の1戦目から5点差という試合をチーム一丸で制して、結果リーグ4勝1敗というのはここ数年ではかなりの好成績で、チームの団結力だと思う。(4年間を振り返って)入部した時から1、2年と戦力になれず、これでいいのかなと思っていたが、周りの支えがあってここまで引き上げてもらえたので、感謝の4年間。(副将として)自分のできることをしっかりやっていこうと思っていた。来年は中村が副将としてチームをまとめ上げてくれるので、サポートをしっかりしつつ来年に期待したい。
・中野(法3=磯辺)
(試合を振り返って)2位との差が39点で届かない点数ではなかったのでそこがより一層悔しい。全体的に緊張していた。4年生はプレッシャーなどがあったのではないかと思う。その分、下級生で支えていければいいと思っていた。自分も緊張していたが、求められる点数は出せたと思う。(リーグ戦を振り返って)今年1部に上がりたいという思いが強かった。去年リーグ戦でなかなか勝てずに悔しい思いをしていたので、今年は頑張ろうと思っていた。自分もチームのために頑張れたと思う。先輩たちがしっかりしていたし、1年生の大澤なども頑張ってくれて下からの支えもあった。後ろの応援も去年よりもまとまってきていてチームとして戦えていた。(来季は主将になるが)今年は悔しい思いをしたので、まずはリーグ戦5勝してブロック1位で入れ替え戦に行って、1部に上がりたい。先輩方も応援に来てくれると思うので、先輩方に上がったところを見せて引退したいと思う。(今後は)まずは後輩指導でチームの底上げをしたい。
TEXT/PHOTO=畑中祥江