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2016日本学生陸上競技個人選手権大会
6月10日(金)~12日(日) Shonan BMW スタジアム平塚
▼3日目
男子800m 予選
1組
DNS 松崎
2組
6着 眞柄 1'53"82
5組
6着 長尾 1'54"81
6組
DNS 本平
女子200m 予選
5組
DNS 鈴木
眞柄は課題を修正し日本選手権の決勝進出を目指す
長尾は初の個人選手権で経験を積んだ
3日間に渡る個人選手権が最終日を迎えた。この日は、男子800mに眞柄(済3=三条)と長尾(社2=城西大城西)の2名が出場。どちらも予選落ちに終わったが、日本選手権、全日本インカレへと課題を得る走りとなった。
2組目に登場したエース眞柄は、再来週に行われる日本選手権につながるようにと初日の1500mに続き今大会2種目目のレース。スタート直後は他の選手の様子をうかがうためか集団の後方に付け2周目に期待が掛かった。しかし自身もポイントと考えていたラスト200mでペースが落ち、最後まで粘りを見せたが6着でフィニッシュ。連続してレースに挑むための体力不足に、課題が残った。一方5組目に出走した長尾は、レース序盤は「自分でもいい走りができた」と振り返るが、ラスト200mで先頭がペースアップ。これに付いていけず残り50mで踏ん張りを見せるも6着という結果に終わった。現在は全日本インカレのA標準突破が目標で、レース後には「絶対切りたい」と強く意気込んだ。
短距離部門の活躍が目立った今年の個人選手権。800mでは見せ場をつくることができなかった眞柄だが、2週間後の日本選手権では決勝進出へ意欲を見せている。その他にも、今回出場の無かった長距離部門からは服部弾(済4=豊川)らが出場予定だ。日本最高峰の舞台で最高のパフォーマンスを発揮できるか。選手たちは最終調整へと入っていく。
■コメント
・塩田部長
予定していた結果とはならなかった。眞柄は日本選手権の練習としてこのレースを使えればと思っていた。その意味で1500mは長い距離の練習、800mは切り替えの練習になれば良かった。ただ、800mは決勝に残れなかったので、レースが続いたときの体力がまだ課題。昨日はジョグなどをして疲労抜きの日にした。長尾についてはこういうレースを経験すること。1着のレースで、最低限その1着を狙っていくことが目標だった。スタートして後ろにいってしまったので、レースに出ただけで終わってしまった感じ。夏休み前にもう一度どこかでレースに臨んで自信を付けさせたい。(眞柄の日本選手権については)決勝に残ってほしい。上位2、3名は順当だと思うが、それ以外は決勝へ残りたい人が残るといった感じ。いかにその気持ちになってもらえるかだと思う。(他の選手は)全日本インカレを目指してやっていく。
・眞柄(済3=三条)
再来週の日本選手権につながるレースをしたいと思っていて、自分なりのレース展開などを考えて臨んだが、レース展開以前に体が動かなかった。(レースプランは)5、6番手から入って300から400mの時点で2、3番手になってラスト200mからは勝負したいと考えていた。一昨日の1500mと今日の800mと2種目出ることを自分で決めていた。1日空いてるにもかかわらず走れなかったのは今後800mの予選、準決勝、決勝と3本走っていく面で力不足を感じた。(コンディションは)好調を維持できていたので、今日のレースは経験として切り替えて日本選手権に向けて今以上に上げていきたい。(日本選手権の目標は)タイムよりも決勝に残ることを目標にしていて、ビビることなく決勝にいく気持ちを強く持っていきたい。
・長尾(社2=城西大城西)
全国大会なので関カレよりもレベルの高い選手が沢山出てくるので、簡単ではないと思っていた。実際走ってみて今日は気付いたら離されたり力を出しきる前にレースが決着ついているみたいになっていた。最初後ろの方にいたのでラスト300mくらいから自分で行ってしまおうと思って走った。300m過ぎた辺りまではいつもよりいい走りができていたが、ラスト200mで前の人が切り換えたときに全然付いていけなくて気付いたらすごい離されていて悪いときのレースがそのまま走りに出てしまった。関カレが終わって少し体調面を崩していたが、先週の練習くらいから状態が上がってきて調子は悪くなかったので走れるかなと思ったが駄目だった。(今後は)7月の日体大記録会で全カレのA標準を切ることを狙う。今シーズンは52秒9でしか走れていないのであと2秒以上上げないといけないが(記録会まで)あと3週間あるので体の補強や基礎的な部分からもう1回上げていきたい。絶対に切りたい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=福山知晃、吉川実里