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2016年度関東大学ラグビーリーグ戦2部・専大戦
10月30日(日) 14:00K.O 拓殖大学グラウンド
●東洋大 33{13ー21、20ー20}41 専大
東洋大 | スコア | 専大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
1 | 2 | T | 3 | 3 |
1 | 2 | G | 3 | 1 |
2 | 2 | P | 0 | 1 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
13 | 20 | 計 | 21 | 20 |
33 | 合計 | 41 |
背番号/ポジション | 名前 | 出身校 | 学年 |
1/PR | 木田 大雅 | 国学院栃木 | 4 |
2/HO | 岡部 景和 | 東福岡 | 4 |
3/PR | 古舘 康大 | 盛岡工業 | 4 |
4/LO | 小林 瑠偉 | 日川 | 2 |
5/LO | 川島 卓也 | 国学院栃木 | 4 |
6/FL | 黒川 眞琴 | 石見智翠館 | 3 |
7/FL | 高野 雅義 | 報徳学園 | 2 |
8/No,8 | 常泉 達 | 国学院栃木 | 3 |
9/SH | 内野 晃成 | 長崎海星 | 3 |
10/SO | 村上 春太 | 仙台育英 | 3 |
11/WTB | 田淵 恵太 | 昌平 | 2 |
12/CTB | 古川 拓実 | 目黒学院 | 3 |
13/CTB | 柳井 佑太 | 荒尾 | 4 |
14/WTB | 平原 賢 | 国学院栃木 | 3 |
15/FB | 尾花 耕平 | 国学院栃木 | 3 |
Reserve Member | |||
16 | 藤倉 拓郎 | 黒沢尻工業 | 4 |
17 | 舘澤 徹士 | 盛岡工業 | 2 |
18 | 小山内 健 | 昌平 | 2 |
19 | 渡邊 駿介 | 春日丘 | 1 |
20 | 吉尾 凌平 | 昌平 | 1 |
21 | 楠田 克磨 | 石見智翠館 | 2 |
22 | 石井 勇輝 | 日体荏原 | 3 |
23 | 小宮 幸太 | 長崎北 | 4 |
・選手交代/ポジション変更
後半8分 WTB田淵→石井
19分 LO小林→渡辺
37分 SO村上→小宮
石井の投入後、流れを引き寄せた
平原の確実性の高いキックで徐々に専大に食らいついた
入れ替え戦出場に向けて大一番となった専大戦は一時同点となるも、33-41で敗戦。強みであるスクラムで苦戦するも、石井(法3=日体荏原)の投入により流れを引き寄せ健闘を見せた。
最後に流れを渡してしまった。試合前日からの緊張をほぐして果敢に専大に挑むも、序盤から厳しい戦いを強いられる。攻め込まれても柳井(済4=荒尾)らの執念のタックルで何とか耐え続けていた。しかし、去年まで1部にいた専大はこれまでリーグ戦で当たってきた相手とは訳が違っていた。春から社会人との練習でも力強さを見せていたスクラム。ここまで勝ちを積み重ねてくることができたのは、間違いなくスクラムで絶対に押されない強さがあったからこそ。いつも通りにスクラムからのリスタートで優位に立ちたかったが、相手と全く合わずに押し切られてしまう。「リズムが掴めなかった」と木田(済4=国学院栃木)が言うように流れを掴み損ねていた。だが、開幕前から「相性がいい」と高野監督が言うように、バックスがどうにか敵陣に攻め込み点を奪う場面も見られた。今までなら、ゴール前でスクラムを選択しトライを奪っていた場面でも手堅くゴールを選択してじりじりと点差を縮めていく。
流れが一気に変わったのは後半8分。インパクトプレイヤーとして投入されたのは石井だった。フォワード出身のウィングはタックルを受けても倒れることなく、一気にトライを奪取。「素晴らしい」と指揮官から称えられた石井がその後もトライを決め、平原(総3=国学院栃木)がしっかりとゴールを決め、ついに同点に追いつく。しかし、トライ後まさかのノックオンで相手にゴールを許してしまうと、ラストワンプレーでトライを奪われ万事休す。試合終盤に追いついただけに、悔しい敗戦を喫した。
しかし、選手たちには負けて落ち込む暇はない。次の相手である山学大も1部から降格してきた相手。オープン戦では敗戦を喫したものの、入れ替え戦出場に向けてもう負けは許されない。「どんな形でも勝つ」と、指揮官も言うように目標である入れ替え戦に向けて選手たちは上を向き続ける。
▪コメント
・高野監督
前日から自分たちの大一番になる試合だと思っていて、非常に選手たちが緊張していた。客観的に見れば4位が1位に勝つということを考えさせて選手たちをリラックスさせて試合に臨んだが、満足は出来ないがいいパフォーマンスをしてくれたとは思う。よく頑張ってくれたと思う。専大はほかの二部のチームとはフィジカルの面でもやはり違っていた。競った試合になるとバックスに強みが出てくる。こういうゲームを予想して勝つと、選手は伸びるとは思うが、負けていい経験になったとは思う。競ったゲームで勝ち取るというのを経験させてあげたい。久々に1部にような試合を見させてもらえて、そういう意味ではチームの成長を感じる。ケガ人が出て、フォワードは今のがフルメンバーとして考えなければいけない。ユニットとして、スクラムの見直しをしなければいけないとと思う。山学大戦ではフォワードが劣勢にならないように一週間、ユニットで修正していく。(石井選手の活躍)後半から投入して、インパクトプレイヤーとして素晴らしい活躍をしてくれた。去年のように日大に負けて、勝つべき立正大にも負けるということをしてしまうと、入れ替え戦の可能性がなくなってしまう。専大に負けて落ち込むのではなく、山学大と立正大にしっかり勝って入れ替え戦に出る。そういう意識は去年の経験もあって、選手たちも意識してくれていると思う。最後は接戦になるのは分かっていたから、ついて行って追いつく場面を作る。それをするためにゴールで点を奪っていった。しっかりとどんな形でも勝って、入れ替え戦に必ず出る。これが目標なのでぶれずにやっていきたい。
・柳井主将(済4=荒尾)
ペナルティとかを狙って、じりじりと点差を縮められたので、ゲームの流れとしては予想してたのもあるし、いい運び方ができたのかなと思います。スクラムは優位な感じではなかったので、チャンスではキックを選択しました。相手のフォワードは今までやった中でも、体が大きいし、強さもありました。バックスに対しては対策がはまったところもあったし、相手の速さが上回っている時もあった。石井はインパクトプレーヤーで入ってきて、やっぱり力強いプレーをしてくれたので、すごい助かりました。(土肥選手、菊池選手は出場がなかった)怪我をしているので。でも、代わりに入った瑠偉(小林)とか石井とかその他のプレーヤーもしっかり頑張っていたので、遜色はなかった。残り2戦勝てば、まだ入れ替え戦のチャンスがある。しっかり切り替えて、2試合全力で勝ちにいきたいと思います。
・木田(済4=国学院栃木)
(今日の試合を振り返って)本当に悔しかった。でも監督やスタッフたちが言ってたように、次につながるいい試合だった。いつものフォワード陣ではなかった。モールは通用していたが、スクラムは全然よくなくてリズムがつかめなかった。(今日の課題は)ディフェンスがもう1、2歩前に出られなかったことと、スクラムとラインアウトの質のが悪かった。(次の試合に向けて)準備期間が中5日と短いが、万全のケアで勝てるように頑張る。
・野崎前主将(H27年度済卒=現・ヤクルトレビンズ)
レフリングとの兼ね合いが難しかったと思う。今年は専大が強いが、負けたあとも後輩たちは落ち込む姿勢を見せなかった。今年は入れ替え戦に出ることはマストだと思うので頑張ってほしい。
TEXT=青池藤吾 PHOTO=星川莉那、菅野晋太郎