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2017.01.07
アイススケート

[スピードスケート]島田5000mで7位入賞 後輩たちの活躍が光る

89回日本氷上競技選手権大会

1月7日(土) 苫小牧ハイランドスポーツセンター

 

◆男子5000

7位 島田 7分06秒61

9位 新井 7分11秒89

27位 茅野 7分32秒24

 

◆男子1000m

10位 小林 1分14秒63

16位 小岩 1分16秒04

20位 川目健 1分16秒77

※8位以上で入賞、15位以上でポイント獲得


安定の滑りで入賞を果たした島田


新井は長距離でポイント獲得


リレーでも活躍が期待される小林



表彰を手に笑顔の島田

【下段右から二番目】


 2日目に行われた5000mでは、島田(社3=佐久長聖)が7位入賞を果たしポイントを獲得。また、1日目の500mに出場した小林(社2=市立長野)は1000mに重点を置いていたがコンディションがうまく整わず、結果は10位にとどまった。

 

 午前中から日が照りつけ、柔らかい氷の上で始まった男子5000m。東洋大からは島田、茅野(社3=東海大三)、新井(社3=岡谷南)の3選手が出場した。新井は今回のインカレで初めて長距離のみに絞る。5000mの経験は少ないながらもそのポテンシャルの高さを発揮し10位に付け、チームにもポイントをもたらす活躍を見せた。

 同じく5000mに臨んだ島田は「緊張して滑りが固くなってしまった」と出だしの悪さを悔やんだ。いつもとは違う氷の質ではあったものの、うまく対応し記録は7分06秒61。自身の滑りを意識し、7位入賞という結果で5000mの滑走を終えた。昨年と同じ順位の島田は自分の出来を「60点」と評し、残す1万mでの奮起を誓う。

 午後に行われた1000mでは、小林、川目健(社4=駒大苫小牧)、インカレ初出場の小岩(社1=白樺学園)の3選手が臨んだ。今日の1000mを照準に合わせてきた小林であったが、大会前に故障していた膝の痛みが残っており万全の状態とは言えなかった。それでも「今出せる力はすべて出せた」と自身のスケーティングを振り返りプレッシャーは特に感じなかったという。1分14秒63のタイムを記録し10位。入賞には届かなかったものの、チームのポイントを積み重ねた。


 また、今大会は川目拓(社2=駒大苫小牧)の入賞を皮切りに島田、小林と4年生の姿を一番近くで見てきた後輩達が実力を発揮し、結果を残している。島田は「自分が入ってからの3年間で一番いい雰囲気」とチーム全体の空気感の良さを語っていた。残り2日間。すでに自分の種目が終わった選手も、これから競技に臨む選手も全員でいい雰囲気を維持したまま最後までやり抜くだけだ。


■コメント

・島田(社3=佐久長聖)

納得できる順位ではなく悔しい思いはあるんですけど悪くもないので、60点くらいですね。(コンディションは)基本午前中の硬い氷だけれど今日は昼くらいの柔らかい氷で、ちょっと違った氷だったんですけど、ある程度は滑れたと思います。ただちょっと緊張しちゃって滑りが固くなってしまったのは良くなかったです。(加部監督からは)いつも通り平常心で滑ってこいと。(チームの雰囲気は)自分が入ってからの3年間の中で一番いい雰囲気だと思います。4年生がいい雰囲気を作ってくれてチームはまとまっている。(1万mに向けて)周りの期待に応えられるように頑張りたいです。今日よりはリラックスして臨めると思います。


・小林(社2=市立長野)
大会の2日前まで膝を故障していて、コンディションが悪く練習ができていない状態で調子も悪い中だったけど、今出せる力はすべて出せたかなと思います。(満足度としては)50%くらい。力は出せたが結果が良くなかったので。(プレッシャーなどは)特に感じずに、自分の滑りをしようと思っていた。500mより1000mの方を意識していた。タイムは1周目のラップが良かったが200mの入りが遅くて、差が開いてしまったかなと思います。(最終日までは)最後の最後までチームのためにできることをしたいです。


TEXT=美浪健五 PHOTO=坂口こよみ