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2017.05.03
硬式野球

[硬式野球]ルーキー村上、聖地神宮で初白星!

平成29年度東都大学野球1部春季リーグ戦

5月2日(火)神宮球場

専大0-6東洋大○

(イニングスコア)

2回戦










専 大




東洋大





(東洋大)

○村上(1勝)―西川


・打撃成績

打順                    
守備
名前




(中)
竹原(法3=二松学舎大付)



(右)宝楽(営4=PL学園)



打左古田(法4=天理)



(三)田中将也(営4=帝京)


(二)中川(法3=PL学園)


(一)佐藤(法2=聖光学院)


(捕)西川(営4=浦和学院)


(遊)小川(法1=霞ヶ浦)




(指)堀北(営2=龍谷大平安)



打指田中悠太(法4=上尾)

走指蛭田(法4=平塚学園)



(左)右
納(総1=智弁学園)







30
10
6


・投球成績

名前


球数

四死球


○村上(総1=智弁学園)
32
122
5
1




大学初白星を挙げた村上


ピンチを切り抜けるとガッツポーズが出た




勝ち点をかけ臨んだ専大2回戦は、センバツV投手の大物ルーキー村上(総1=智辯学園)が先発し、3塁を踏ませない投球で完封勝利。4度目の登板でうれしい神宮初勝利を飾った。打、現在首位打者を走る佐藤(法2=聖光学院)が2点本塁打を含む4打点の活躍などで10安打6得点。着実に勝ち点をつかみとった。

 

 「やっとチームに貢献できました」。村上は安堵の表情でこう語った。初回を三者凡退に抑えるとその裏、佐藤が適時二塁打で2点を先制し、早速援護のプレゼント。「先制点を取ってくださったので楽に投げられました」とその後も専大打線を封じ続ける。ふたを開けると5安打7奪三振で完投完封勝利。“4度目の正直”で念願の勝ち星を手に入れた。東都リーグにおいて1年生が完封勝利を飾るのは、嘉陽(亜大)以来3年ぶり。東洋大では72年に松沼雅之氏(元西武ライオンズ)の初登板初完封勝利に匹敵する42年ぶりの快挙。大物ルーキーとしての実力を東都の舞台で存分に見せつけた。

 初めて村上が神宮のマウンドに上がったのは開幕戦。強力な中大打線に簡単に安打を許してしまい、大学野球の難しさを思い知った。初先発は亜大2回戦。ここでも3失点とチームの足を引っ張ってしまう。しかし、今日の登板はここまでの「投げ急いでいた」という反省点を生かし、「今までと違い丁寧に投げられた」と緩急を混ぜた投球で専大打線を封じ込めた。西川(営4=浦和学院)も「キレはすごくよかった」と村上の投球を絶賛した。

 村上は、試合中たくさんのチームメートから声をかけられていた。特に飯田主将(営4=常総学院)の「後ろおるから思いっきり投げろ」という言葉に背中を押された走者を2塁まで進め、ピンチを招いた際にも、西川に「全力で行け声をかけられた。得点という目に見える援護だけではなく、選手間にしか見えない村上に対する温かい声かけのサポート。この2つが村上の勝利を導いた。

 「神宮初勝利ですね」という言葉に、初々しい笑顔で白い歯を覗かせた。大学に入り、また一段と成長した村上。チームは優勝に欠かせないピースを得た。目標とするリーグ優勝へ、パズルは完成しつつある。

 

 

 

■コメント

村上(総1=智辯学園)
やっとチームに貢献することができた。今までと違い、低めに丁寧に投げられた。ためを作って緩急混ぜていこうと思っていて、それができてよかった。前回ストレートが多かったのは、入学してからストレートに力がついていたから。先制点をとっていただき、楽に投げられた。1年からベンチにいることはよい経験をさせていただいているので、生かしたい。前回ボコボコに打たれてしまったので、センバツ優勝というプライドはなかった。また、前の試合まで投げ急いでいたので、それを修正した。今日の調子は普通という感じ。先輩からはプレーの時もベンチに帰ってからもたくさん声をかけてもらって楽に投げられた。特に印象に残っているのは、飯田さんが「後ろおるから思いっきり投げろ」と言われたこと。ランナーを出してしまい、得点を取られそうになった時は、西川さんにも全力で行けと言われていたし、点をたくさん取ってくれたので1点はOKという感じで投げていた。

 

・西川(営4=浦和学院)
(村上の)ボールが良かったので丁寧に投げさせました。直球中心に配球を組み立てて、上手くいったと思います。キレはすごくよかったです。去年の4年生が活躍しても3年生以下が足を引っ張ってしまったので、優勝が出来なかった。3年間育ててくれた思いで優勝したい。そのためにもチーム一丸となって戦う気持ちで勝ち続けたい。


・小川(法1=霞ヶ浦)

同い年の村上が最後まで投げてくれたおかげで勝てた。今日はヒット1本だけだったけど、村上に少しでも貢献できたらと思っていたので打てて良かった。高校は違かったけど、同じチームのメンバーとなって仲良くなった。どうしても村上に勝たせたかった。今日で最下位はなくなったから、あとはてっぺんを狙うだけ。


TEXT=伊藤梨妃、PHOTO=伊藤梨妃、美馬蒔葉