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第92回関東大学バスケットボールリーグ戦
9月18日(日) 東洋大学総合スポーツセンター
東洋大70-81江戸川大
16|1Q|22
21|2Q|15
16|3Q|23
17|4Q|21
スターティングメンバー
2 山口健大
11 中村幸太郎
10 鷲見隆行
24 塚原亮
88 山本大貴
中村はボールを回すだけでなくスリーポイントでもチームに貢献した
岩淵はガードとしてボールを的確に回した
チームの得点源となった山口
駒大戦の敗北により、絶対に負けられない戦いとなった江戸川大戦。しかし、70ー81と黒星をまた一つ増やしてしまう。開幕2連勝からまさかの4連敗で、インカレ出場は厳しい状況となった。
「大事な場面で決め切れない」。山口(済4=桐光学園)を始め、選手たちはこう口をそろえた。入りは先制点でバスケットカウントを取り順調。2Qでは逆転すればし返されと、点の取り合いが続く。保岡(江戸川大)のスリーポイントに負けじと点差は一桁に抑えて、3Qは同点で終えた。ここから追い上げという場面。しかし「決めたい場面でのターンオーバーが多かった」と岩淵 (済3=新潟商)が振り返るように、パスミスやイージーシュートのミスが重なり、チャンスをものにできない。その隙を突かれた保岡(江戸川大)の連続スリーポイントが、さらに東洋大を追い込める。山口、中村(済4=幕張総合)がカットインや外角のシュートで、必死に攻め込むも江戸川大の勢いを止めることはでき なかった。「相手がディフェンスもオフェンスも格段に良くなっている。(東洋は)今は力が無い。しょうがない」。昨年2戦2勝の江戸川大に11点差で負け、目(さっか)監督は肩を落とした。
次週は同じく4勝2敗の立大と順大との対戦。「勝てそうとか厳しそうとか言っている場合ではない。勝つしかない」。中村は強気な言葉で意気込んだ。これで負ければ下位争いが見えてくる。もう後は無い。次週の戦いで必ず連勝し、東洋大を昇格へ押し上げる。
◾︎コメント
・目(さっか)監督
今は力が無い。メンバーもけが人が多く苦しい状況。サイズが小さいこともある。しょうがない。敗因はリバウンドとシュート力の差。昨年よりも相手がオフェンスもディフェンスも格段に良くなっている。あとサイズがでかくなっているのは大きかった。(最近の不調の原因は)ディフェンス。ディフェンスでこらえ切れてない。みんなやろうとしている焦りばかりで、ルールを守っていない。もう一度チームを作り直さないといけない。(次戦に向けて)きつい試合になる。でも勝ちにいく。それでコツコツやっていくしかない。立大にも順大にも絶対負けてはいけない。負けると下が見えてくるので、どちらも強いし自分たちよりもシュート力が高い。それをディフェンスで抑えることを今週やっていきます。
・山口(済4=桐光学園)
いつも接戦になって、後半大事な場面や勝負どころのシュートやプレーが雑になっている。正確性に欠ける。だからこういう試合展開になってしまう。前回負けて3連敗で後が無かった。そこで「気持ちを切り替えやっていこう」って話をしたのに、4連敗目が付いてしまった。インカレに行きたいけど、厳しい状況にある。不調の原因がみんな分かってなくて。それが分かればみんな楽に試合展開できる。今2勝4敗で崖っぷち。結果は結果なので、今週月曜日から切り替えてやらないとという話と、どうチームをまとめられるかというのを中村と山本と話して一週目の状態に戻せるように。次週勝って勝率を五分に戻さないと、去年より成績が悪くなってしまうので、本当にきつい1週間になると思います。(次戦に向けて)勝つしかない。強いチームであり苦手なチーム。去年も負けている。一周目いい形で終わりたいので、残り3試合立大戦から少し変化した東洋大を見せられたらいいかな。
・中村(済4=幕張総合)
負けられない試合だったが、勝負どころでリバウンドやルーズボールを取られてしまって、逆にこっちはシュートは決められなくて、そのまま試合が終わってしまった。フリーで打てても決められなかったり、ターンオーバーが多かったから、それで相手が勢い付いたのだと思う。(次戦の立大戦は)勝てる勝てないじゃなくて、勝つしかない。自分たち4年がしっかりしないと下級生も付いてこないので、4年中心として積極的に声をかけてチームをまとめていきます。
・岩淵(済3=新潟商)
ゲームの入りも良く、対駒大での痛い敗戦から切り替えてなかったわけではなかった。勝負どころで相手はしっかり決めてくる、うちは決められないというのが負けた大きな要因だと思う。シュートだけじゃなくて勝負どころで相手にリバウンド取られたりルーズボール負けたり、また決めたい場面でのターンオーバーが多かったことが今回負けた原因だったと思う。(ファールに関して)昨日も今日もバスケットカウントでファールがかさんでいた。そして必要なときにファールできない状況になったりして、ファールはケアしようという話はしていた。だが結局それができなくて相手にやられてしまった。(次戦に向けて)次も絶対に負けられないので、まず一人一人しっかりやるべきことをやる。一人やってないだけでも5対4という状況が生まれてしまうのでそれを無くすのと、今回勝負どころで負けたのでそこでみんなで声かけて少しでもターンオーバーを減らしてシュート決めることを心掛けていきたい。
TEXT=木谷加奈子 PHOTO=髙橋雪乃、外狩春佳