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春、あと一歩のところで掴みそびれた1部優勝。猛暑を過ごした選手の黒く焼けた肌から、秋に向けた強い思いを感じた。頂点に立つべく、日々戦うチームの声を8日間に渡ってお届けする。
鳴り物入りで入学し、気づけば大学生活もあと半年。首位打者を取るほどの活躍に輝きを感じた日もあれば、手術や成績不振で苦しい時期も経験した。ラストシーズン、不動の4番・笹川晃平(営4=浦和学院)が思うこと。(取材日:8月28日、聞き手=美馬蒔葉)
――夏のオープン戦を過ごして
オープン戦の序盤は負け越していたから勝つ雰囲気も足りず、いい流れでいけなかった。ヒットが少なく勝つ流れがほしいと思ったが、ここ何試合かいい試合ができているからみんな調子も上がっているし、全体的に雰囲気がよくなっている気がします。
――もうすぐ秋季リーグが開幕します
初戦の中大戦では、球が速いことは分かっているから振り遅れないようにしたい。速い球に対して打ち返したりバッティング練習でも近くで打ったり、対策はしているので実戦でチーム全体ができるかどうか。春の3位は自分たちの力で得た結果じゃなかったし、秋が本番だと思うからしっかり戦えるようにしたい。
――シーズン後半の亜大戦が鍵になると思います
それよりもみんなが思っているのは初戦。次の週は空き週で、負けて空き週すごすより勝ってすごしたい。初戦の第一カードを取れなかったら流れはこない。どういう形であれ、初戦取れるように春終わってからずっとやってきたので、亜大ももちろんそうだけど、中大に勝ち点取るのがチームの一番大切なところだと思う。
――投手陣はどう見ていますか
山下(営1=東邦)は平均して安定してくれているから大丈夫だと思うことが多い。どちらかというと野手で勝つチームだと思うから、ピッチャーの心配よりも打ってつなげるかが心配。失点も多すぎるわけじゃないから、ピッチャーは何とかしてくれると思う。試合になったときにお互い助け合いたいので、リーグ戦までにそこを調整したいです。
――大学野球最後のシーズン。タイトルも考えていますか
個人の結果よりも、チームが勝てればいい。もちろん自分が結果出して勝つのがタイトルを取るのに一番簡単だけど、自分のやれることをやりたいと思う。だからタイトルとかの欲は特にない。自分のその時の状況でやるべきことをやりたいと思うし、求められたところでホームランを打つとか、チームを助けられるようなプレーをしたい。もちろんほしい気持ちはあるけど、それを目指すより一打席一打席結果出して、終わったときにタイトルが取れていたというのが理想。最低でも一試合一打点はしたいし、一本出るか出ないかで自分の中でもチームとしても違うので、毎試合ヒット一本出したいです。