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2016.05.23
陸上競技

[陸上競技]関カレ最終日 トラック総合2位!口町とマイルリレーが表彰台へ

第95回関東学生陸上競技対校選手権大会

5月22日(日)日産スタジアム


▼4日目


男子200m 準決勝

8着 中村拓 21"74


男子5000m 決勝

3位 口町 13'54"90

18位 野村 14'27"29

DNS 相澤


男子ハーフマラソン 決勝

6位 山本修 1:06'05

11位 櫻岡 1:06'59

25位 竹下 1:08'02


男子4×400mリレー 決勝

2位 東洋大 (松原-櫻井朴-冨樫-ウォルシュ)3'05"75


女子200m 準決勝

7着 鈴木 25"02


女子5000m 決勝

5位 佐藤早 16'26"68

6位 白川 16'29"48

26位 室伏 17'14"64


男子1部

総合5位 64点 ※1部団体入賞

トラック2位 57点

フィールド9位 7点

多種目優勝校2位 3人


女子1部

総合16位 13点


最優秀選手 松永大介


5000mでは堂々と表彰台へ上がった口町


白川(左)と佐藤早は共に入賞を果たした


好記録で2位に入り、笑顔を見せたマイルメンバー(左からウォルシュ、冨樫、櫻井朴、松原)


 関東インカレ(以下、関カレ)最終日。男子5000mでは口町(済4=市立川口)が3位に、そして男子4×400m(以下、マイル)リレーが2位と2種目で表彰台に上がった。その他にも3名の選手が入賞したが、目標のトラック3連覇は果たせず2位に留まった。

 

 最終日の第1種目は男子ハーフマラソン。昨日の時点でトラックの総合得点でトップに立っていた東洋大は、この種目でさらに勢いをつけたかった。レースの序盤、櫻岡(済4=那須拓陽)、竹下(済3=東農大三)、山本修(済2=遊学館)の3人は先頭集団に付いていく。暑さの影響でスローペースになり大きな集団となっていたが、10km手前から集団は崩れ始めると竹下が徐々に後退。その後もさらにレースが進んでいくと櫻岡も苦しそうな表情を浮かべ始め、失速し始める。その中で一番余裕のある走りを見せていたのが山本修だ。1位のニャイロ(山学大)が飛び出した後、2位集団で終始レースを進め、ラストは6位入賞を果たした。しかし、総合得点では予想よりも伸ばせず、エース櫻岡の結果が悔やまれるもののとなった。それでも、その後の長距離部門では、男子5000mで口町が3位で表彰台。1万mに続き、2種目で入賞を果たした。前半から積極的に先頭に付いていくレースだったが、「残り2000mから苦しかった」と話す口町は4000m手前で離された。それでも暑さの中で自己ベストを更新。「記録会ならもっと出せる」と自信を得た。

 女子長距離部門では佐藤早(食4=常盤木学園)が1万mに続き表彰台を狙おうと5000mに出場。3000mを過ぎてから集団は絞られ始め先頭は8名になる。佐藤早は4000m手前で遅れるとラスト1周に差し掛かった時点で、後ろから追い上げていきた白川(食1=)と並走。互いに競り合ったが最後は佐藤早に軍配が上がった。表彰台には上れなかったが、二人そろっての入賞を果たした。

 そして、今年の関カレ最終種目となったマイルリレー。予選トップタイムで通過した東洋大は優勝候補筆頭だった。梶原監督は「勝つために3走を替えた」と冨樫を(文4=酒田光陵)投入。1走の松原(法1=九州学院)は先頭に差をつけられることなく好位置でバトンを渡すと、続く2走・櫻井朴と3走・冨樫も混戦の中でレースを進め、エースでアンカーのウォルシュ(ラ2=東野)に望みを託した。5位でスタートしたウォルシュは「何も考えないで、絶対1位を取ろうと思っていた」と一気に加速。最後の直線で2位に浮上するとトップと胸の差でゴールした。この時のラップタイムは44秒台を記録。個人の400mと合わせると5本目のレースにも関わらず最後も驚異的な走りを見せた。タイムは3分5秒75で東洋大記録を更新。しかし、選手たちには負けたことの方が悔しく、次なる目標に全日本インカレでの優勝、そして学生記録の更新を掲げリベンジを誓った。

 

 4日間に及ぶ関カレが幕を閉じた。春先からトラック3連覇を狙っていた東洋大だったが、総合力で及ばなかった。しかし、多種目優勝校では2位に輝き、エースが力を発揮した。今後はリオデジャネイロ五輪や全日本インカレ、そして駅伝シーズンなどが待ち受けている。今大会で得た大きな経験を糧に各部門、次なるステージへさらなる高みを目指す。

 

■コメント

梶原監督

(今日は)200mの準決勝で二人はそれなりの力を出してくれたと思う。1年生と2年生で初めてインカレに出て、力を出してくれたことは評価したい。マイルはやっぱり勝ちたかった。勝つために3走を替えてみた。早大と順大との差を見ながらいっていたが、やはり3走が終わった段階で差をつけられすぎてしまった。それぞれのラップタイムを見ると予選よりも良かったが、もう少し上げられたら早大に届いたのかなと思う。4人も記録をだいぶ上げて2位になったことの喜びよりも、届かなかった悔しさの方を強く持っているようだった。ウォルシュは44秒台で来たし、よく走ったなと思う。今のところよりも前を走る3人がもう一段階、二段階強くなって、他の大学と十分戦えるレベルまで上がっていかなければ、勝つことはできない。そういう意味ではみんな負けたことの悔しさを感じてくれたので、それを埋めるための頑張りをしてくれると思う。この悔しさを糧にして、秋でリベンジしていきたいと思う。各大学の中でも3分5秒台を持っているところは少なくて、5秒台というのはトップの大学の証。そこは素晴らしい。1年生と2年生で今回は4年生が一人入ったが、まだまだ若いチームで3分3秒7が学生記録なのでそこが視野に入ってくるように、まず5秒台で秋には4秒台というのを狙っていきたい。負けてみてやっぱりもっと記録を出したいとみんなが思った。(4日間を振り返って)記録は条件がよくなかったので、それぞれうまいこと出せないということはあったと思う。それでも桐生にしてもジュリアンにしても強さというのをしっかり見せつけてくれた。走高跳でも自己記録と大学記録を更新してハイレベルな試合の中で表彰台に上がってくれた。そういうところで全体的によく頑張ってくれた。しかし桐生を使っても4継を落とすというのはあってはならないこと。そこは本来走らなければならない人が走らなかったということを含めて、足りないところをよく見つめ直して秋にはしっかり上の方で勝負できるチームになっていきたい。

 

・酒井監督

ハーフマラソンの櫻岡が表彰台に上がれなかったのが大きな反省点。主力クラスの選手が負けてはならない。山本修は入賞したのは良かったが、まだまだラストの詰めが甘い。竹下(済3=東農大三)に関しては、経験の要素が強いが駅伝では3年生の選手層が厚くなってほしいと考えている。5000mでは口町が表彰台に上がり、1万と両方で入賞してくれたのでよく頑張ってくれた。野村(済3=鹿児島城西)はやはり竹下同様、物足りない結果だった。(暑さに関しては)みんな同じ条件。記録は出ないが、それでも入賞しなくてはいけない。今回は気迫の差だったと思う。(4日間を振り返って)競歩の松永(工4=横浜)の学生記録は称えたい。でもそこが目標じゃなくて、五輪がある。それを考えるとこれも通過点。及川も能美以降成長しているので、来年は松永が抜けた後の東洋大の優勝を引き継いでほしい。中距離は予選落ちなので反省しないといけない。本来ならば得点を稼がないといけない種目なので、全日本インカレでリベンジしたい。(今後は)全部がダメなわけではない。この大会はチーム力を見るためでもあるので、駅伝を考えたときにまだまだ組織力として足らない部分がある。そこを修正していきたい。

 

・口町(法4=市立川口)

付いていけるところまで付いていけたのは良かったが、ラストが上げられなかった。入賞できたのは良かった。一番苦しかったのは残り2000mから。暑い中で、こういう大会で自己ベストが出たので、記録会ならもっと出せると思える自信になった。今後は1350秒を切りたい。ラストの切り替えが課題だと思う

 

・ウォルシュ(ラ2=東野)

(マイルは)優勝を狙っていたので悔しい。カーブからシフトチェンジしてそのまま1位にいけると思っていたが、まだ力不足だった。リオに向けて修正したいと思う。(バトンをもらったときは)何も考えないで、絶対1位を取ろうと思っていた。(春先から好調だが)今年はリオの年なので上がり調子。絶対リオに行きたいと思う。(標準突破は)日本選手権の前に個人選手権があるので、そこで狙っていきたい。(関カレを振り返って)400mは個人で優勝できたが、リレーもいけると思っていたから嬉しさと悔しさがある。(今後の目標は)44秒台に突入したい。

 

・山本修(済2=遊学館)

(レースの目標設定などは)櫻岡さんが表彰台で僕と竹下さんは入賞を目指すということ。昨年1万mで入賞も全くできずに後ろの方の順位だったので今回こそは点を稼ぎたいと思っていた。暑さのある中でのレースだったので監督からも何度も言われていた脱水には気を付けるようにして、前日から水分を取るようにしていた。その結果もあり脱水になることはなく、常に足に力が入りしっかり走れたことが入賞につながったのではないかと思う。特別調子が良かったわけではないが、レースでは一定のペースを刻むことができた。2位から6位が固まっていてラスト1周でペースが上がったときに全く反応ができずそのまま6位でゴールしたかたちになったので、前から言われていたようなラストの爪の甘さが今回のレースであらわになった。もう1度上を目指すためにはフィジカル面だったり集中力だったり、色々なことがまだ不足していると思う。駅伝に向けてこれからどんどんまだ足りないところを補っていければもっと上を目指していけるのかなと思う。


TEXT=伊藤空夢  PHOTO=畑中祥江、大谷達也、福山知晃

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