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2016年度関東大学ラグビーリーグ戦2部・朝鮮大戦
10月16日(日) 12:00K.O 熊谷ラグビー場Bグラウンド
○東洋大 69{31ー19、38ー14}33 朝鮮大
東洋大 | スコア | 白鴎大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
5 | 5 | T | 3 | 2 |
3 | 6 | G | 2 | 2 |
0 | 1 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
31 | 38 | 計 | 19 | 14 |
69 | 合計 | 33 |
背番号/ポジション | 名前 | 出身校 | 学年 |
1/PR | 木田 大雅 | 国学院栃木 | 4 |
2/HO | 岡部 景和 | 東福岡 | 4 |
3/PR | 古舘 康大 | 盛岡工業 | 4 |
4/LO | 常泉 達 | 国学院栃木 | 3 |
5/LO | 小林 瑠偉 | 日川 | 2 |
6/FL | 黒川 眞琴 | 石見智翠館 | 3 |
7/FL | 高野 雅義 | 報徳学園 | 2 |
8/No,8 | 斎藤 瑠晟 | 目黒学院 | 2 |
9/SH | 内野 晃成 | 長崎海星 | 3 |
10/SO | 村上 春太 | 仙台育英 | 3 |
11/WTB | 田淵 恵太 | 昌平 | 2 |
12/CTB | 古川 拓実 | 目黒学院 | 3 |
13/CTB | 柳井 佑太 | 荒尾 | 4 |
14/WTB | 石井 勇輝 | 石見智翠館 | 3 |
15/FB | 平原 賢 | 国学院栃木 | 3 |
Reserve Member | |||
16 | 藤倉 拓郎 | 黒沢尻工業 | 4 |
17 | 舘澤 徹士 | 盛岡工業 | 2 |
18 | 小山内 健 | 昌平 | 2 |
19 | 鴨澤 享佑 | 黒沢尻工業 | 1 |
20 | 渡邊 駿介 | 春日丘 | 1 |
21 | 楠田 克磨 | 石見智翠館 | 2 |
22 | 尾花 耕平 | 国学院栃木 | 3 |
23 | 菊池 優介 | 国学院栃木 | 2 |
・選手交代/ポジション変更
前半36分 斎藤→鴨澤
後半11分 石井→尾花
31分 岡部→舘澤
黒川→渡邊
平原→菊池
34分 木田→藤倉
古舘→小山内
今年の強み、ゴール前のスクラムで押し込みトライを決め、笑顔のフィフティーン
石井は当たり負けしない大きな体を活かし、トライを量産する
初顔合わせとなった朝鮮大との試合は、辛くも勝利。前半、相手バックス陣の積極的な動きに惑わされ一進一退のまま試合が進んだが、後半は体力の落ちた相手を圧倒し連続トライを奪い、一気に突き放した。
今季から2部に昇格して来た相手の動きに戸惑いを隠せない。試合後「いつもの相手とは違う動きをしてきた」と柳井主将(済4=荒尾)が語れば、木田(済4=国学院栃木)も「アタックが変則的」と話す。前半、2人が話したその変則的な動きに対処できなかった。前半は常にリードしているが、何度もゴール前まで攻められる苦しい展開。象徴的だったのは40分、敵陣でパスを回していると相手がそれをカット。一気に独走かと思われたが、そこから素早い巧みなパス回しで両サイドを有効に使ってくる。その動きに東洋大フィフティーンは揺さぶられ、余裕のトライを許してしまった。早いパス回しで両サイドをいっぱいに使った攻め方をしてくるチームは、これまでにはない。また、得点にこそ絡まなかったが、ロングパスをつながれる場面もあった。このロングパスも、今季のここまでの対戦相手には見られなかった。予想外のプレーが続いた前半を、柳井主将は「朝鮮大はトリッキーな動きをしてきたり、走ってくるような選手が何人かいて、そういうところでリズムが崩れた」と厳しい表情で振り返った。
後半は一転、「セットプレーや要所のプレーで負けたところはなかった」と柳井主将が話すように、東洋大のペースで試合が進んだ。前半は苦戦したが、やはり朝鮮大は2部に上がってきたばかりのチーム。体力面の差があるのか、前半とは違い足が動いていなかった。そこにつけ込むように20分以降で5つのトライを決め、勝利を決定づけた。
勝ちはしたが、高野監督は「前後半で5トライされたことは今シーズンはなかった」とディフェンス面の結果に満足していない。入れ替え戦進出の可能性も見えてきたチームは2週間後に、今季2部に降格してきた専大との一戦が待ち受ける。3年前は1点差、2年前は3点差で敗れた相手。因縁の相手との2年ぶりの対戦に「春から1番のライバル校だと思って練習してきている。今まで1トライ差以上での負けがなく相性はいい」と高野監督は自信をのぞかせる。「東洋らしいラグビーができれば勝てる」。木田がそう話すように、今年のテーマ‶押し勝つラグビー〟ができれば、入れ替え戦進出、その先にある1部昇格も遠くはない。
■コメント
・高野監督
ここまでの朝鮮大3試合を見てきて、大差を付けて負けても2本ぐらいはトライをしてきてアタック力があるなと見てきた。選手には1対1の時、しっかりとディフェンスしていきたいと言ってきた。前後半で5トライされたことは今シーズンはなかった。ここが如実に見える修正点。後手に回った時に、ディフェンスで追ってしまって抜かれる。そういう試合の隙間をしっかりと修正したい。ここまで3勝してきて、次は専大との試合という一戦で平常心をもって臨むのは、よほど意識しないと難しいと選手にも言ったがやはり難しかった。専大とは今まで1トライ差以上での負けがなく相性はいい。ただ、今季は一番強い。春から1番のライバル校だと思って練習してきているので、専大にすべてを賭けて挑みたい。
・柳井主将(済4=荒尾)
自分はいつも通りにプレーすることを心掛けていた。でも、初めてで未知数な相手でいつもの相手とは違う動きをしてきた。今までの相手はバックスから攻撃を展開してくるようなことはなくて、バックスにキープレーヤーのような選手もいなかった。今日の朝鮮大はトリッキーな動きをしてきたり、走ってくるような選手が何人かいて、そういうところでリズムが崩れて、フォワードもいつも通りの動きができずにトライを取られてしまった。予測しなければいけないところで、心の準備が上手くいかなかった。格下ということで、みんな少しなめていた部分もあったのではないかと思う。後半はセットプレーや要所のプレーで負けたところはなかった。トライを決められた時は、自分たちの少しのミスから取られた。(開幕から負けなしだが)入れ替え戦も視野に入れてやっている。でも、上位のチームは強いので、今日のような試合をしたら負けると思う。次の専修戦も勝ちたいのでもっともっと厳しくやって、もう一回自分たちのプレーを確認して、相手を分析しながら二週間後に照準を合わせていきたい。
・木田(済4=国学院栃木)
専大戦の前の大事な試合。前半は東洋大の悪い癖が出て、雰囲気からだらけていた。相手のアタックが変則的で、ディフェンスがはまらなかった。相手のキーマンに対してプレッシャーになっていなかった。セットプレー、ラインアウト、バックスは良かった。朝鮮大と戦ったことで、専大戦までの2週間でディフェンスの課題が多く見つかったと思う。修正点をわかったことが大きな収穫。2年ぶりに戦う専大戦では、今日の課題を修復して東洋らしいラグビーができると勝てると思う。
TEXT=菅野晋太郎 PHOTO=星川莉那