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水泳部 インカレ直前連続特集③ 大橋悠依
去年の悔しさをバネに、今年は女子総合優勝に貢献する
昨夏から大幅にタイムを縮め、日本選手権でも初めて表彰台に上るなど、今年に入り大活躍なのが大橋だ。
成長を続ける大橋だが、去年のインカレでは「出たくないという気持ちがあるまま出てしまった」と語るように、出場2種目どちらも予選落ちを経験した。1年次のインカレでは、個人種目では決勝の舞台を経験し、リレーメンバーにも選出されていただけに、その悔いは計り知れない。しかし、そういうことを通して分かったこともあるから良いと過去を潔く振り返る。後悔したことも前向きに考える姿勢が、彼女の強さの秘訣なのだ。
今年に入り調子を上げた大橋は、次々と自己ベストを更新し、日本選手権、ジャパンオープン共に400m個人メドレーで表彰台に上った。「やっと見えてきた。来年は日本代表に入れるようにしたい」と、すでに次の目標を見据えている。
タイムが縮まった要因は、練習がつらくても楽しんで取り組めたこと、平井監督の「どんな時でも自己ベストを狙っていけ」という言葉の影響が大きいと大橋は語る。その言葉の通り、リオデジャネイロ(以下、リオ)五輪選考会も兼ねた今年の日本選手権では、泳ぐたびに自己ベストを更新した。「ターン前とターン後をもっと詰めれば自己ベストが出る」。これからの練習にも意欲を見せた。
200m個人メドレーには、リオ五輪代表の寺村(日大)もエントリーしており強豪揃いだが、女子総合優勝に向けて1つでも高い順位を狙う。今年に入り調子を上げた400m個人メドレーでは、「優勝を狙う」と昨年の悔しさをバネに闘志を燃やした。「2年生の時のインカレを無駄にしたからこそ、あと2回あるインカレは絶対に失敗したくない」。長いトンネルを抜け出した大橋は優勝に向けてまっしぐらだ。
■大橋悠依(おおはし・ゆい)
学部学科/国際地域学部国際地域学科
生年月日/1995・10・18
血液型/ B型
身長/173cm
出身地/滋賀県
出身高校/草津東高等学校
専門種目/個人メドレー
TEXT=望月優希