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2016.09.22
硬式野球

[硬式野球]片山翔が好投!国学大との初戦を白星で飾る

平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・国学大1回戦

9月21日(水)神宮球場

○東洋大3-2国学大

(イニングスコア)

1回戦









国学大
東洋大
×


(東洋大)

飯田、◯片山翔(2勝)-西川元、澤田


打順                    
守備
名前




(二)
阿部健(営4=帝京)

(右)安西(営4=聖光学院)

(指)
中川(法2=PL学園)

走指蛭田(法3=平塚学園)

(中)笹川(営4=浦和学院)

(三)田中将也(営3=帝京)

(一)鳥居(営4=愛工大名電)

(遊)津田(総1=浦和学院)

(左)
西村(営4=広陵)



打左
茶谷(営4=東北)



打左竹原(法2=二松学舎大附)

(捕)
西川元(営3=浦和学院)


澤田(営4=新湊)




29



名前




飯田(営3=常総学院)
31/315
○片山翔(法3=大社)52/319


片山翔の熱投が勝利を引き寄せた


勝利の瞬間、吠える片山翔


鳥居は貴重な同点適時打を放った

 

 国学大との初戦は逆転勝利。四回に先発・飯田(営3=常総学院)がツーランを浴び先制を許すも、後を受けた片山翔(法3=大社)が無失点で切り抜ける。打線は六回に津田(総1=浦和学院)が押し出しの死球を受け、これが決勝点。片山翔は五回以降、走者を出しながらも無失点に抑え、早くも2勝目。チームは開幕3連勝で首位に立った。

 

 最後の打者を打ち取ると片山翔は大きく吠えた。

 四回、好投を続けていた飯田が本塁打を含む4連打を浴びると登板機会が訪れる。「無駄を与えずに抑えていこう」と意気込んでマウンドに上がると、1死一、三塁のピンチにも怯むことは無かった。ビッグイニングにもなりかねない場面で、持ち味の直球と「今日一番よかった」というスライダーで先頭打者を追い込み、最後は空振り三振。次打者も内野ゴロに打ち取ると、グラブを叩いて喜んだ。七、八回も三塁に走者を背負ったが、いずれも無失点に抑えた。リードした澤田(営4=新湊)は「本調子ではなかった」と話すも、チームを助ける好救援。「参考にしている」という、福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手さながらの球の出所が見えにくい投球フォームで、相手打線のタイミングをうまく外した。

 終わってみれば、今春大学初勝利を挙げた相手に一本の安打も許さない完璧な内容。高橋監督も「よく投げてくれました」と称賛した。しかし、左腕は「明日からも変わらずに自分の役割を果たします」と勝っても浮かれることはない。

 一方、開幕カードで猛打をふるった打線はこの試合では3点に封じ込められた。四回に田中将也(営3=帝京)と鳥居(営4=愛工大名電)の連続適時打で追いつくも後が続かず。辛くも試合には勝ったが、笹川(営4=浦和学院)主将は「チャンスを生かせなかった。下位打線がとにかく打てなかったからそこが課題」と厳しい言葉でチームを引き締めた。

 開幕3連勝でチームは勢いに乗っている。指揮官が「みんなが結束できているよ」と語るように、ここまでの3試合は投手陣と打線が互いにカバーしあっての勝利だ。指揮官が続けて「昔を思い出すよ」と話した今のチームに、怖いものは何もない。


■コメント

・高橋昭雄監督
 (先制された後)すぐに同点に追いついてくれたので良かったですよ。本当はそこで一気に行かなきゃいけないんだけどね。それでもみんなが結束できているよ。片山も良く投げてくれました。

・笹川主将(営4=浦和学院)

 チャンスを生かせなかった。下位打線がとにかく打てなかったから、そこが課題。スタメンはもちろん、控え選手も帰ってからとことんやらなきゃ駄目。今日の結果に満足せずにやっていく。

・片山翔(法3=大社)
 無駄を与えずに抑えていこうという気持ちでマウンドに立った。僕は中で抑えていくピッチャーだから、それを常に意識してる。どんな形であろうと、思い切っていこうと考えている。和田毅投手を参考にしている。高校が隣ということもあり、幼い頃からヒーローで憧れていた。ボールの出所を見えなくしようと思って、和田投手が投げる日は試合を必ず観るようにしてる。今日一番よかった球はスライダー。カウントを取ることができた。明日からも変わらずに自分の役割を果たします。

・澤田(営4=新湊)
 いつもは七回から準備していたが、西川元の配球が読まれていたので早めの出番になった。片山自身本調子ではなく、ブルペンでは球も高めに浮いていた。だが、本人の意識で配球が浮つくことなく、悪いなりにまとめられた。九回まで抑えきったので片山には合格点をあげたいとは思う。自分の仕事は守りからチームにリズムを作ること。自分の役割を果たせるようにこれからも頑張っていきたい。


TEXT/PHOTO=菅野晋太郎