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平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・中大1回戦
9月5日(月) 神宮球場
○東洋大8-3中大
(イニングスコア)
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
東洋大 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 8 |
中 大 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
(東洋大)
〇飯田(1勝)-西川元
二塁打:笹川、鳥居、阿部健
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (二) | 阿部健(営4=帝京) | 6 | 3 | 0 |
2 | (右) | 安西(営4=聖光学院) | 3 | 2 | 0 |
3 | (指) | 中川(法2=PL学園) | 5 | 1 | 1 |
走 | 蛭田(法3=平塚学園) | 0 | 0 | 0 | |
4 | (中) | 笹川(営4=浦和学院) | 5 | 4 | 3 |
5 | (一) | 鳥居(営4=愛工大名電) | 3 | 1 | 1 |
打一 | 上島(営4=佐久長聖) | 2 | 2 | 1 | |
6 | (三) | 田中将也(営3=帝京) | 6 | 4 | 2 |
7 | (遊) | 津田(総1=浦和学院) | 5 | 0 | 0 |
8 | (左) | 茶谷(営4=東北) | 1 | 0 | 0 |
打左 | 西村(営4=広陵) | 3 | 0 | 0 | |
9 | (捕) | 西川元(営3=浦和学院) | 4 | 1 | 0 |
計 | 43 | 18 | 8 |
名前 | 回 | 打 | 安 | 責 |
○飯田(営4=常総学院) | 9 | 35 | 8 | 3 |
”一打席集中打”で3打点をもたらした笹川
普段はあまり見せない感情も垣間見えた
初戦・中大戦は毎回安打で打線が爆発。笹川(営4=浦和学院)が4安打3打点の働きを見せ、ふたを開ければ全体で18安打8得点の猛攻。先発・飯田(営3=常総学院)は初回に2点を奪われたものの、回を増すごとにギアを上げ、無四球完投勝利。好調の幕開けとなった。
この姿を待っていた。三回、連打で無死1,2塁とした場面。笹川がフルカウントからの6球目を叩くと、外野を真っ二つに割る2点適時二塁打に。試合を振り出しに戻す。「結果を求めるだけでなく、一打席ずつ集中しよう」とこの秋から割り切った考えは、四回にも適時打を招き、じわりじわりと相手投手陣にダメージを与えた。今日の試合では、得点が絡む場面で打席が回り、先頭での出塁もあった。これは笹川が思い描く打者の姿。「欲しい時に打てる選手に」と、抱いた理想通りの活躍ができるのは、これぞ主将というところ。春には険しかった眉間のしわも緩み、何度も笑顔がこぼれた。
少しの差が大きな結果をもたらした。「可能な限り楽にしよう」とバットグリップを従来よりも低く持ち、右手のバッティンググローブを外すことで、身体の力みが抜けるように工夫。また、近い距離からの打撃練習や打ち返す練習等をして、球の速い中大対策を行った。その結果、懸念していた振り遅れもなく、見事猛打賞を記録。これまでの低迷を一蹴するような活躍ぶりに、「キャプテンがよく頑張りました」と指揮官もはなまる印を与えた。
何よりも初戦を重要視している主将。このカードを取るために春が終わってから調整を進めていた。「負けて空き週を過ごしたくないから」。勝ち点を呼び込む、明日の主将の打撃は見逃せない。
■コメント
・高橋監督
キャプテンがよく頑張りました。飯田も完投できたしね。阿部健も良かったし、6番の田中将也もよくつなぎました。みんな良かったですよ。
・笹川主将(営4=浦和学院)
春は打てなくてみんなに助けてもらったので、今日の結果は少し安心した。結果にこだわらず、一打席ずつ集中しようと割り切って考えた。
・阿部健太郎(営4=帝京)
来週は試合が無いので、このカードはなんとしても取ろうと思った。(開幕を迎えて)オープン戦からこういう形が多い。慌てずにいきたい。(1打席目は)真っ直ぐを打った。先頭バッターとしてチームを勇気づけ、良い形でと思っていました。(打席を振り返って)ボールは見えている。今日出た課題を修正していきたい。(飯田は)頑張って粘ってくれたと思う。今日はうまくいった。ここで修正していきたい。
TEXT=美馬蒔葉 PHOTO=望月優希、星川莉那