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2016.09.13
卓球

[卓球]苦しい戦い続く 男子は残留かけ最終戦へ

平成28年度 秋季関東学生卓球リーグ戦

9月12日(月) 駒沢体育館


女子2部リーグ

東洋大1-4青学大

●大谷2-3一ノ瀬○
●川上1-3坂廼辺○
●川上・中本2-3石川・坂廼辺○
○荒井3-1鈴木●
●村山主将・荒井1-3一ノ瀬・鈴木○


東洋大2-4国学大

○中本3-1小島●
●荒井1-3荒川○
○村山主将・荒井3-1小島・長尾●
●村山主将0-3松本○
●川上・中本0-3松本・佐野○
●川上0-3長尾○


男子2部リーグ

東洋大3-4大正大

○大森3-2工藤●
●村北1-3湯本○
○坂本3-2山田●
●大森・岡田理1-3湯本・中島○
○岡田理3-2井上●
●飯嶋1-3中島○
●中村主将0-3上地○


東洋大0-4駒大

●坂本1-3松田○
●石川1-3佐藤○
●大森1-3染谷○
●坂本・村北0-3松田・水谷○




シングルスで好調をキープする中本



坂本には次期エースとしての期待がかかる


坂本と同様大熱戦を演じた岡田理


 秋季リーグは2日目を迎えた。男女ともに1つでも上の順位で終えるべく熱戦を繰り広げたが、どちらも勝ち星を挙げることはできず。1日目から4戦勝ちなしとなった男子は、残留へ向け正念場を迎えた。

 女子は江尻監督が「力負け」と語ったように、実力差を見せつけられた。この日の1戦目の相手となった青学大は3部から昇格してきたばかりのチームだが、近年の強化で実力者が並ぶ強敵。荒井(済3=正智深谷)が一矢報いるも、ゲーム全体の主導権を握ることができず敗れた。2戦目の相手となった国学大は春季1部で戦っていた相手だけに、こちらも厳しい戦いとなった。2対4で敗れはしたものの、中本(文4=明秀日立)がこの日もシングルスで存在感を発揮した。リーグ戦直前の夏合宿では調子が上がらず苦労したという中本だが、「うまく気持ちが乗ったのかな」と江尻監督が評したように、終始自分のペースでポイントを積み重ねる。勝利を手にし、1番手としての役割を十分に果たした。

 男子も同様に苦しい戦いを強いられるも、1戦目の大正大戦は4時間を超える熱戦となり、勝利まであと一歩に迫った。その中で2部リーグ初勝利をつかみ、チームに勢いをもたらしたのが坂本(済2=埼玉栄)だ。次期エース候補の筆頭である坂本は、このリーグ戦では相手のエース格との対戦が多く難しい戦いが続いている。しかし、勝利を収めた大正大戦のシングルスにおいては、デュースが長く続いたセットを奪うなど成長も見られた。「まだ足りない部分が多い」と話す坂本だが、「ぜひ今後チームを引っ張っていって欲しい」と伊藤監督の期待も大きい。主力の多くが4年生である中で、次期エース候補の成長はチームにとっても明るい材料だ。

  4年生にとっては最後のリーグ戦となる最終日。4年生は、男女ともに多くの選手が下級生の頃から主軸として活躍を続けてきた“黄金世代”でもある。坂本も「4年生がいい思いをできるような試合をしたい」と意気込むように、明日は男女ともに勝利が欠かせない。上位進出や1部昇格の可能性が消滅した今、残り1戦の勝利に全力を注ぐ。


■コメント

・江尻監督

力負け。(昨日は)調整練習をした。各自疲れを残さないように、逆にリフレッシュするように練習時間を短めにした。(中本の調子について)うまく気持ちが乗ったのかなと。試合の中で調子が上がっていったのかもしれない。夏合宿でも調子が上がらなかった部分もあったりしたので、気持ちが乗ったのかなと思う。(4年生にはどんな言葉をかけたいか)集大成。4年生がメインのチームで、4年生がいたところで1部昇格も2回果たしたし、そういう意味では本当に4年生が引っ張ってくれた。最後は4位になるか5位になるかしか無いが、何とか勝たしてやりたい。(明日へ向けて)負けが続いてきたので、その負けを払拭するようにメンタル的な面と、あと1試合目というところで気持ちを新たにできるような言葉をぶつけたい。


・伊藤監督

初戦の大正大戦は、あと二人のうちどちらかが勝てば勝てた試合だった。結果的に負けてしまったのは悔しいが、勝つチャンスも無かったことはないんで励みにはなると思う。駒大は2部の中でも力が頭一つ抜けているので思い切って試合をするようには学生に言った。やはり自力の差。(駒大の強敵に坂本をぶつけたが)坂本は2年生だが、4年生のリーグ戦に出てる3人が抜けると彼がエースという形で戦っていかなければいけない。実力的には厳しいが、ぜひ今後チームを引っ張っていって欲しいなと思って起用した。(坂本の出来は)今回坂本はエース格が出るところで使っているので、なかなか勝ちにつながらない部分もあると思う。(明日に向けて)東経大に勝たない限りは最下位が見えるので、勝って2部に残りたい。東経大も頑張っているので油断はできないし、どっちに転ぶかは分からない。始まる前は何とかいけるかなという気持ちもあったが、やっぱり2部は厳しいなと思う。


・坂本(済2=埼玉栄)

1試合目で初めて2部で勝てた。内容は良くなったが、まだ足りない部分が多いので気を引き締めて明日頑張りたい。(監督からの期待も大きいと思うが)自分はほぼ負けている中でずっと出させていただいている。これからどんどん勝っていけるように出していただけてるのかなと感じている。(4年生への思いは)普段からフレンドリーに接してくれて、部活でのリーダーシップもあるので、最後は4年生がいい思いをできるような試合をしたい。(明日へ向けて)何番で出させていただけるかは分からないが、出るからにはしっかり自分らしくチームを勢いづけられるような試合をしたい。


TEXT=當麻彰紘 PHOTO=松本菜光花、美馬蒔葉、當麻彰紘

平成28年度春季関東学生卓球リーグ・東女体大戦
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