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2017.01.09
アイススケート

[フィギュアスケート]男子Aクラス板井 感謝の気持ちを込めてラストスケーティング

第89回日本学生氷上競技選手権大会

1月7日(土)~8日(日) 沼ノ端スケートセンター


◆男子AクラスSP

21位 46.05 板井(社4=武蔵野学院)

◆男子AクラスFS

24位 111.93 板井


◆女子AクラスSP

19位 40.95 阿久澤(社3=日本橋女学館)

25位 36.49 川上(ラ1=中京大中京)

29位 33.55 濱谷(社2=富士見丘)

◆女子AクラスFS

21位 107.33 阿久澤


板井の演技をチームメイトも見守る


主将として最後まで滑り切った


 日本各地から実力者が集結するインカレ。 男子Aクラスには板井が出場。女子Aクラスショートプログラム(以下、ショート)阿久澤、濱谷、川上が、出場。フリースケーティング(以下、フリー)には濱谷が出場し、板井、阿久澤の二名がフリーへ進んだ。


 男子Aクラスには今回で最後のインカレとなる板井が出場。ショートではジャンプを成功させると続いてキレのあるステップでリズムに乗り、大きなミス無く終始安定した滑りを見せる。結果は21位でフリーに進んだ。

 フリーでは「胸にある苦しさなどを爆発させた」と力強いステップで観客を引き込む。ジャンプのミスはあったものの「悔いのない演技ができたことが嬉しい」と板井自身も納得のいく演技だった。

 「支えてもらって自分はスケートをできているんだなと痛感する試合だった」。観客席はたくさんの人で埋まり、ステップの間板井への手拍子は鳴り続けた。「観客席を見上げるところがあって、そこが1番気分が良かった」とファンへの感謝を語った。ショート、フリーともに演技後、盛大に拍手を送る観客席に向かって手を振り返す姿も見られた。


 「リラックスしてできた」。阿久澤はショートをそう振り返るが、順位は19位と沈む。そして「思い切って滑ろうと思っている」と迎えたフリー。白と黒の衣装に身を包まれ登場した。3回転ジャンプが2回転になってしまうなどジャンプに課題が見られ演技後に悔しそうな表情を見せたが、スピンやステップはショートよりも高いレベルを取得。表情豊かにしっとりと滑り切った。


 現在のメンバーで迎える公式試合はこのインカレが最後だが、春には新入生も入部する。「チームワークや団結力をつけることができたらいいと思う(阿久澤)」。東洋大の新体制にも注目だ。


■コメント

・板井(社4=武蔵野学院)

▼フリー

吹っ切れて演技できた。悔いが残らないように最後までできるジャンプは跳ぶという気持ちでとりあえず最後まで滑りきったので、悔いのない演技ができたことが嬉しい。(最後のインカレは)長い時間スケートをやってきて、最近色々な思いが頭をよぎったりすることが多かったので、支えてもらって自分はスケートをできているんだなと痛感した試合だった。(チームメイトからの応援は)東洋大のチームメイトは応援がすごくて、大げさなくらいしてくれるし、女子もみんな頑張って試合をしてるのを自分を見ていたので、そういうのもインカレならではでいい。(ステップは)胸にある苦しさなどを爆発させた。吹っ切れるというイメージでやっていた。最初のジャンプを終えて、スケーティングを滑っているときに観客を見上げるところがあって、そこが1番気分が良かったというのが記憶に残っている。


・阿久澤(社3=日本橋女学館)

▼ショート

リラックスしてできて、東京で練習しているときはあまり調子が良くなかったが、北海道に来て調子が戻ってきてできることは一応できたので、いいかなと思っている。(ジャンプの調子は)いいとも言えないし悪いとも言えない。公式練習でもジャンプの調子が良くても不安で、自信はない。(氷の状態は)リンクが違うのでいつもとは違って、氷の調子が良くないとよく聞くが、自分はいつも通りだと思って、氷のことは考えないで滑った。(キャプテンとして)今年は団体で入賞できるチャンスだったので、足を引っ張らないでできたらいいなと思って、みんなは落ち着いて滑れると思っているので、自分はできることを普通にできればいいと思って滑った。(チームメイトからの応援は)みんなサポートしてくれたりして、心強かった。(フリーに向けて)ショート通過できたので、思い切って滑ろうと思っている。

▼フリー

3回転を決めることができなかったのが悔しい。取りこぼしがあったり、スピンやステップもレベルが確実だとまだわからないので、3回転が決まらなかったのが1番悔しい。(結果を見て)ショートよりはステップやスピンがレベルを取れたので、よかったと思う。(これからの課題は)パンクせずに、自分が挑戦できるところまで持って行って、その演技を試合でできるようにしたい。今後プログラムで3回転の本数を増やしたい。全体的に余裕が出てくると難しい入り方でジャンプができると思うので、ジャンプを確認したりして、魅せたり表現をする余裕ができるようになりたい。(これからのチームの目標)今のチームはまとまっているので、新しく1年生が入ってきても自分から声をかけてチームワークや団結力をつけることができたらいいと思う。


TEXT/PHOTO=望月優希