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2017.05.06
少林寺拳法

[少林寺拳法]関東大会 単独段外・女子茶帯の2部門で入賞!

第54回少林寺拳法関東学生大会

5月4日(木) 日本武道館


本戦入賞

単独段外 4位 長川

       6位 油橋

女子茶帯 4位 足立・鮎川ペア


本戦出場

単独有段の部 塚本

単独段外の部 長川

          油橋

男子茶帯の部 勝村・渡邉ペア

女子茶帯の部 足立・鮎川ペア

男女初段の部 長坂・大門ペア


諦めない心でついに入賞を果たした長川

お世話になった先輩へ恩返しの気持ちで演武を披露する油橋


 今季初戦の第54回少林寺拳法関東学生大会が開催され、東洋大は10部門に出場。その内、単独段外の部で長川(済3=足立学園)が4位、油橋(済3=東洋女子)が6位、女子茶帯の部で足立(社2=浜松)・鮎川(文2=桜美林)ペアが4位に入賞を果たした。

 

 長坂主将(済4=清流藤沢)いわく、「今大会に向けて誰よりも練習していた」足立・鮎川ペア。ペアを組むのは初めてだが、積み重ねた練習の成果で息ぴったりの演武を披露。予選の第1コートではトップの点数で本選へと駒を進めた。好記録での本戦出場に「プレッシャーはあったが、自信にはなった」と足立。本戦でもキレのある技を繰り出し見事4位に入賞を果たした。自身初の入賞に鮎川は喜びを表すも、同時に1位に届かなかった悔しさもにじませていた。次の大会は新人戦。目指すのは「優勝」と二人は口をそろえる。二人の練習量が実を結ぶ日もそう遠くはないはずだ。

 単独段外に出場した長川はこれまで本選には進むものの、入賞まであと一歩というところで苦汁を味わってきた。今大会でようやくその悔しさを晴らした。予選終了後の点数では入賞争いも予想されたが、結果は堂々の4位。「今回の入賞を糧にして頑張りたい」と今後もさらに高みを目指す。

 一方、同じく単独段外に出場していた油橋は本選に進むのは今大会が初めて。緊張と本戦のハイレベルな演武に圧倒されるも、同期の長川が同じコートだったこともあり気持ちを落ち着かせて本選に挑んだ。お世話になった二つ上の先輩に「賞を取って恩返しをしたい」という気持ちでつかんだ6位。次はメダル獲得に闘志を燃やす。


 2、3年生の活躍が目立った今大会。今後は新しく入部した1年生も含めた「全学年で入賞」という目標達成に向けて、拳士たちはさらに技に磨きをかけてゆく。


■コメント

・長坂主将(済4=清流藤沢)

2年生と3年生が3部門で入賞して、よく頑張ってくれたと思う。長川はこれまで本選にはいっていたが、なかなか入賞できなかった。今回で何回目かの本選でようやく4位という結果を残せて、それは彼が諦めずに練習した結果だと思う。足立と鮎川は今大会に向けて誰よりも練習していた。その結果が4位という結果に結びついたと思う。(目標に掲げられていた粉骨砕身という言葉は)全身あざとか作ってそれでも練習して、本当に身を削るように練習しないと結果を残せない。みんなが後悔のないようにという意味を込めて。(今後の目標は)全学年で入賞。有段の部門で今回取れなかったので黒帯も取って、1、2年生もしっかり結果を残していけるようにしたい。

・長川(済3=足立学園)

途中でやる気がなくなることもあったが、ずっと同期や仲間がいて一緒に頑張って続けてこれた。入賞はしたいと思っていて入賞を目標にしていたが、4位だったのでやっぱり3位圏内にいきたいと思った。(予選はコート内2位だったが)1位とは点差があって4コート全部では4位か5位になっていたのでメダルは厳しいと思って、入賞できるかどうかというところで入賞できたので良かった。(今後の目標は)初段になって初段の中で入賞したい。今回の入賞を糧にして頑張りたい。

・油橋(済3=東洋女子)

本戦にいったのも今回が初めてで、6位に入賞させていただいて本当にありがたかった。二つ上の社会人1年目の先輩たちに本当にお世話になって、付きっきりで教えていただいていてあの人たちがいなかったら絶対に入賞できなかったので感謝したい。組んでた相手が辞めてしまって、それから単独でやっていてつらいことも多く、部活を辞めようか悩むこともあった。その時二つ上の先輩たちが声掛けてくれたり教えてくれたりして、その人たちに賞を取って恩返しをしたいと思って戻ってきた。だが、その後も結果が残せなくていたところに、先輩たちが額を送ってくれて、これは取るしかないと思って。(本選の舞台は)本当に緊張した。空気に圧倒されていたが同じコートに同期がいて、長川のおかげで緊張が和らいだ。(今後は)6位で入賞ぎりぎりなので次は優勝。メダルを取って先輩に見せたい。

・足立(社2=浜松)

(予選は1位通過だったが)正直1位だと思っていなくてプレッシャーはあったが、自信にはなった。(次に向けての目標は)優勝。それしかない。

・鮎川(文2=桜美林)

1位を目指していたので取れなかったのは本当に悔しいけれど、自分は初めて入賞したので今は感謝の気持ちでいっぱい。練習は満足していたが足りない感じはあった。完成はしていたが、自分たちで気づかないところや1位、2位のところと比べて練習が足りなかったからこの結果だと思うので、次はもっと練習して上を目指したい。(今後は)この大会を経て、新しく自分たちを成長させていって、新人戦では自分たちの納得のいった練習量で出たい。納得のいく結果、1位を取りたい。


TEXT/PHOTO=吉川実里

第53回少林寺拳法関東学生大会
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