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第20回日本学生女子ハーフマラソン選手権大会
兼 第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北)日本代表選手選考競技会
まつえレディースハーフマラソンコース
15位 大倉 1:14'35
37位 森田 1:17'31
DNS 内田
大倉は初めてのハーフマラソンでも積極的に攻めた
後半は持ち前の安定した走りを見せた森田
日本女子学生ハーフに森田(食2=浜松商)、大倉(食1=埼玉栄)が出場。初めてのハーフマラソンで後半に課題を残したが、これから迎えるトラックシーズンへ経験を積むレースとなった。
これまで1万m以上のレースに挑んだことのなかった二人。大倉は序盤、思い切って先頭集団に食らい付いていく積極的な走りを見せた。しかし10㎞過ぎからはまさに未知の世界。粘り切れず集団から離されてしまい単独走となった。後半は苦しい走りになりながらも順位を落とすことなくフィニッシュ。
一方、森田は前半から先頭との差がついてしまった。「呼吸は大丈夫だったが足がとにかくついてこなかった」。前を走る選手に追い付こうとしても足が思うように動かない。そんな中でも後半は森田らしい安定した走りでゴールテープを切った。
初めてのハーフマラソンを終えた二人。悔しさを感じつつも「いい経験ができた」と口をそろえて振り返った。
トラックシーズンへの経験として挑んだ今大会。後半の走りが課題と挙げたが、上岡コーチは「今まで味わったことのない感覚を経験できた」と話す。エースとして走り続けた佐藤早(食4=常盤木学園)も卒業を迎え、誰かがそこを補わなければならない。トラックシーズン、その先に待つ駅伝シーズンも見据えて今回の経験を生かしさらなる成長を目指す。
■コメント
・上岡コーチ
初めてのハーフで、4月以降二人はトラックでは1万mに出て、駅伝では長い区間を任せられるように経験と位置付けていた。レースも二人とも1万mまでしか走ったことがないので、それ以降が苦しくなったと話していた。後半が今後の課題でもあり、練習ではできないこともできた。来年、再来年のユニバーシアードを見据えていければと思っていて、その点においてはまずまずだった。大倉は前半抑えず出るタイプなので今回も思い切っていった。積極的なレースができる選手なので、力がついて後半粘れるようになれば先頭で走っていけると思う。(収穫は)長いジョッグをすればいいわけではないし、レースはやはり違うし今まで味わったことのない感覚を経験できた。まだ1年生、2年生の若い選手なので来年もまたこの大会に向け、また早也伽も抜けて誰かが長い距離を走らなきゃいけないので、トラックでは1万mも視野に入れて練習をしていきたい。
・森田(食2=浜松商)
前半は先頭に付いていって、後半は自分のペースという形でレースに挑んだ。(初のハーフマラソンで)足がきつかった。呼吸は大丈夫だったが足がとにかくついてこなかった。最初(先頭に)付いていこうとしたができなくて悔しかった。だけどいい経験になった。まだまだスタミナも走力も自分に足りないものがたくさんあるので、関カレに向けてしっかり走って力をつけていきたい。後半に足がついていかなくなるのでしっかりした足づくりをしていきたい。(今シーズンの目標は)まずは関カレで入賞できるように走って、そのまま駅伝シーズンにいい形でもっていけるように頑張りたい。
・大倉(食1=埼玉栄)
特に目標はなく、監督からは関カレの1万mに向けての経験と言われていた。最初は先頭集団に思い切って付いていったが、10㎞過ぎからきつくて離されてしまった。そこからは前後との差があり一人旅という感じだった。レースプランも特になくて、初めてだったのでとりあえず思い切っていこうと。今回いい経験ができたので来年、再来年出られたらそれにつなげられると思う。(課題は)後半でもいける筋力をつけたいとすごく思った。(トラックシーズンへ)まず関カレの1万mで入賞を目指して頑張っていきたい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=大谷達也、福山知晃