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第29回関東学生ラクロスリーグ戦 女子・2部Aブロック
11月13日(日)武蔵大学朝霞グラウンド
東洋大4ー12青学大
次の最高学年として力強いゴールを決めた斎藤
得点を決め喜ぶ選手たち
1部昇格がかかる入れ替え戦。全力で戦い抜くも1部の壁は厚く、2部残留という結果でリーグ戦の幕を閉じた。
1部の中でも存在感のある青学大はやはり圧倒的に強かった。最初から青学大有利に試合が進められボールが奪えない。2点連続得点され、残り18分ようやく東洋大にボールが動く。しかしパスワークの乱れから、チャンスをものにすることができない。再びボールが青学大へ渡ると怒涛のゴールラッシュが続いた。青学大の隙のない素早いパスワークからなかなかボールが奪えず、0ー7で前半戦を終えた。
後半戦に入ると、MF青木(ラ2=東洋)がチーム初得点を挙げた。残り9分には、MF矢田(ラ4=県立昭和)が安定したパスを確実にゴールに叩き込む。「挑戦者として失うものはなかった」。点差が広がっていく中でも最後まで諦めない。笑顔でゴールを狙い続け、AT斎藤(ラ3=都立井草)、2得点目の青木がゴールを決めるも、最後は4ー12で敗北した。
技術的には敵わない部分があったが、気持ちでは負けずに最後まで走り抜けた。得点を決めたときはもちろん、相手に決められたときもみんなで集まり笑顔で話し合う姿からは、東洋大のメンタルの強さがうかがえた。今大会で4年生は引退。矢田主将は、「自信を持ってやってほしい」と力強く後輩たちにメッセージを残した。
■コメント
・矢田(ラ4=県立昭和)
青学大は強いってことは分かってて、下との入れ替え戦にくるのも驚くくらいだった。私たちは最低でも負けても2部残留、勝てれば1部昇格で、失うものはなかった。メンタル的には相手より優位にいたので、挑戦者として失うものはないという精神でいった。リーグ戦5戦あって、どんどん皆気持ちを上手く作れていけた。敗因)気持ちよりも、個の技術が完全に負けていた。あとは、前半一対一を恐れているとコーチに言われたように、弱気になってしまった部分もあった。自分の得点)かっこいい得点ではなかったが、2年生のさちがしっかり私の動きを見ていてくれて、空いてるところで安全なパスをもらって確実に1点を取りにいけた。執念というより、やってきたことができた。最初1、2年生が入ってきてくれるまでは、30人規模とかで少なかったが、今は84人で戦えている。それぞれが自分の立場かを分かっていて、我慢したり発揮したり、役割を全うしてくれる子たちが多かった。いい後輩に支えられて、後輩ありきの1年だったと、今終わってとても実感している。人数が増えて、下の意見を全て聞くのが難しかった。皆がいい気持ちにはなれなくて、誰かが悲しくなったりするという状況の時とかがしんどかった。今出てくれている子たちは、既に軸として動いてくれているので心配はない。自信を持ってやってほしいというだけ。
TEXT/PHOTO=吉谷あかり