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2016.09.19
準硬式野球

[準硬式野球]強豪相手に大敗... 終始流れつかめず

平成28年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・日大1回戦

9月18日(日) 上柚木公園野球場


東洋大3-13×日大(八回コールド)


(イニングスコア)

1回戦
東洋大
日大5×
13


(東洋大)

割石(社2=越谷南)―佐藤弘(法3=星陵)


1部の洗礼は割石にも襲いかかった


2安打を放ち気を吐いた稲川


 日大との初戦は実力差を見せつけられた。初回に先制したものの、その裏に先発の割石が相手打線に捕まりまさかの8失点。八回にも一挙5点を失い、今季初のコールド負けを喫した。

 

 これが1部の洗礼か。初回に幸先良く2点を奪い上々のスタートを切ったが、東都を代表する強豪校はそれを上回った。抜群の安定感をこれまで発揮してきた割石が先発も、死球も絡み初回から無死満塁のピンチを迎える。ピンチには強い割石だが、3つの適時打であっという間に逆転を許すと、一死満塁から相手の8番打者に2球目を左翼席へと運ばれた。「ちょっとのミスも許されない」と稲川(文3=稲毛)が語るように、1部の厳しさを思い知った瞬間だった。二回から七回までは強力打線を無失点に抑えた割石だったが、八回にも一つの失策から大量失点へとつながる。「ミスした方が負け」。こう振り返った小田辺監督の言葉がまさにスコアに現れた。

 打線も思うようにつながらなかった。二桁安打を放ち3点こそ奪ったが、長打がわずか1本で四死球に関しては0と打線が線にならず。この日は終始相手の流れだったが、安打は出ているだけに惜しい結果となった。

 今後は、木藤主将(法3=浦和学院)が語ったように「自分たちから流れを作る」ことが攻守両面で重要となる。3連敗となり次戦も強豪中大との一戦となるが、「気分一新できるのではないか」と小田辺監督は語る。今は険しい道のりだが、挑戦者は既に前を見つめている。


■コメント

・小田辺監督

力負け。ヒットの数は1本しか変わらないが、ディフェンス力の差が出てしまうとヒットの数が変わらなくても得点差に出る。1部で勝つにはそこがきっちりできないと、ミスした方が負けっていう試合になってしまう。(1つのミスを相手が見逃さない)今まで対戦した国士舘や専修よりも明らかに日大の方が上。(3連敗となったが)確かに3連敗だが、その前の2つは1点差だし、ヒットは常に二桁打ててるので、打つ方は何とかなっていて光明が見えていないわけではない。流れがつかめていないというところで、うちの方が流れを作っていかなくてはいけない。(二回から七回で流れが来ると思ったか)それをさせてくれないのが日大の強さ。ヒットは出るけど点にならないというところ。(次の試合へ向けて)今日は大差で負けたが、明日はまた対戦相手が変わる。気分一新できるのではないか。相手は全国大会で優勝しているチームなので、チャレンジャーとして向かうだけ。


・木藤主将(法3=浦和学院)

完璧に自滅。初回もそうだし、フォアボールやデッドボールが出て相手に長打を打たれて、結局エラーとかも絡んで、完璧にあっちのペースで野球をやることになった。(1部の洗礼は感じたか)今までも良かったわけではないが、今まではエラーしても相手が凡打してくれていたのが、日大はエラーやフォアボールに付け込んで、そこで結果を出せる選手がそろっている。その点で大差になった。(打撃に関しては)ヒットの本数だけ見れば1本差。塁に出てけん制タッチアウトだったりとか、ピッチャーのフォアボールだったり、甘い球を思い切り打って長打だったりとか。こっちは長打が1本しか出ていない。単打で全然良いが、甘い球が来た時の思い切りが足りない。(ミーティングでは)もうちょっと自分たちのペースで野球ができるように声かけたり、自分たちから流れを作るようにと話をした。(次戦へ向けて)今日までの3連敗は過去なので気にしても仕方ない。明日勝てるようにやる。


・稲川(文3=稲毛)

うちのちょっとしたミスを逃さずに、日大が付け込んできた。最初の回の8点と、八回の5点。まとめて点を取られたので、ちょっとのミスも許されないと改めて感じた。(今日は2安打)前の試合までは思うように振れてなかったが、昨日までの練習でちょっとずつ修正できた。慧也くん(木藤主将)と一緒につきっきりで練習をやってて、今日はいい感じに振れてたので良かった。(3連敗で難しい時期だが)まずは雰囲気作りを。自分も副キャプテンっていう立場なんで、自分のこともそうだがベンチの雰囲気作りも大事だなと思う。ので、うまく流れに乗れたら勝ち切れると思う。(次戦へ向けて)相手は今年の全日本で優勝しているチームだが、挑戦者という気持ちは1部に上がってから常に持っている。強い気持ちを持って戦っていきたい。


TEXT/PHOTO=當麻彰紘