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第27回関東学生新人陸上競技選手権大会 兼 関東学生リレー競技会
9月16日(金)~9月18日(日) 相模原ギオンスタジアム(相模原麻溝公園陸上競技場)
▼3日目
男子200m 準決勝
2組(風:-1.7)
6着 松原 22"04
男子800m 決勝
5位 増田 1'54"50
6位 長尾 1'54"57
男子10000m競歩 決勝
1位 石川 43'04"72
男子走幅跳 決勝
9位 小川 7m21(風:+5.9)
堂々の優勝を果たした石川
一時は二人でレースを引っ張った(左から増田、長尾)
関東新人最終日、東洋大からは5名の選手が出場した。その中で石川(済1=横浜)が男子1万m競歩で優勝。また、男子800m決勝では増田(ラ2=北陸)と長尾(社2=城西大城西)が5、6位入賞を果たした。
1万m競歩に出場した石川はスタートから平国大の選手が一人飛び出したが、ここは焦らず2位以下の大きな集団を引っ張っていく。3000m過ぎにトップを歩く選手を吸収し先頭に出た。徐々に集団の人数が減っていき6000m過ぎには斎藤(明大)との一騎打ちになる。始めから並走を続けていた二人だが残り2000mで勝負がついた。「一番辛いところで引き離して、相手に追う気持ちをなくさせよう」。石川の狙い通り一気に引き離すと斎藤は付いていけない。そのまま逃げ切り1位でフィニッシュ。石川は6月に行われた個人選手権でも同種目にエントリーしていた。しかし1度警告されてから立て続けに警告を受け、失格になった。そのためこの夏はフォームを意識して練習に取り組んだ。「1枚出されてからは警告を受けることはなかったので力を出し切れて良かった」と振り返るがタイムには満足していない。競歩部門の次期エースとして、しっかりタイムも狙っていける上級生たちと肩を並べていきたいところだ。
800mの増田と長尾は入賞を果たしたが、結果の良し悪しが分かれた。準決勝同様に長尾が先頭に立つとぴたりと増田も並走。このままワンツーフィニッシュするかと思われたが、ラスト150mでレースは急展開した。後続の選手が二人を抜かしにかかり、粘り切れず順位を落とした。前回覇者の増田はもちろん優勝を狙っていたため「悔しさしかない」と話す。一方長尾は最後の勝負で敗れはしたものの「自分なりの展開持ち込んで3本とも走れたのは今後につながる」と手応えを感じた。練習のときから切磋琢磨する二人。これからも互いに刺激し合いさらなる成長につなげていく。
トラックシーズンも終盤を迎え、公式戦は残りわずか。国体を控えている選手もいれば来年に向けて記録会でタイムを狙っていく選手もいる。それぞれが次につながるラストシーズンにしていきたいところだ。
■コメント
・長尾(社2=城西大城西)
今シーズン最後の公式戦ということで、夏合宿からこの関東新人で何か実績を作ろうと話していて、優勝とかを狙って臨んだ。最後の夏合宿が終わってから大会前日までの1ヶ月間ずっと調子を崩していて、走れていないと感じていた。試合前日の練習で明日になれば走れると言い聞かせていた。実際に走ってみて思ったよりも練習の感覚からするといい感じで走れていた。練習は走れていなかったけど試合で走れていて、自分は練習で走れていても試合で走れないときがあるので、その点では良かった。3本走ったのも今回が初めてで、最後の勝負では負けてしまったが3本とも1分54秒台でラスト300mから上げるという自分なりの展開持ち込んで3本とも走れたのは今後につながると思う。(前半から前に出たのは)予選からどの組も遅いレース展開だったので、決勝もそうなるだろうと思って調子が悪くても自分からいった方が楽に進めると思うし、先頭を走っている方がラストの切り替えが自分のやりやすいようにできると思って200m過ぎに先頭に出たのでそのままいった。予定通りといえば予定通りだった。3本走ることはインカレでは絶対必要になることなので3本しっかり走れたことと今回の試合を通して練習で走れなかった部分きっかけがつかめたと思うので、これから公式戦はないが来年に向けて標準記録を突破しなければならない。残りの記録会で自己ベストをどんどん更新していきたい。
・増田(ラ2=北陸)
悔しさしかない。昨年優勝して今年も優勝を狙っていたのでできなくて悔しい。(レースを振り返って)位置取りをしっかりしようと思っていて位置は良かったが、1週目接触もあり少し焦った。他選手に前に出られそうなときもあったが、位置取りをうまくしていたので出られず良かった。ただ、そこで力を使ってしまった。切り替えができなかった。ずっと長尾と一緒にレースを進めていて、練習のときから切磋琢磨してやってきた。一緒にワンツー取れるかなと思っていたけれど、どちらも切り替えができずに負けてしまった。(今後は)記録会がたくさんある。800mでは1分50秒を切りたい。400mと1500mもレースがある。400mは高校のときにやっていたので、ベスト出せたらいいと思う。1500mは大学入って初めての記録会になるけど、ある程度の記録で走れないといけない。800mで勝つためには1500mも走れないといけないので、記録を狙っていきたい。
・石川(済1=横浜)
目標としては優勝することが1番だった。今まで歩き切れたことがあまりないので、優勝したいという気持ちがあった。特に明大の同じ1年生に県選手権で負けたので負けられない気持ちだった。警告を1枚出されてしまって、個人選手権では1枚出されてから何枚か出されて失格になってしまったので不安もあった。それであまり上げれなかったが、ラスト2000mで上げて勝てた。夏はフォームを意識して練習していて、1枚出されてからは警告を受けることはなかったので力を出し切れて良かった。(2000mから引き離したのは)相手も余裕そうかなと思ったが、直前で離すと気持ちでついてこられると思って一番辛いところで引き離して、相手に追う気持ちをなくさせようと一気にいこうと思った。タイムは最低でも42分台と考えていたのでそこに関してはまだまだ力が足りなかった。良かったのはフォームをあまり注意を出されずに余裕をもってできたこと。課題は先輩とかを見ていると最初からいって最後まで自分のペースで周りを気にせず、周りが来なかったら自分でタイムを狙っていけている。周りの調子があまり良くない中で勝つことだけではなく、タイムも狙っていかなければいけないと感じた。(今後は)夏は20kmで最低限のスピードを出す練習をしていた。しっかり距離を踏めていたのでまずは高畠で結果を出していきたい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=福山知晃、畑中祥江