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平成28年度埼玉県知事賞争奪関東学生ライフル射撃新人大会兼関東学生AR・SBR大会兼段級審査会
11月4日(金)~11月6日(日) 埼玉県長瀞総合射撃場
◆10mエアライフル立射40発
須永 403.7点
井上 400.3点
吉本 399.7点
江頭 397.1点
西村 395.0点
◆10mエアピストル立射60発
高橋 555点
西村 531点
◆50mライフル三姿勢60発
砥綿 551点
西村 549点
亀井 513点
◆50mライフル伏射60発
浅見 609.5点
砥綿 606.7点
小田切 599.2点
亀井 579.9点
3種目に出場した西村は手応えのある大会となった
冬の課題をしっかりと見つけた井上
平成28年度新人戦が長瀞総合射撃場で行われた。4年生が引退し、1年生の井上(法1=国際学院)、須永(経1=栄北)、西村(法1=国際学院)の3人がレギュラー入りを果たした。点数は決して高くはないが、それぞれの課題が見つかった意義のある大会となった。
10mエアライフルでは須永、井上の二人が400点台をマークした。須永はシリーズ1から102.5点と高得点を叩きだし、その後も安定した射撃を見せた。一方、井上は400.3点と高得点を出しながらも「反省の多い大会だった」と納得していない。「高校の時に改善できていたことが、大学になって元に戻ってしまった」と悔しそうな表情を見せたが、「姿勢の保持能力などの基礎練習をする」と課題がはっきりとした。
西村は10mエアライフル、10mエアピストル、50mライフル三姿勢の3種目に出場した。どれもまずまずの結果だが本人は納得していない。特に50mライフル三姿勢については「2シリーズ目の点数が低すぎて他のレギュラーに迷惑をかけてしまった」と渋い顔をした。
主将の小田切(法3=甲府城西)は「結果だけみると本領発揮とは言えない」と厳しい一言を放つも、「結果を出そうというやる気は伝わってきた」と1年生たちを評価した。今大会は4年生が抜けて、新チームで挑む初めての大会となる。彼らが抜けた穴をどう補って誰がレギュラーになるのか。新人戦は下級生がそれをアピールすることのできる大会だ。結果こそ振るわなかったが、小田切は「それぞれの課題は見えたし、来年度からの試合の雰囲気が掴めて良かった」と今大会の結果を前向きにとらえている。「それぞれが課題を克服していけば上位に残れる結果を出せる」と来年度に向けて意気込みを表した。
関東学生ライフル選手権春季大会予選会まで大会が無い。冬のオフシーズンにどれだけ新人戦で見つけた課題を克服できるのか。来年度の東洋大射撃部の命運は彼らのこれから努力にかかっている。来春、鍛錬の時期を越えどのような成長を見せてくれるのか、期待が懸かる。
■コメント
・小田切(法3=甲府城西)
今回は新人戦ということで1年生がメインの試合だった。1年生を3人レギュラーとして入れたが、結果だけみると本領発揮とはいかなかった。だが1年生は1年生なりに努力をしていたし、結果を出そうというやる気は伝わってきたから、個人的には良かったのではないかと思う。ただ、点数を見るとまだまだ課題が残っている。緊張に対する耐性がついていなくて、本番で自分の撃つ姿勢がわからなくなっていたりしていたから、それが無いように練習でも緊張感を出して克服していく。今回は今の4年生が抜けた新体制での初めての大会だった。来年度の大会がどのような雰囲気で行われるかが掴めたのは良かった。これから来年度に向けてしっかりと練習をしていきたい。それぞれが課題を克服していけば上位に残れる結果を出せると思う。
・井上(法1=国際学院)
反省が多い大会だった。失点の原因とか高校の時に改善できていたことが大学になって元に戻ってしまった。これから大会がなくなるから体作りや姿勢の保持能力を高めたりと、基礎練習をしっかりしていきたい。
・西村(法1=国際学院)
今回初めてのレギュラーで最初はあまり緊張していなかったが、東洋の選手なんだと思うと緊張した。最初のシリーズは自分でどこが悪いのかがわからずうまくいかなかった。その後はいつも通りに戻ったが2シリーズ目の点数が低すぎて他のレギュラーに迷惑をかけてしまった。今回、エアライフルの他に2種目出場したが、レギュラーが決まったあとのエアライフルの練習をもっと充実させるべきだった。それと、立射射撃の練習があまりできていなくて課題も見えてなかったため本番でもあたふたしてしまった。レギュラーとしての自覚をもう少し持った方が良かった。レギュラーは来年のインカレなどに繋がっていくから、今回の試合は良い経験になった。
TEXT=中村緋那子 PHOTO=梅山織愛、中村緋那子