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2016.12.05
剣道

[剣道]新人戦女子団体 初戦敗退に悔し涙

17回関東女子学生剣道新人戦大会

12月3日(土) 東京武道館

 

1回戦

東洋大 1―2東農大

初戦敗退


住友は大将として1勝を挙げた


 1、2年生だけで挑む新人戦で初戦敗退を喫した東洋大。唯一大将の住友(ラ1=磐田西)が東農大から1本を奪い健闘するも、上位を狙っていただけに結果は悔しいものとなった。


 勝敗が決まった上での大将戦だった。しかし住友はあくまでも勝ちにこだわり、その思いは試合にも見て取れた。審判の試合開始の掛け声と同時に力強く踏み込み、激しく竹刀を打ち合う。そして、仕切り直しの直後のことだった。鋭い一撃が相手の面を捉える。面あり。見事1本を奪い東農大に一矢報いた。

 今大会で選手たちは結果を残すことを目標に挑んだ。しかし、「普段通りができなかった」と板原監督が話すように、なかなか1本が決められず勝ちにつなげられない試合展開となった。先鋒の諸永(法1=三養基)が試合開始直後に面を取られてしまい、その後に続いた選手たちもあと一歩攻め切ることができない。攻める姿勢は崩さないものの、勝ち点につなげられず初戦敗退となった。

 

 「今回は結果を求めたかった」。悔しさを露わに住友は語った。チームの中には悔しさに涙する選手の姿もあった。それだけ、今大会に向けて力を入れて取り組んできていたのだ。対外練習も取り入れるなど、自身たちで成長を感じられるほどの練習をこなしてきていた。今大会では初戦敗退に終わったが、その練習は決して無駄にはならないはずだ。今回の悔しさを糧にして、来年度こそ結果を残せるよう選手たちはさらなる努力を積んでいく。


■コメント

・板原監督

この試合に向けてみんなで取り組んできたが、普段通りができなかった。試合の内容もつなぎがなくて、一本で終わるところで打たれてしまい、単発で終わってしまっていた。そこを練習してきたのに出せなかった。(住友選手について)1人だけつなぎが上手くできていたからこそ勝てた。(来年に向けて)一生懸命やってきたので、このメンバーが引き続き各自が意識を持って練習してくれればこのままいけるだろうし、下も新しく入ってくるので互いに切磋琢磨してやってほしい。来年は優勝を目標にやっていきたい。

・住友(ラ1=磐田西)

この大会に向けて1ヵ月前くらいから大分きついメニューをこなしてきた。対外戦もやって他の人からも成長したと言われるようになって、自分たち自身も成長したと思っていた。なので、今回は結果を求めたかった。(チームで唯一1本を取ったが)大分前から監督から大将戦にチームの勝ち負けが回ってくると言われていたのでそれだけの心構えはしていた。私に回ってきたときにはもう勝敗はついてしまっていて、(1本とれるように)やるしかないと思った。(大将に任されたときは)やれるか不安だった。だけど、大会より大分前に伝えてもらっていたので心構えはできていた。(来年度は)自分たちが先輩になって、後輩もできるので団体戦の盛り上げ方など伝えていきたい。上を狙えるようにしたい。



TEXT=吉川実里 PHOTO=青池藤吾