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第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第21節 11月6日(日) 市立古河サッカー場
東洋大3-1中大
チームの得点に喜びを爆発させる応援の選手
チーム一丸となり残る1勝をもぎ取る
※掲載が遅くなりまして申し訳ございません。
勝たなければ終わり。明確な目標が見えた中での一戦は、前半に3ゴールを奪いライバル・中大を昇格レースから引きずり下ろした。
チームは今、一番の結束を見せている。試合前、気合いが入っていたのは選ばれしイレブンだけではない。ベンチに入ることができず、スタンドで応援に回る選手の熱量が違った。他の大学に比べ部員数が少数精鋭であるため、スタンドで応援する選手の数も相手に劣ることが多い。この日も例外ではなかった。それでも試合前から選手を全力で鼓舞し、ただひたすらに90分間チャントを歌い続ける。その声は普段の応援をはるかに上回るものだった。「もっと声出して!」。チームが劣勢になったときもチームに勢いを取り戻すため、各々が声を張り上げ選手に想いを伝えた。
「毎日一緒に練習してくれる仲間なので期待を裏切らないプレーをしなければいけない」と徳市(法4=東福岡)が語ったように、選手も応援に負けないプレーで応える。試合前には応援団と共に円陣を組み結束力を高めると、まるで応援の勢いに乗じるかのように前半のゴールラッシュを演じた。試合後も普段はあいさつだけだが、この日は選手が皆飛び跳ね勝利の味をピッチ外の選手と共に噛みしめた。「まだ次がある」と試合後に呼び掛け、選手の気を引き締めた徳市も、スタンドに向かえば誰よりも笑顔で喜びをあらわにした。
勝たなければ終わりという状況は続いたまま。しかし、最高潮に達したチームの結束力が選手を大きく支えることは間違いない。最終節は昇格をかけた大一番。ホーム朝霞での声援は、チームを昇格へいざなう。
TEXT=當麻彰紘 PHOTO=當麻彰紘、美浪健五