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2016.10.03
サッカー

[サッカー]徳市が攻守に活躍 集中応援日を勝利で飾る

第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)

第14節  10月2日(日) 東洋大学朝霞グラウンド



東洋大2ー0青学大



<得点者>

13分    徳市


      94分   高橋



<出場メンバー>

▽GK


伊藤俊祐(国3=柏U-18)



▽DF


浦上仁騎(国2=大宮Y)



飯島樹生(国4=流経大柏)58分→倉本光太郎(国2=京都橘)



徳市寛人(法4=東福岡)



水落敬(国4=埼玉栄)



▽MF


田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)90分→原田守(国3=藤枝東)



坂元達裕(社2=前橋育英)



高橋宏季(国2=FC東京U-18)



勝野瑛(国2=浦和Y)



▽FW


宮野直也(法3=西武台)


佐藤仁紀(国4=武南)72分→小堀将人(国3=八千代)


3試合で3ゴールと好調の徳市


堅守で無失点に抑えた浦上


伊藤は再三の好セーブを見せた


  前節、後期リーグ初黒星を喫して迎えた青学大戦は集中応援日で多くの観客が駆け付けた。試合は13分に徳市のゴールで先制すると、その後は押し込まれる展開が続くが徳市、浦上の活躍や伊藤の好セーブで失点を防ぐ。後半ロスタイムには高橋が今季初ゴールを決め2-0で勝利。昇格争いに踏みとどまった。

  エースの仙頭をけがで欠く中、試合は序盤から動く。13分、右サイドの坂元の突破からパスを受けた高橋がシュート、最後は佐藤が詰めるがわずかに合わない。しかし、そのプレーで得たCKに徳市が頭で合わせ幸先よく先制する。徳市は直近3試合で3点目、さらに3得点全てがセットプレーから生まれており競り合いでの強さを見せている。その後は青学大に徐々に押し込まれるがCBを中心としたディフェンスで守り切り前半を1-0で折り返す。後半も古川監督が「スコアの関係でどうしても相手のペースになってしまう」と予想した通り、押し込まれる展開が続く。68分にはゴール前でこぼれ球を拾われシュートを打たれるがGK伊藤がセーブ、72分には左サイドを崩されるがシュートはクロスバーに当たり失点を免れる。81分にもゴール正面でシュートを打たれるが徳市が顔面でブロックして得点は与えない。その後も我慢強く耐えて迎えた後半ロスタイム、待望の追加点が生まれる。相手DFのトラップミスを高橋が逃さずボールを奪うとGKとの1対1を冷静に決め2-0とした。無失点に貢献した徳市は「最後の最後で体張って防げたのが勝ちにつながった」と振り返り、集中応援に駆け付けた多くの観客に勝利という最高の結果で応えた。

  試合後、古川監督は「内容的には難しいゲームとなったが、昇格することを考えるとこういう中でもしっかりと勝ち点3を積み上げていかないと辿り着けない」と選手たちの我慢強さを称えた。前節の敗戦で4位に転落したものの、まだ上位との直接対決もあり昇格の可能性は十分ある。次の相手は下位の拓大、その次には首位の東国大との一戦がある。いい流れで東国大戦を迎えるためにも絶対に勝利する。


■ コメント

・古川監督

仙頭がけがで使えない状況だったので、難しい試合になるというのは前から想定していた。ただ、その中でセットプレーを生かして先制したことで、相手にボールがある時間というのが増えてしまって厳しいゲーム展開となった。しっかり守備のところで最後まで踏みとどまって戦ってくれて、最後ご褒美のような2点目がきた。ハーフタイムにはしっかりと守備でゲームをコントロールするようにというのを話した。ボールを持てなくてもイライラすることなくやってほしいと送り出した。(セットプレーからの得点が多いが)どの試合もセットプレーから得点が生まれれば自分たちを楽にさせてくれる要因になる。取れるのであれば毎試合取りたいが、長身の選手がいる訳でもないのでタイミングよく入っていくということだったり、セットプレーというのがキーになったと思う。(次の試合に向けて)追いかける立場なので一戦一戦集中して戦う。苦しい試合が続くと思うが1週間しっかり準備して勝ち点3を積み上げたい。

・徳市(法4=東福岡)

前節負けてしまったので、サッカーの原点とも言える戦うことだったり、走ることだったり相手を上回れるようにやろうと話していた。結果的に押し込まれてしんどい試合だったが、最後の最後で体張って防げたのが勝ちにつながったと思う。ゼロで終われたのは大きい。(GK伊藤の好セーブについて)1年生の時から試合経験があるので、そこはすごく信頼している。お互いいつも声かけながらやっていて、信頼が高い分もっともっと要求するし、あいつからも要求される。お互い高めあっていくというのは良いと思う。(前回の敗戦からの期間は)負けたんですけど火曜日から高め合ってできた。監督も「まだ1敗しただけだ」とすごく強調していて、危機感を持ちながらポジティブな姿勢で取り組んできた。(次節へ向けて)拓大には前期最後の最後で追いつかれた。次節も引き続きサッカーの原点を大事にしながら戦って、今度はもっと内容も良くして勝ちたい。

・伊藤(国3=柏U-18)

応援の人がいっぱいいて、前節負けてたので絶対勝つという気持ちでやった。(3試合ぶりの無失点だが)1節2節が無失点でいい入りができたなと思ったらコロッと3、4節で失点してしまったので、久しぶりの無失点でうれしい。(コーチングの声がよく出ていたが)相手に押し込まれる時間帯が後半に多かったので、後ろから言ってあげないときついと思うので、声は出したつもり。(集中応援での勝利だが)今4位で絶対落とせないので、勝ち続けてまず昇格圏内に入れるように頑張っていきたい。(次節へ向けて)前期にやったときに後半のあと5分ぐらいで決められたので、次は無失点で終わらせたい。


TEXT=土橋岳 PHOTO=當麻彰紘、吉本一生