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第89回日本学生氷上競技選手権大会
1月7日(土) 王子 白鳥アイスアリーナ
東洋大4―0法大
[ゴール(アシスト)]
07:11 古川誠(人里、川口)
33:17 出口(渡邉、人里)
36:54 所(出口)
37:19 山田(柴田、渡邉)
GK古川駿は無失点に抑えた
果敢に攻めるFW所
FW出口は1アシスト1ゴールの活躍を見せた
準々決勝、相手は関東大学1部リーグ6位の法大。1ピリで先制点を奪うと、2ピリで立て続けに得点を重ね4−0と突き放す。その後何度も法大の猛攻に苦しめられたが、GK古川駿(社2=八戸工大一)を中心にゴールを守り切り、完封勝利を納めた。
序盤から互いに一歩も譲らない展開が続いた。法大の堅い守備に阻まれ、ゴール前までいくもなかなか得点に結び付けることができない。そんな中試合が動いたのは1ピリ開始7分、素早いパス回しで相手ディフェンスを崩し、最後はFW古川誠(社2=白樺学園)が落ち着いてパックをゴールに流し込み先制。しかし、シュート数わずか4本と流れを掴みきれないまま1ピリを終える。
流れを変えたい2ピリ、相手のペナルティーによる数的有利のチャンスを生かし、FW出口(社2=駒大苫小牧)が追加点を奪う。しかし、東洋がペナルティーを連発してしまい、その後は数的不利の苦しい展開に。何度もゴールを脅かされるが全員で我慢強く守った。最後は相手の一瞬の隙をついてFW出口がこぼれ玉をゴール前まで運びフリーのFW所(社1=駒大苫小牧)にパス。これをFW所が落ち着いて決め追加点を奪うと、その1分後にはFW山田(社3=埼玉栄)がゴール前でパックを押し込み4-0と法大を突き放した。
4得点を奪うも、その後はペナルティーが多く何度も攻め込まれ守備に徹する場面が多かった。これをGK古川駿が中心となって体を張ってゴールを守り、無失点に抑えられたのは大きい。試合後、GK古川駿は「味方がしっかりシュートブロックしてくれていて、いいコースのシュートをつぶしてくれている」と仲間に感謝した。
ここまで3試合完封勝利している。鈴木監督は「3試合連続で完封していることはチームに勢いを与えてくれて自信になっている」と話した。準決勝の相手は昨年3冠、今季春、秋を制している中大。関東リーグ3位の東洋大にとって苦戦を強いられるだろう。しかし、リーグ戦二巡目の対戦では5−2と唯一の黒星を付けている。2年ぶりの決勝戦への切符を掴むため、東洋らしいホッケーで中大に挑む。
◼︎コメント
・鈴木監督
スタートから本当に東洋らしいプレーができた。反則が多かったところは明日の修正点だが、本当に東洋らしいプレーができたゲームだったと思う。今日もキーパー中心にプレイヤーも体を張ってプレーしてくれたので、3試合連続で完封していることはチームにすごく勢いを与えてくれて自信になっていると思う。(今日の試合はペナルティーが多かったが)東洋の長所でもあるフィジカルなプレーが少し空回りしたところがあったんじゃないかなと思う。ペナルティーは気をつけなければいけないと思うが、東洋らしくフィジカルなプレーを続けていきたいと思う。今日の試合は東洋にとって良い内容の試合だった。また明日は新しいゲームなのでまた一からスタートしたいと思う。
・GK古川駿(社2=八戸工大一)
チームの動き、キーパーもプレイヤーもかなりよかったので、かなりベストなゲームができたのではないかと思っている。(3試合連続完封は)特に意識はしないようにしている。個人のタイトルというよりかは、チームで勝っていきたいので、チームが勝つことだけを優先に考えている。かなり自分自身の調子はいい。(SHの時に心がけていることはあるか)心がけているというか、1本1本のシュートを集中して止めることですかね。残り時間とか気にしないで、まずはシュートをとめるということを考えてる。シュート数増えたといっても、味方がしっかりシュートブロックしてくれていて、いいコースのシュートをつぶしてくれているので止めやすいし、そのおかげでシュート数もかなり減らしてもらえてるので、味方に感謝です。明日の中大戦は絶対勝つので応援宜しくお願いします。
・FW出口(社2=駒大苫小牧)
1ピリから東洋らしいホッケーが出来たのでよかった。(自身の得点に関して)入れた時は2点目だったのもあって、まだ油断できないなと思って素直に喜べなかったです。(Aグループとの試合だったが)秋リーグからずっとやってなくて、このインカレで最初の一部との試合だった。試合前にみんなで気合入れてやっていこうって話をして、試合に臨んだ。(次戦に向けて)秋リーグ結構いい試合をして、1回勝ったけれどそれは1回忘れて。明日全部出し切って、悔いのない試合で絶対勝ちたいです。
・FW所(社1=駒大苫小牧)
最初はあんまり流れ掴めずに接戦という形で進んでいって、どこかで誰かが点数決めたりして流れ作んなきゃなって思った。決めることができてよかったです。(自身の得点に関して)本当に4年生最後の試合なので嬉しくて、感極まってコケちゃったって感じで(笑)(Aグループとの試合だったが)やっぱり1、2戦目にちょっと出だし等悪かった部分もあったので、最初から全力で。相手も最後だし、僕らも最後になるかもしれないので一生懸命で。一試合にかける思いっていうのがみんな強かった。(次戦に向けて)チームのために4年生のために、身体張って出来る限りすべてやり尽くして、後悔の無いよう頑張りたい。
TEXT=金澤瑞季 PHOTO=玉置彩華、外狩春佳