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平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
10月9日(日) ダイドードリンコアイスアリーナ
東洋大4―0早大
[ゴール(アシスト)]
26:18 渡邉(古川誠)
33:23 渡邉(人里、古川誠)
51:50 出口(渡邉、古川誠也)
55:26 阿部(田中、柴田)
2ゴール1アシストでチームの勝利に貢献したDF渡邉
得点が求められる第1セットで役目を果たしたFW古川誠
GK古川駿は対早大で初完封
DF渡邉(社2=日光明峰)の2ゴールで勢いづくと、その後も早大の固い守備網を突破し4―0の完封勝利を挙げる。この結果により1次リーグを7戦無敗の3位で折り返した。
1次リーグ最終節、夏の交流戦で1―4と黒星を喫した早大との対戦だ。試合が大きく動いたのは2ピリ、FW古川誠(社2=白樺学園)のパスを受け取ったDF渡邉がスティックを一閃(いっせん)し、ゴール右下へ先制点を決めた。さらに好機は訪れる。徐々に波に乗り相手ゾーンでの攻撃が増えた2ピリ後半、PP(パワープレー)を得た5対3の大チャンスでまたもや渡邉のワンタイムシュートが決まった。「(5対3は)いつも練習でやっていて、チャンスがあれば決める自信があった」と話した渡邉。パックは一度ゴールクリーズ上部に当たり判定が遅れるも、重要な2点目を奪った。流れをつかんでからは白熱した試合展開が繰り広げられるが、足を止めず攻め続ける。3ピリでは好機を逃さず立て続けにゴールを生み、4―0とさらに引き離した。守りではGK古川駿(社2=八戸工大一)を中心として自陣を守り切り完封勝利。早大に夏の交流戦での雪辱を果たした。
DFながらに今試合2ゴール1アシストの活躍を見せた渡邉は、鈴木監督も「彼はDF陣の中で今シーズン一番成長を見せている選手」と太鼓判を押している。また今年の最大の要所である「守り」は確実に成長を見せており、洗練された守備から攻撃へのつながりも今回の結果としてはっきり表れていた。
一巡目最終戦を良い形で終え、現在の順位は強豪・中大、明大に続いて3位と優勝戦線に残った東洋大。1次リーグは無敗ではあるものの、3つの引き分けが今後の負荷となるのも事実だ。次週からは一敗が命取りとなる2次リーグが始まる。優勝未経験世代の切なる思い、目指すは頂点のみだ。
◼︎コメント
・鈴木監督
(一巡目を振り返って)チームとしては負けなし、今まで勝ちに対しての1点が足りなかったが、今日は完封プラス得点が取れたというところで、守りから良い攻めにつなげられたので成長が表れていた。(中大、明大に勝つためには)負けているときだけでなく、リードしているときに少しのチャンスがあれば決める意識を続けていかなければならないと思う。(守りの評価)60分間では負けないチームに成長してるのは、守りの成長が大きい。(完封勝利について)GK古川駿を中心によく守ってくれたが、攻め続ける気持ちが守りの部分を減らしたこともあるので、攻めの意欲が今日の完封につながったと思う。(DF渡邉選手について)結果的に試合を大きく左右する点数を取ってくれたのは評価したい。彼はDF陣の中で今シーズン一番成長を見せている選手。(2次リーグに向けて)このままの努力を続けていけば、結果は見えてくると思う。
・GK古川駿(社2=八戸工大一)
今日は今シーズンで一番いい試合が出来たんじゃないかと思う。(自分のプレーへの評価)最近はあまり安定感のない試合が続いていたが、今日は最初から最後まで落ち着いたプレーができたと思うので、次の試合でも今日みたいなプレーできるように頑張っていきたい。(今試合への心情)今日は特にそんなに特別な思いでやったわけではなくって、いつも通り、負けない、絶対勝つぞ!みたいな感じで試合しました。(一巡目を振り返って)イージーな失点結構していたので、後半ではちゃんと切り替えて最後まで戦っていきたい。(次戦に向けて)優勝するためにはもう、引き分けも許されない状況なので、絶対全勝できたらいいと思います。
・DF渡邉(社2=日光明峰)
1ピリはあまり足も良く動いてなくて、FWもかみ合ってなかったが、2ピリから切り替えてリラックスして試合ができた。(2ゴールの活躍だが)良いパスがきたらシュートを打とうと思っていた。2点目は5対3だったが、いつもの練習の形で、チャンスがあれば決める自信があった。(DFとしての役割は)3ピリに入る前、簡単に点数を入れないで0点に抑えられたというのが大きかった。我慢の時間帯に3点目が入ったので良かった。個人的には1次リーグを終え1対1のバトルで成長できた。チームのDF陣も良くなっていると思う。(次戦に向けて)2次リーグではもう負けられないので、1つの練習や試合を大事にしていきたい。
・FW古川誠(社2=白樺学園)
1ピリは決定的なチャンスがなかったが、2ピリ3ピリで東洋らしい戦いができた。完封もできてよかったです。(3アシストを振り返って)ずっとこのセットでやっていてみんな得点できる技術を持っているので、誰がアシストとかは関係なく点を取ることがポイントだったと思う。どうしても5対5なので、一人かわしていかに数的有利のチャンスを作るかを考えてやっている。(一巡目を振り返ると)中央、明治は引き分けでも悪くはないと考えていた。慶應は勝てる相手だったのに、こぼしてしまったのが今の明治と中央との勝ち点差だと思う。もう僕たちは負けられないので、全勝して優勝争いに食い込みたい。(次節へ向けて)今日のホッケーをすればどんな相手にも勝てると思うので、しっかり自分達の力を発揮してまた完封勝利できるように頑張ります。
TEXT=坂口こよみ PHOTO=美浪健五、外狩春佳