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「アミノバイタル」カップ2016 第5回関東大学サッカートーナメント大会兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選 二回戦
6月26日(月) 時之栖スポーツセンター裾野グラウンド
東洋大0-1桐蔭横浜大
<出場メンバー>
▽GK
伊藤俊祐(国3=柏U-18)
▽DF
飯島樹生(国4=流経大柏)
浦上仁騎(国2=大宮Y)
徳市寛人(法4=東福岡)
水落敬(国4=埼玉栄)
▽MF
勝野瑛(国2=浦和Y)83分→MF原田守(国3=藤枝東)
高橋宏季(国2=FC東京U-18)
坂元達裕(社2=前橋育英)
田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)56分→MF宮野直也(法3=西武台)
▽FW
仙頭啓矢(国4=京都橘)
佐藤仁紀(国4=武南)75分→MF小林拓夢(国1=帝京長岡)
田中は序盤から攻めの姿勢をみせた
再度を果敢に攻め上がった水落
試合終了後、崩れる選手たちの手を引く徳市
全国へあと一歩が及ばなかった。相手は1部の桐横大だった。前半から攻めの姿勢を見せたイレブン。しかし、40分に先制点を奪われてしまう。後半も諦めずゴールへと突き進むが得点につながらず。2年連続の全国出場を果たすことができなかった。
試合前の選手たちの表情は穏やかだった。ピッチと応援席が近いため、選手と応援が普段に増して一体化していた。開始6分、左サイドの田中からのパスに佐藤が合わせるが、枠外へ外してしまう。先制点を狙い水落と飯島のサイドバックの二人も守備だけでなく前へ前へとボールを運んでいく。確実に流れはつかんでいた。しかし40分、隙を突かれ奪われたボールはGK伊藤の横を抜けネットが揺れた。思いがけない失点だった。巻き返しを図ろうとルーキー小林らを投入するも、思うように得点につながらず。悔し涙をのんだ。試合終了のホイッスルとともにその場にうなだれた選手たち。「残念です」と古川監督は何度もこの言葉を口にした。昨年初の全国大会出場から1部との試合を経験し、自信をつけて臨むことができた分、この結果は痛かった。
試合を終え、「少ない公式戦にこの悔しさや思いをぶつけていくしかない」と語った監督。選手たちもそれぞれの心の中に同じ思いを抱いたに違いない。2週間後にはすぐに天皇杯予選が開幕する。この試合の内容は良かったが、スコアにつなげられないというところで課題が残った。少しでも公式戦を増やせるように、イレブンは課題を克服し次の大会へ挑む。
■コメント
・古川監督
想定はしていたが先にミスで失点したのは残念。結果的にそれが決勝点になってしまったのでもったいない。今日のゲームはなにも出来なかったわけではない。スコアに失点も攻撃も得点というスコアに反映させるというところで結果に結びつけたのが桐蔭横浜大ですし、1部での厳しいゲームを積み重ねていおり、相手からしたら東洋大ペースのなかでしっかり勝ち切って全国を手にしたとこは相手を讃えたい。(全国への思いは)去年いい経験、良い夏を過ごさせてもらって今年も部員全員で同じ喜びを共有したいとは思っていた。なんとしてもクリアしたいところだった。残念です。(課題は)どうやって得点につなげていけるか守備は失点、攻撃は大きなチャンスを結び付けられなかった。
・徳市寛人(法4=東福岡)
2年連続で出たかったので、すごく悔しい。内容的にはあのワンチャンスだけだった。でもあそこで決めてくる。いくつかあったチャンスを決められず、その差が出た。(1部の桐横大と対戦してみて)相手の2トップは実際やってみたらレベルがすごく高い。でもそこは試合でうまく順応できた。あれが基準にならないといけない。(試合終了後に後輩たちに声をかけていたが)全国は去年楽しかったので、出たかったしすごく悔しかった。けど最上級生で、ずっと下向いてるわけにはいかない。僕もどっちかといったら、(負けて)悔しがったりしてる方だった。そこは最上級生になって改めようというところがあった。次もあるというのを姿勢で見せたかった。(選手たちにはどのような声を)座ってたのは下級生だったが、彼らも試合の中で声を出して引っ張っていってくれたので、感謝の気持ちと、次あるぞというところを伝えた。(この経験をどう生かしたいか)これを引きずらないように。まずはしっかり頭を切り替えて、今回出た課題を夏の間にクリアして、後期笑って終わりたい。
TEXT=横山恵美 PHOTO=吉本一生、藤井圭