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2016.11.06
柔道

[柔道]ベスト4へ届かず 悔い残る結果に

全日本学生柔道体重別団体優勝大会

10月29日(土)、30日(日) ベイコム総合体育館


2回戦

東洋大6-0名城大


3回戦

東洋大2-3桐蔭横浜大


2戦2勝で講道館杯へと弾みを付けた細谷


平原は攻めの姿勢で意地の一本を勝ち取った


※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。

 

 10月29日、30日に、兵庫県尼崎にて全日本学生柔道体重別優勝大会が開催された。シードでの出場になった今大会だったが、惜しくも第三回戦での敗退となった。

 初戦は関西芦屋大に勝利した東海の名城大。ひとつ引き分けがあったが、実力差を見せつけて勝利し、3回戦に駒を進めた。

 3回戦の相手は、桐蔭横浜大。こちらで思わぬ苦戦を強いられることとなった。先鋒・川下(営3=長崎南山)は序盤に有効を2つとるなど優勢だったが、指導4つで敗退。次鋒・細谷(営4=前橋育英)は5分間ポイントを譲ることなく相手の指導4つで勝利を収めた。しかし五将・丸(営2=足立学園)はポイントを奪うことができず、3分半にとられた相手の技有によって優勢負けしてしまう。中堅・横田(営4=安田学園)も、開始20秒で技有と3分半で有効を奪われてしまう。三将・白井(3=千葉経大付属)は負傷しながらもなんとか引き分けに収め、次の試合へとつなぐ。副将・平原(営3=京都共栄)が序盤から相手に指導2つを与え優勢に立つと、わずか2分で意地の一本勝ちを決めた。勝てばベスト4進出という場面で登場した大将・木下(文3=京都学園)は粘りを見せたが、ポイントを挙げることができずに引き分け。悔しくも敗戦となった。

 ベスト4には惜しくも手が届かなかった。上位を狙うにはさらなる個々の力の強化が必要になってくると思われるが、来年以降に強く期待したいところだ。


■コメント

・西山監督

組み合わせ的にも悪くはなかった。ベスト8をかけた戦いとしては、組み合わせはいい方だった。ただ、桐蔭横浜も充実していて精神的にもしっかりしているチームなので、接戦は予想していた。1点差で負ける結果になってしまて、一から出直し。(今季について)4年生主体のチームだった。ただ、体重別の団体においては最上級生というよりも若い2、3年生も加わってと言う形。ただ、(団体戦においての)試合慣れをしていない選手も中にはいた。(来季に関しては)無差別級の団体だと4年生主体だったので欠けてしまう。それに代わる人材を育成しなければいけない。今の1年生がそれなりに体格(の良い選手)もそろっているので、1年生を少しでも戦力にして臨めたらと思う。(来年の主将は)木下が中心になると思う。(講道館杯での細谷に関して)学生の立場で出るので、とにかく挑戦させたい。1戦でも1勝でもできればと思う。


・前田主将(営4=大成)

正直、僕が前日に風邪ということもあって控えにまわったが、選手たちは皆全力で頑張ってくれてたと思う。あと一歩だったが力が足りず、また来年頑張ってほしいと思っている。今年は皆全力でベスト4を目指したんですけど、惜しくも届かず悔しい1年だった。


・平原(営3=京都共栄)

自分が出たのは1試合だけだったが、出番が順番的にも後ろの方だったので、前の人で競ってくれる試合になるのかなと思っていた。自分の所で勝負になると考えていたので最初からガツガツ攻めることができた。(最後の大会となる4年生について)どうしても最後ってのあるし、協力してあげたかった。結果的に負けてしまったが、先輩達には感謝の気持ちでいっぱいです。(今年の評価と来年の課題は)今年は個人で全国に出たけれど、不甲斐ない結果に終わってしまったのは悔しい。全体的に見たら去年よりはいい結果を残せたので、良かったと思います。来年は要所要所を見つめ直して練習し、もっと上位を狙えるように頑張りたい。


TEXT=岩下碧 PHOTO=美馬蒔葉、美浪健五