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2017.05.13
準硬式野球

[準硬式野球]「理想的な試合」守備と攻撃噛み合い勝ち点奪取

平成29年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・東海大3回戦

5月12日(金) 上柚木公園野球場

○東洋大3ー0東海大


(イニングスコア)

3回戦

東海大

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

東洋大

2

0

0

0

1

0

0

0

X

3X


(東洋大)
割石(社3=越谷南)-多田(ラ3=高松西)

4打数4安打の多田

仲間に笑顔を見せる割石

守備からリズムを作った


勝ち点をかけた東海大3回戦。先発の割石(社3=越谷南)が安定したピッチングで5安打完封。そして、正捕手の多田(ラ3=高松西)が4安打固め打ちと全ての得点に絡む活躍ぶり。バッテリーがチームを勝利へと導いた。

 初回、印南(文2=浦和学院)が二塁打を放ち出塁すると、続く若原(社2=九州学院)の犠打で一死3塁とし、一打先制の好機をつくりだした。打席が回ってきたのは3番・多田。「対処法は分かっていた」と中前へしっかり弾き返し、相手投手を攻略。チームを勢い付ける先制点となった。勢いはとどまることなく若松(法3=座間)の二塁打でさらに1点を追加する。その後互いに点を譲らず迎えた5回。印南が四球で出塁すると若原がきっちり送り一死2塁と追加点のチャンスを迎えた。再び打席が回ってきた多田は初球を振り抜くと、打球は右翼手の頭を越えフェンス直撃の適時二塁打に。「自分が納得できるような実力を試合で出したい」と語った多田の今日の成績は4打数4安打。日々の努力が実を結び、自身も納得のいく試合となった。

 先制点を奪った東洋大は守備でも手を緩めない。先発の割石は9回中5回を3人で打ち取り、守備からリズムをつくる。「完璧なピッチング」と若松が語るように三塁を一度も踏ませることなく5安打完封。「すごく楽しかった」と振り返る割石は今季2回目の完投勝利に笑顔を見せた。

 次戦は一勝一敗で勝ち点のかかる専大3回戦。優勝を果たすにはもう1戦も落とせない。守備と攻撃が噛み合ったプレーで東都の頂点へと駆け上がる。


■コメント

・若松(法3=座間)
今日は割石が完璧なピッチングをしてくれました。多田も調子が良くて、打点も2つ取ってくれて、今日はこの2人がかなり大きかったと思います。(次戦に向けて)勝ち点がかかっている試合なので、絶対に勝って、優勝を目指していきます。


・多田(ラ3=高松西)
ピッチャーが守ってくれて、打線では一本も出て理想的な試合だったと思います。(割石は)いつも通りの調子で、あとはバックが助けてくれたので非常に投げやすかったと思います。(4安打について)今まであまり打てなくて、チームに貢献できていませんでしたが今日は貢献できたのでよかったです。(東海大との相性は)前回の東海大戦の時と同じピッチャーで前回はやられてしまって、対処法は分かっていたので今日はそのバッティングにしました。外中心のボールが来るのでしっかりアウトコースと逆方向に打つようにしました。一打席目、1死、3塁でチャンスで回してくれたのでここで打つという気持ちでいて、一本が出たのでそのあとも調子よく打つことができました。上に立っている以上、試合に出してもらっている以上、自分が納得できるような実力を試合に出したいので努力しています。(これからの試合に向けて)2回勝てば優勝も見えて来るので2試合で終わらせたいと思います。

・山越(社3=横浜隼人)
今日は割石がいいピッチングをしてくれたので、それにバッター陣が答えて、守り切って勝てました。前々から割石を先発で使うとは決めていました。調子はすごくいいですね。多田に関しては、やっとクリーンナップとしての役割を果たしてくれたなと。(次戦に向けて)今日の結果を過信せずに、切り替えて勝てるように頑張っていきます。


・割石(社3=越谷南)
楽しかったです。あまり点差が離れず、東洋大も打てるときと打てないときがあり、緊迫した場面が何度もあり、すごく楽しかったです。(完封は)1部に来て完封というのは多分今日2度目です。去年の秋は全然完封できなくてむしろ負けの要因になっていて、申し訳ないなと思っていたんですけど、いざここで完封してみて完封できたことより完投できたことの方が嬉しいです。(東海大との相性は)悪いわけではないですが、相性が良いとも言えないチームなのでしっかり集中して臨みました。(最多勝は)意識してないと言えば嘘になってしまいますが、個人のことより自分的にはチームが勝つことが大事だと思っています。個人よりチームで勝ちを味わうというのが気持ちが良いですし、それを目指してやって来たので最多勝をすごく意識しているわけではないです。(専大3回戦にむけて)いい戦いをしたいなと思っているんですけど、やることは変わらないのでピッチャーがしっかり抑えてバッターが打てば勝てます。優勝するためには1つも落とせないので、優勝目指してるからには勝ちます。

TEXT/PHOTO=望月優希