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2016.07.04
剣道

[剣道]昨年のリベンジ果たせず、団体戦に期待

第50回 全日本女子学生剣道選手権大会


7月2日(土) 日本武道館

田島(ラ3=磐田西) 2回戦敗退



東洋大から唯一全日本に出場した田島




 
 5月の関東女子学生剣道選手権大会の敗者復活戦を勝ち抜き、全日本への切符を手にした田島(ラ3=磐田西)。昨年に引き続き2回目の全日本出場となったが、2回戦負けという惜しい結果となった。

 シードのため、2回戦からの試合となった。両者一歩も譲らず、試合は延長戦までもつれ込んだ。「慎重かつ大胆に、どこかで覚悟を決めなければならない」。冷静にチャンスをうかがっていたが、相手のペースになってしまうと、先を越され面を取られてしまった。惜しくも昨年の悔しさを晴らすことはできなかった。

 「完全に実力不足だった」と、吹っ切れた笑顔で話した田島。昨年の全日本と比べ、あまり緊張せずにリラックスして試合ができたからこそ出てきた言葉だった。昨年の全日本は初出場に加えて、会場は慣れない大阪、相手は上級生という状況に緊張し、挑戦者という意識が強かったという。しかし今回は、「関東予選含め、今年と来年のあと2回しかない」という意識が田島を吹っ切れさせた。

 9月の団体戦には、昨年とほぼ同じメンバーで臨むことになる。1年生から下級生ながら大将を務めてきた田島は、今年もチームにとって大きな戦力であり、期待がかかる存在だ。田島を筆頭に、チーム一丸となって全日本出場を目指す。



■コメント
・田島(ラ3=磐田西)
去年も個人戦に出たが中途半端なところを取られて負けてしまったので、もう1回リベンジだなって思いで臨んだ。去年は初めての全日本かつ大阪というのもあって緊張したが、今回の会場は関東地区だし、緊張はあまりしなかった。でも相手は知っている選手だったので悔しかった。(去年の全日本と比べて成長したと思うところは)心の面で結構成長した。去年は2年生で下級生だったので、相手も年上のことが多くて、どこまでできるかという挑戦者の心持ちで臨んでいたが、やはりどこか緊張して固くなってしまった部分があった。でも今回は3年生になって、関東予選含め今年と来年のあと2回しかないと思ったら逆に吹っ切れた。試合前になると緊張して喋ることもできないことがあるが、今回はリラックスしてできた。その中で打たれたので、今回は完全に自分の実力不足だと思う。試合が相手のペースだった。(延長戦だったことについて)関東予選は4分だったが、今回は5分で去年の全日本振りだったので、長いなとは感じた。5分終わって延長戦になって、どちらかが先に1本取ったら勝ちという状況だったので、慎重かつ大胆に、どこかで覚悟を決めなきゃいけないなと思っていた。集中していたので時間は気にならなかったが、先に相手にやられてしまって、実力不足を感じた。(9月の団体戦に向けて)去年東洋大は全日本初出場で、「東洋大ってどこの大学?」って感じだったので、2回戦負けだったが吹っ切れて思いっきりやることができた。前回のメンバーから1人の先輩が抜けただけなので、去年の経験を活かしながら去年の悔しさを忘れずに、新しいメンバーを加えて戦えたらいいなと思う。


TEXT=吉谷あかり PHOTO=吉川実里