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2017.05.07
サッカー

[サッカー]先制点の丹代、今季初ゴールも敗戦に笑顔見せず

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)
第4節  5月6日(土) NACK5スタジアム大宮


東洋大 2-3 明大


果敢にシュートを打つ丹代

左サイドから攻撃を仕掛ける

先制点となるゴールを挙げた


   つかみ損ねた勝ち点以上に、劇的な逆転負けという現実が選手たちには大きなダメージとなった。「2-0で勝っている状態から3失点して負けるのは一番最悪な終わり方」。先制点を決めた丹代(国3=青森山田)は試合展開をそう振り返る。今季初得点を記録したストライカーに、喜びの表情はなかった。

 相手は昨年1部リーグ戦で1位の明大。前半36分、セットプレーからこぼれてきたボールに反応し、滑り込みながら打ったシュートは相手GKをすり抜ける。この試合で一番最初にネットを揺らしたのは丹代だった。この日は東洋大の集中応援日でもあり、多くの観客が、王者を相手に躍進する東洋大の選手たち、そしてこのスコアラーに歓喜した。丹代はこれが今季初ゴール。開幕からスタメン名を連ね続けながら、まだ一度も決めることができなかったのである。坂元(社3=前橋育英)とともに決めた今季初得点が、結果的にはこの試合の一条の光として、次戦以降につなげられた。

   ただ、数字に残らないところで丹代はチームで高い貢献度を見せている。古川監督は「ディフェンスの面でも気を利かせながら対応できる選手」と評価。昨年は最前線に入ることも多かった丹代だが、今年は左サイドハーフから攻守両面でハードワークを絶やさない。「サイドを押し込まれる時間があっても、サイドバックの選手を助けて守備面でも貢献していた」と古川監督からも大きな信頼を得ている。

   「もっとたくさん点を決めれるように」。初得点での心境を尋ねた時に丹代から返っていた言葉だ。攻撃での最大の貢献は“得点”という結果を残すこと。「次節以降も2点3点と積み上げていってほしい」と指揮官からの期待とともに、丹代はさらに得点を重ねていく。


■コメント

・丹代(国3=青森山田)

2-0で勝っている状態から3失点して負けるのは一番最悪な終わり方なので、そういったところをチームで考えてやっていきたい。(先制点を振り返って)自分のところにこぼれてきたので、うまく決めれて良かった。(初得点だったが)明治相手に点を取れたのはうれしかったが、もっと点を決めれるように頑張りたい。(集中応援となったが)良い環境でできるのはうれしかったですし、みんなの声援が力になった。(次戦に向けて)チームは良い状況ではないので、勝って良い状況にしたい。


TEXT=藤井圭 PHOTO=美浪健五、藤井圭、渡部穂乃花、森崎睦仁、橋爪千晶