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2016.12.05
サッカー

[サッカー]新チーム初の公式戦は課題残るもPK戦勝利

第22回東京都サッカートーナメント〈第97回天皇杯本戦予選〉学生系の部 予備予選 1回戦

12月3日(土) 東洋大学朝霞グラウンド


東洋大0(7 PK 6)0国学大


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国3=柏U-18)90分+1分→GK松本健太(国1=柏U-18)

▽DF

倉本光太郎(国2=京都橘)

白石直毅(国3=前橋育英)

浦上仁騎(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国2=前橋育英)

▽MF

原田守(国3=藤枝東)

坂元達裕(社2=前橋育英)

勝野瑛(国2=浦和Y)72分→FW小堀将人(国3=八千代)

高橋宏季(国2=FC東京U-18)

宮野直也(法3=西武台)MF→MF松崎快(国1=大宮Y)

▽FW

丹代藍人(国2=青森山田)



PKを止め喜ぶ松本と無失点に貢献した浦上


坂元は得意のドリブルから何度も好機を演出した


※掲載が遅くなりまして申し訳ございません。

 


 第97回天皇杯本戦予選1回戦の相手は国学大。早くも新チーム体制で挑んだが、守りを固めた相手に苦戦し、スコアレスでPK戦となる。6人目まで全員が決めると、相手の7人目をGK松本が止める。最後は坂元が決めて勝利し、2回戦へ駒を進めた。

 試合は前半から攻め続けるもののシュートは打てない。16分、坂元のクロスを丹代が頭で合わせ、初めてのシュートを打つが枠外。その後もミドルシュートやサイドからのクロスで得点を狙うが得点は生まれない。後半に入り60分、右サイドからの高橋のクロスを宮野がフリーで合わせるがこれも枠外、決定的なチャンスを逃してしまう。その後も松崎、小堀と攻撃的な選手を入れ攻め続けるが、相手のGKのファインセーブもあり、無得点のままロスタイムとなる。するとPK戦に備えGKを伊藤から松本に交代する。松本は前回の天皇杯予選でもPKを止めている。PK戦は両チーム5人が決めサドンデスとなると、「コースが当たってなくて内心焦りはあったけど、いつも通りやることを意識した」と相手の7人目のシュートを松本がセーブ。最後は坂元が落ち着いて決め新チーム初の公式戦を勝利で飾った。

 課題が残る試合となった。終始攻め続けたものの相手のディフェンスを崩せず、無得点で終了。坂元は「(新チームが)始まったばかりでなかなか上手くいかなかった」と振り返った。4年生がいた今期のリーグ戦ではエースの仙頭(国4=京都橘)が攻撃陣をけん引していたが、新チームには仙頭のような個人の力は無い。新キャプテンとなった伊藤は「(仙頭)啓矢くんが一人でやっていたものをみんなで作り出している」と個人ではなくチームでの強さを口にした。そのためには、より連携を高めることが必須である。新チームはまだ始まったばかり。1部リーグへ向けて、どこまでチーム力を高められるか期待がかかる。

■コメント

・伊藤(国3=柏U-18)

自分たちが最上級生になってまとめるとか引っ張るっていうのは個人としてしていかなくてはいけない。周りも4年生がいなくなって3年は自覚が出てきた。プレー的には啓矢くっていく一人で行けるプレーヤーが抜けて、全員で穴を埋めるとか、啓矢くんが一人でやっていたものをみんなで作り出している。リーグ戦後の初日の練習で全体でも3年の中でも引っ張っていこうと話し合った。そういう意識が出てきた。(キャプテンになって)言うところは言わなくてはいけないし、私情を消してチームを1番に考えなくてはいけない。やりがいがある。(次戦へ向けて)今日のような時に勝たなくてはいけないし、格下のチームには負けていられないので勝ちたい。

・松本(国1=柏U-18)

(交代時の監督からの指示は)監督からは真ん中か右か左かの3つしかないから自分を信じてやれと言われた。自分自身PK戦になってからはコースは当たってなくて、内心焦りはあったけど、でもそこで自分が焦っていつも通りのプレーができなかったら駄目なので、とにかく外れても良いからいつも通りやることを意識した。(開幕スタメンを勝ち取るためには)リーグの前期と後期の間に監督と面談をして、上の選手を抜くには、同等の力より圧倒的な差を示せと言われた。自分自身もそれはリーグ戦の途中から意識していたことだけど、試合に使われていないということは、圧倒的な差を示せていないということ。そこは真摯に受け止めて圧倒的な差をつけられるように、個人的にはフィジカルの強化と、あとは点を取られないこと、練習試合から失点癖というのを直せていきたい。(次戦に向けて)今日はPK要員として出場させてもらったけど、止めたからといって満足するのではなく、1週間しかないけど、スタメンを取れるように練習から貪欲にやっていきたい


TEXT=土橋岳 PHOTO=横山恵美、吉本一生、豊川拳大、美浪健五、金澤瑞季