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2016.07.13
サッカー

[サッカー]中大にPK戦制し連戦連勝!

第21回東京都サッカートーナメント(第96回天皇杯本戦予選)学生系の部 二回戦

7月10日(日) 東洋大学朝霞グラウンド



東洋大1(4 PK 3)1中大

<得点者>

51分  仙頭



<出場メンバー>

▽GK
伊藤俊祐(国3=柏U-18)89分→GK松本健太(国1=柏U-18)

▽DF
飯島樹生(国4=流経大柏)

浦上仁騎(国2=大宮Y)

徳市寛人(法4=東福岡)

水落敬(国4=埼玉栄)

▽MF
勝野瑛(国2=浦和Y)

高橋宏季(国2=FC東京U-18)

坂元達裕(社2=前橋育英)78分→MF宮野直也(法3=西武台)

田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)

▽FW
仙頭啓矢(国4=京都橘)

佐藤仁紀(国4=武南)78分→DF渡辺星夢(国2=前橋育英)


同点ゴールのPKを決めた仙頭


松本のセーブがチームを勝利に導いた


喜びを爆発させるイレブン


 天皇杯予選2戦目の相手は2部首位の中央大。46分にPKから先制を許し、1点を追いかける展開となる。51分には、激しい競り合いからゴール前に抜け出した高橋がPKを獲得。仙頭が落ち着いてこれを決め、1点を返す。しかし、両者譲らず、勝負はPK戦へ。GK松本の活躍もあり、4ー3で勝利し、3回戦へと駒を進めた。


 連戦の疲労が残る中でも、選手たちは積極的にゴールを狙う。13分、仙頭が相手のパスミスを奪い、シュートまで持っていくが、決めることができない。守備陣は中央大のエース矢島に攻めこまれるシーンもあったが、落ち着いて対処し、どちらもゴールを譲らない展開が続いた。しかし後半開始早々、PKを与えてしまい先制を許してしまう。追いつきたい東洋大は、その5分後に、高橋の体を張ったプレーでPKを獲得する。これを仙頭が確実に決め、1点を返すと、その後は、何度もチャンスを作るも相手ディフェンスに阻まれ決めきることができない。90分では決着が着かず、勝負はPK戦へ。一人目のキッカー仙頭が豪快に決め、チームを勢いづけると、続く徳市、浦上、高橋も確実に決め、流れをつかんだ。最後は、GK松本が「PKに苦手意識はなく、得意な方」と振り返ったように、2本連続で止め、勝利を呼び寄せた。キッカーにおいても、「気持ちが強く、練習から決めることができている選手を選んだ」という古川監督の采配が功を奏し勝利を収めた。


 前期で敗れた雪辱を晴らし、3回戦進出を決めた。次戦は1部の早稲田大が相手だ。粘り強く勝った勢いそのままに、格上相手に勝ち星を挙げ、自信に繋げたいところだ。東京都代表になるため、しっかりと準備をして試合に臨む。


■コメント

・古川監督

お互い連戦の疲労もありながら始まった試合であり、けがにも気を付けるようにも言った。最初ちょっと押し込まれる時間帯もあったけれど、15分あたりからはある程度うちのペースで試合を運べたんじゃないかと思う。(佐藤と田中のポジション交代の意図は)それぞれの特徴は違いますし、良さもそれぞれあるんですけれども、相手の圧力もあってどうしてもロングボールを蹴らざるを得ないようなプレッシャーを前半の立ち上がりからかけられていたので、飲水タイムのタイミングで走らせるのであれば佐藤よりも田中の方がスピードがあるので、そこで少し配置替えを行ったところ前半はうまくハマったかなと思う。後半の一発退場の場面などは田中のスピードで抜け出せた感じであって、また佐藤もサイドで起点になってくれたりだとかヘディングで競り勝ったりしていました。ちょっと(ディフェンスの)後ろのスペースを消されてしまうと、ランニングをして生きる選手は足元で受けるのはそれほど得意ではなく、佐藤の方はスペースがない中でボールを受けるのが得意であるので、逆にスペースにランニングするというのは得意ではなかったりするので今日はあまり機能しなかったかな。まぁ今日ある程度前半の相手を見た時に、相手のディフェンスもサイドバックもすごい前に取りにきていて、サイドのスペースをセンターバック1枚で対応する場面があったので、そこを見て何球かそういったボールを送って佐藤に収められるかな、と思ったら相手の方が先にグッとスピードで寄せ、完全な相手ボールになったりしていたので、今日のようなシチュエーションなら田中の方がいいなと思い替えました。状況次第ですね。(松本のPKキーパー起用は前から決まっていたのか)アミノバイタル杯のときからPK戦の準備はしていて、いろいろやったのでキッカーの論理もそうですし、その中でキッカーの選出もみて私の方で気持ちの強い選手だったり、練習の中で成功してる選手の中から優先的に選んで、キーパーの所も伊藤と松本とどっちもいいキーパーですけども、最後PK戦になったらある程度サイズがあった方が相手に対して威圧感というか、必ずしも全部止めなくても外してくれればそれは構わないわけで、そしたら本当に端に蹴らないと、っていう風な感じを思わせるってだけでも違うかなと思ったので。でも本当に止めてくれてよくやったな、と。(次の試合に向けて)まずこの大会の一つの目標としては東京都の代表を取るという目標があります。もう一つ、我々は2部でやっているので、一部との試合ができるのはアミノバイタル杯とこの天皇杯予選しかないので、去年は幸運にも公式戦で1部のチームとでき、またJのクラブとも戦うことができたが、今年はアミノバイタル杯の全国がなくなってしまって2試合で終わってしまったので、是か非でもこの大会で関東のチームとできるだけたくさん試合をやってその中で勝利を狙っていきたい。まずはしっかりいい準備をして次の早稲田さんと戦えるように準備して、あわよくば勝ち上がれるようにしたい。


・佐藤(国4=武南)

関東リーグの最終節で負けている相手ということもあったし、こちらはアミノバイタルで全国を逃したので、これしかなかったので絶対勝ちたいという気持ちだった。自分がチャンスを決めきれていればもっと楽な展開になったと思う。ハンドではなかったけど、PK取られて、それでもしっかり追い付けて。逆転できれば良かったけど、PKで勝つことができて、自分達の力がついていっているんだなと感じた。(先制されて追いかける展開になったが)それでカッとなってプレーに影響するのではなくて、時間もまだ残っていたので、大丈夫大丈夫と声を掛け合った。前半のようにプレーしていれば必ず点が入ると思っていた。気持ちだけ前にいかないようにしようというのは意識していた。(外からPK戦を見ていて)相手も気持ちが強かったけど、自分達も気持ちを切らさずにできていたので、PK戦でもそんなに心配はしていなかった。(次戦に向けて)早稲田は練習試合で結構やるんですけど、その時も負けてはいない。でも公式戦の早稲田の強さは外から見ていてもすごく分かるので、その気持ちに負けないように、あと1週間しっかり準備したい。


・松本(国1=柏U-18)

前半はいい形で終えることができた。後半の最初に、不運というかアンラッキーなPKで失点してしまったけど、その後は出ている選手達が前半と同じような良いペースを崩さずやれていたし、その結果PKで追い付くことができた。自分自身も後半の終盤から監督に、「PKになったらいくぞ」と言われていた。相手が一人少ない状態で点が取れなかったのは課題だと思う。でも、後ろも抑えることができていたので、最初に出ていた伊藤くんには感謝したい。(PKの練習はしていたか)トーナメント戦の試合前は毎回PKの練習はしていた。自分の中では苦手意識はなくて、得意な方だと思っていた。そこは一つの良さだと思うし、それが発揮できて良かった。(次戦に向けて)スタートから出るのは今の状況から考えて厳しいとは思うけど、1週間猶予があるので、しっかりやれることをやって、あわゆくばスタメンで出たい。またPKになったら最高の準備をしてチームの勝利に貢献したい。


TEXT=金澤瑞季 PHOTO=豊川拳大、藤井圭、土橋岳、美浪健五