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第5回日本大学競技会
10月16日(日)日本大学陸上競技場
男子100m
9組(風:―0.5)
2着 長部 11"18
22組(風:±0)
2着 相羽 11"89
DNS 野口
男子200m
4組(風:+0.6)
4着 長部 22"53
男子400m
4組
4着 四家 50"30
13組
2着 渡辺 50"13
男子400m障害
2組
5着 桜井滉 55"07
4組
1着 佐藤 56"17
2着 相羽 56"23
5組
1着 吉野 55"54
2着 相澤 56"03
男子三段跳
DNS 伊藤
男子走高跳
2着 山下義 2m05
引退試合に向け自己ベストを目指す吉野
長部は2レースに出場し課題を確認した
日大競技会に短距離部門から多くの選手が出場。好記録は出なかったものの、それぞれシーズン中や冬季練習に向けての課題を確認する場となった。
今季最終学年である400m障害の吉野(法4=南浦和)は自己ベストを目指しレースに挑んだ。シーズン前半は故障に苦しんだが、後半からは回復しレースを重ねてきた。今回のレースで「レースとしては1つまとまったものができたと思う」と感覚をつかんだと同時に、「走る力が足りないから感覚は良くてもタイムが付いてこない」と走力の面で課題を見つけた。来年3月末に引退試合を予定しており、「本格的に競技ができるのはあと半年なので悔いの残らないようにしたい」と意気込んだ。自身の競技人生の集大成として納得のできるものにするためにも、冬季練習に力を入れる。また、今季主将としてチームをけん引してきた走高跳の山下義(法4=小樽水産)は今競技会で東洋大としての引退試合に。記録は伸びなかったものの最後まで諦めない姿を見せた。
今競技会で100m、200mの2レースに出場した長部(法2=作新学院)は関東インカレ(以下、関カレ)の標準を目標にレースに臨んだ。まず先に行われた100mでは「ピッチが全然上がらず、スピードに乗れないままゴールしてしまった」と反省点の残る走りとなった。一方、3時間後の200mは100mの反省を活かし前半からスピードに乗ると前半をいい形で通過する。しかし、後半は「走り込んでいなかった影響が後半に出てしまった」と距離に対する不安が出てしまい失速。標準記録には届かなかった。今回、2レースで得た課題を修正し今シーズン中に標準突破を目指す。
少しでもいい形でシーズンを締め、冬季練習に向かうため奮闘する選手たち。特に4年生は悔いの残らない結果を出し、笑顔で引退を迎えたいところだ。
■コメント
・吉野(法4=南浦和)
シーズン前半はけがで走れなかったが、今やっと走れてきたので自己ベストを狙って出場した。(自己ベストは)54秒73。(レースを振り返って)レースとしてはひとつまとまったものができたと思うが、ひとつひとつのパートで見ると自己ベストより少し遅れていた。全体を通して見た分には問題ないと思うが、崩して見たときに足りない部分があって積み重ねでタイムが伸びなかった。走る力が足りないから感覚は良くてもタイムが付いてこないと思うので、走っている感覚と結果がリンクできるように、これから冬しっかり走り直して来年は記録を出せるようにしたい。(来年に向けて)3月末に引退試合があるのでそこでしっかりベストを更新して納得のできる引退にしたい。(卒業後は)競技は仕事の時間をぬってたまにという感じになってしまうと思う。本格的に競技ができるのはあと半年なので悔いの残らないようにしたい。
・長部(法2=作新学院)
今年まだ関カレの標準が切れていなかったので、最低でも標準は切りたいという気持ちで100mと200mにエントリーした。(100mは)全然駄目で、練習の走りができていなかった。ピッチが全然上がらず、スピードに乗れないままゴールしてしまった。200mは100mから結構時間も空いていて、100mの疲れもなく行けた。最初から思いっきり行って100mの通過が10秒83で全然悪くなかった。だが、シーズン前半に100mの練習しかしていなくて走り込んでいなかった影響が後半に出てしまった。(今後は)今月の最後に記録会にエントリーしているので、もう1回2週間練習して、最低でも関カレのB標準を切っていいイメージのまま冬季練習に挑むのが今月の課題。
TEXT=畑中祥江 PHOTO=大谷達也、吉川実里