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2016.11.14
レスリング

[レスリング]全日本大学選手権 岡迫優、川畑孔が8位入賞!

42回内閣総理大臣杯 平成28年度全日本レスリング選手権大会

1112日(土)~1113日(日) 愛媛・宇和島総合体育館

 

男子フリースタイル

57㌔級 岡迫大(社1=霞ヶ浦) 敗者復活1回戦敗

61㌔級 岡迫優(社3=霞ヶ浦) 8位

65㌔級 菊地(済3=山形商) 1回戦敗退

70㌔級 成富(社2=花咲徳栄) 予備戦敗退

74㌔級 川畑孔(法1=樟南) 8位

86㌔級 川畑光(社3=樟南) 予備戦敗退

97㌔級 間島(済3=高岡商) 敗者復活1回戦敗

125㌔級 山口(済3=いなべ総合) 1回戦敗退


練習を積み重ねた片足タックルを華麗に披露する川畑孔


岡迫優は積極的な攻めでポイントを重ねた


笑顔を見せる川畑孔(左)と岡迫優


 第72回国民体育大会開催地である、愛媛県で開催された全日本選手権大会。8階級一名ずつが選抜され、岡迫優、川畑孔が8位入賞を飾った。

 大会初日に行われた61㌔級岡迫優は予備戦、1回戦と順当に勝利を収め、準々決勝に駒を進める。準々決勝では、樋口(徳山大)との対戦。実力が均衡するも、序盤に取られた2回のローリングが仇となり、4―7でベスト8にとどまった。ここで勝てば霞ヶ浦高時代の同級生で、リオ五輪銀メダリストの樋口黎(日体大)が待っていたこともあり、「悔しい」と気持ちをあらわにした。しかし、大学入学以来初めての表彰状を手にカメラを向けると笑顔を見せる。12月の東日本学生オープン選手権に向けての課題に挙げたのは、スタミナと精神面だ。6分間の試合を、気持ちを切らさずに戦い抜くことがベスト8の壁を破るカギとなる。

 74㌔級川畑孔は予備戦をテクニカルフォール勝ちで圧勝。2回戦では奥田(明大)に勝利し、5月の東日本リーグ戦でビックポイントにより負けた悔しさを晴らした。準々決勝は数々の優勝経験を持つ奥井(国士大)との一戦。片足タックルで先制点を決めるが、その直後に相手に片足を取られバックやローリング技をかけられると、抵抗する間もなく10点差を付けられてしまった。3連続でローリングを決められたことについては、自身も「何回も返されないように、グラウンドをしっかり守りたい」と反省した。しかし、先制点を決めたのは川畑孔。格上相手に、1年生ながら意地を見せた。船津コーチも「川畑孔は真面目で練習も一生懸命。いつか花は開く」と情熱を注いだ。

 12月の頭に新人戦を控える1、2年生組は、高校時代にタイトルを持って入学してきた川畑孔と打ち込みをすることで、練習に身が入りモチベーションを保ち続けているという。負けたことに悔しがり課題を即座に見つける選手たちは、次の舞台でベスト8止まりからの脱却を目指す。


■コメント

・船津コーチ

必ずメダル圏内に入るためには、一つ山を越えなければならない。(岡迫優は)ばてて負けている、体力的なスタミナ負け。どうしても身長が今でも伸びているので、階級に合わせた調整の練習になってしまう。(川畑孔について)ローリングでやられてしまったが、先取ポイントをしたのは彼。もう少し気持ちを強く持てれば勝つことができると思う。1年生なのに真面目で一生懸命に練習する子。必ず花は開くと思う。今、1年生がすごくいい。川畑孔だけでなく、みんなが練習好きで励んでいる。高校の時にタイトルを持っているのは2人しかいないが、川畑孔に続くように良い方向に引っ張られている。1年生で試合に負けて悔しがり、次にすぐ向かうから見ていて見どころがある選手たち。

・岡迫優(社3=霞ヶ浦)

悔しい。自分のプレースタイルは攻めで、得意技はタックル。賞状がもらえる8位初めて。全国大会、大学では初めて。(霞ヶ浦高校時代の同級生樋口黎と)やりたかったので悔しかった。オープン戦に向けての課題はスタミナと気持ち。残り3秒ぐらいのところで気持ちが切れてしまうので。

・川畑孔(法1=樟南)
リーグ戦で負けた奥田選手(明大)に勝てたことが良かった。準々決勝は全日本の大会でも優勝している奥井選手(国士大)で、力が強かったが、片足を取れたのであとはスタミナとパワーを付ければもっと戦えるかなと思った。(片足タックルを決める場面が多かったが)結構練習を重ねてきた技。しっかり処理できたので良かった。今後の得意技にしていきたい。(新人戦、全日本に向けて)パワーをつけて、ローリングで何回も返されないようにグランドをしっかり守り切りたい。新人戦は一階級上で出るので、その中で自分の動きができたらいいなと思う。


TEXT=菊池美玖 PHOTO=坂口こよみ、木谷加奈子