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第92回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月9日(日) 日体大世田谷キャンパス
東洋大53―63中大
13|1Q|11
9|2Q|17
19|3Q|12
22|4Q|13
スターティングメンバー
2山口健大
11中村晃太郎
30川上海斗
33平孝介
88山本大貴
山本は攻守で存在感を見せた
攻撃でチームをけん引した山口
川上は得意のスリーポイントシュートでチームに貢献した
中大との1戦は前半から接戦を演じるも課題の4Qに離され53-63で敗れた。連敗はついに10となったが、選手たちは「内容は悪くない」と前を向いた。
1Qから山本主将(済4=市立船橋)が活躍。「シュートの確率が良かった」とインサイドでの強さを見せ7点を取って接戦に持ち込む。2Q、目(さっか)監督は「相手のサイズが小さいのでディフェンスをしっかりやってほしい」と渡邊瑛(済3=市川)を送り出す。すると渡邊瑛はすぐさま目監督の期待に応える。2点リードされて残り1分、渡邊瑛のフリースローで1点差に詰め寄ると、インサイドでのシュートを決め逆転する。さらに岩淵(済3=新潟商)がチーム初のスリーポイントシュート、山口(済4=桐光学園)がフリースローを決め突き放し、6点差で前半を終える。
このまま流れに乗りたいところだが、相手は現在2位の中大、3Q開始3分で追い付かれてしまう。しかし、このピンチも山本が救う。勝ち越し点を取ると、4点をリードされた残り10秒にはスリーポイントシュートを決め1点差とする。勢いをもって迎えた4Q、「相手に気持ちよくシュートを打たせてしまった」(山本)と相手に3ポイントシュートやリバウンドから押し込まれ、11点差まで離されてしまう。さらに「相手に連続で点を取られたときに、焦ってしまってオフェンスも空回りして、ノーマークとかを落としてしまった」(山口)とシュートが入らず点差が縮まらない。そんな中、一人気を吐いたのが前半不調だった川上(済2=市立船橋)だった。「前半は自分に対してイライラしていたが、開き直って平常心で打てた」と3本連続でスリーポイントシュートを決める。4点差まで追い上げたが後に続く選手がおらず、53-63で敗れ10連敗となった。
連敗を止めることはできなかったが、目監督は「山本はリバウンドなどキャプテンらしく頑張ってくれた」と最近の試合で不調に陥っていた主将を褒め称えた。次の相手は現在首位の大東大だが山本主将は「本当に強い相手だが、チャレンジャー精神を持って絶対勝ちたい」と負ける気はない。1部昇格から目標は変わってしまったが、残留へ向けて次週こそ勝利が必要だ。
◾︎コメント
・目(さっか)監督
今日も内容は悪くないけれど、勝負どころでのディフェンスやリバウンド取るところが全部相手にいってしまう。4Qに離されたのは、力が無いと言えば無いが最後リバウンドがきつかった。山本はあまり休ませられなかったが、リバウンドなどキャプテンらしく頑張ってくれたと思う。(2Qから渡邊瑛を出場させたが)相手のサイズが小さいのでディフェンスをしっかりやってほしくて入れた。(次戦に向けて)チームをもうちょっといじっていって、勝てるよう頑張る。
・山本主将(済4=市立船橋)
内容は今までの試合に比べて良かったが勝たなきゃいけないところでまた負けてしまったのでそこを勝ち切れないといけないかなと思う。(チームの状況)やっとちゃんとまとまってきて、ディフェンスから走るという自分たちのバスケットをやろうとする意識ができてきた。(今日の自身の調子)前半はシュートの確率が良かったが、後半になって自分のインサイドを抑えられてきたところで攻めがなくなってきてしまったので、もうちょっと攻めのパターンを増やせると良かった。(4Qは)相手に気持ちよくシュートを打たせてしまうところが多かったのと、ディフェンスで簡単に裏を取られてしまって点を取られたので、そこが敗因になったと思う。(次戦に向けて)相手は今1位の大東大で本当に強い相手だが、チャレンジャー精神を持って絶対勝ちたいと思う。
・山口(済4=桐光学園)
良くなってはきているが、勝たなきゃ意味が無い。3Qまでは出てる5人がまんべんなく動けていた。特に、2Qで相手のターンオーバーからの速攻ができたことは良かった。自分たちはセットオフェンスになると点数を取れるプレーヤーが限られてくるので、アーリーオフェンスでもっと得点していきたい。4Qで離されたのは、相手に連続で点を取られたときに、焦ってしまってオフェンスも空回りして、ノーマークとかを落としたのが原因だと思う。今までも10点以内の点差で負けることが多かったので、やっぱり最後までシュートを決め切ることが大事になってくる。試合内容を良くすることはもちろん、もっと勝つことを求めてやっていかなければならない。
・川上(済2=市立船橋)
内容は悪くなかったが、内容が良くても勝たなきゃ意味が無い。(4本のスリーポイントを決めたが)前半は自分に対してイライラしていたが、開き直って平常心で打てた。せっかくパスが回ってきているので、決めなくてはいけないという責任で決めた。(自分自身の課題は)自分のマークマンを守ることができなかった。次は大東大なので、自分たちの力を出して勝てるように頑張っていきたい。
TEXT=土橋岳 PHOTO=水野桜、木谷加奈子