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第17回日本体育大学女子長距離競技会
12月24日(土)日本体育大学健志台陸上競技場
女子3000m
2組
29着 佐藤真 11'26"62
3組
6着 鴫 10'26"90
4組
23着 永木 10'37"88
25着 柴田 10'42"68
5組
14着 佐藤瑞 10'09"37
24着 矢澤 10'25"31
28着 梨本 10'49"50
6組
5着 塩谷 9'57"09
9着 新井 9'59"98
11着 曽我 10'21"04
DNS 梅津
7組
3着 天羽 9'38"15
4着 室伏 9'43"25
6着 山口 9'45"54
15着 原子 9'54"83
DNS 森田
DNS 大倉
DNS 平山
冷静にレースを展開し好タイムをマークした天羽
室伏は余裕を持ちながらも自己ベスト更新
日体大女子長距離競技会に東洋大からは14名の選手たちが3000mに出場した。富士山駅伝エントリーメンバーは最後の調整レースとして出場。また、4名の4年生は引退レースに臨んだ。
富士山駅伝エントリーメンバーの4名が出走した第7組では、天羽(食4=仙台育英)の積極的な走りが光った。実業団選手が先頭を走るレベルの高いレースの中、1000mで大きな集団が2つに分かれる。そこで前に出るとそのまま後退することなくゴールした。タイムは9分38秒。高校2年時に自己ベストの9分25秒を出して以来、故障や不調に悩まされタイムが出ていなかったが、今レースで5年ぶりに好タイムをマークした。「大学4年間の中で今が一番体がつくれているし、それに伴って結果も出てきていると思う」と語るように、この好調ぶりを「陸上人生の集大成」と位置付ける富士山駅伝で発揮したいところだ。
一方、同組に出場した室伏(食2=白鴎大足利)はラスト1000mの切り替えで9分43秒の自己ベストを更新。「まだ余裕があったのでいい感じに調整ができている」とベストの走りでも余裕を感じさせた。昨年の富士山駅伝では1年生ながら出走。しかし、「去年は1区を任せてもらったがチームとしても個人としても悔しい思いをした」と悔いが残る。今年こそ1年間の成長を試したい。
また、佐藤真(食4=花巻東)、鴫(食4=坂戸)、柴田(食4=三浦学苑)、永木(食4=埼玉栄)は引退レースとなった。最後まで諦めず競技に向かった姿はチームの励みになったはずだ。
昨年は繰り上げスタートを経験し、大粒の涙を流した選手たち。しかし、今年は全日本女子駅伝(以下、杜の都)で悲願のシード権獲得する躍進を遂げている。狙うは「8位入賞」。強豪校と並ぶチームを目指していく。
■コメント
・永井監督
4年生については最後のレースということで練習に関わらず最後に出て終わろうということで出場した選手と、後は富士山駅伝にエントリーしている選手の中で状態を見たい選手を走らせた。天羽、室伏、山口3人については予定通り。3分15秒から18秒のペースでいければ富士山駅伝に向けて使えるかなというところ。予定通りそのペースで走ってくれた。個々でそれぞれ10秒くらい縮めることができればという気持ちで見ていたが、ちょっと最後頑張りきれなかった選手もいたので来年に向けて課題としてしっかりとできるようにしていこうと思った。(富士山駅伝では)昨年悔しい思いをしている。この大会はコースが厳しいのでそういった課題をまた見つけられるような大会にしてそれをまた来年克服する、そういった課題を見つけられるような大会にしなければならない。もう1つは仙台と同じ8位入賞という目標をしっかり狙えるように頑張りたいなと思う。
・天羽主将(食4=仙台育英)
今日は富士山駅伝の6日前ということで1つの刺激として、タイムなどは気にせず走った。(レースを振り返って)目標タイムなども決めないで臨んだ中で、冷静にレースを見れた。1000mぐらいで集団が2つに分かれたので、前に出てその後も落ちずに付いていけた。練習の成果がやっと出たと思う。(タイムは)高校2年時に9分25秒を出していた。その後はタイムが出ずに苦しんでいたので、今回5年ぶりに当時ぐらいのタイムが出せた。大学4年間の中で今が一番体がつくれているし、それに伴って結果も出てきていると思う。(富士山駅伝に向けて)冬になって杜の都とはまた違って調整も難しい。杜の都が終わって、みんなの士気が高まって杜の都とは違った意味で緊張感が出てきたと思う。8位入賞ができれば来年強豪校と並ぶことができると思うので、まず8位に入ることで来年へのスタートになる。(個人の目標は)陸上競技10年間やってきた中の集大成なので、出場したい気持ちは山々。もし走れないとしても出し切ったと思えるサポートをしたい。
・室伏(食2=白鴎大足利)
富士山駅伝の刺激として出た。9分45秒で刺激を入れられたらいいと思っていた。今日に至るまでの練習で上がってきてはいたが、上がりきっていなかったので少し不安はあった。それでも2000mまで余裕をもって付いていけて、そこからラスト切り替えることができたのでつながったかなと思う。(調子は)9分43秒はベストだが、まだ余裕があったのでいい感じに調整ができていると思う。(富士山駅伝に向けて)去年は1区を任せてもらったがチームとしても個人としても悔しい思いをした。(今回は)チームに貢献して4年生が最後に笑顔で終われる大会にしたい。
TEXT=畑中祥江 PHOTO=福山知晃、大谷達也