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2017.05.22
サッカー

[サッカー]守備から流れつかみ首位・流経大に3発完勝!

91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)

第6節  5月20日(土) 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド


東洋大3ー0流経大


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18


▽DF

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京U-18

渡辺星夢(国3=前橋育英)

坂本涼斗(国1=柏U-18)→80分朝妻佑斗(国2=大宮Y)


▽MF

勝野瑛(国3=浦和Y)

高橋宏季(国3=FC東京U-18 →80分坪川潤之(国2=矢板中央)

宮吉悠太(国4=京都橘)→90+1分阿部敬太(国4=potters bar town FC)

松崎快(国2=大宮Y)


▽FW

坂元達裕(社3=前橋育英)

丹代藍人(国3=青森山田)


坂元は90分間足を止めることはなかった

最優秀選手となった浦上


 前節、完封勝利を収めて今季初の連勝を狙う東洋大は、首位の流経大と対戦。前半に坂元(社3=前橋育英)のゴールで先制すると、その後も追加点を重ね3点をリードする。守備陣も2試合連続無失点で締め、3-0と完勝し勝ち点3を積み上げた。

 

 流経大はこれまでの5試合で11得点とリーグ1位の得点力を持つ。序盤から押され気味の東洋大だったが、ファーストチャンスをものにする。前半16分、浦上(国3=大宮Y)のロングパスが右サイドを駆け上がった坂本(国1=柏U-18)に渡る。坂本が一人かわしてクロスを上げると、走り込んだ坂元が右足で合わせ先制した。「しっかり決め切れた」と言う坂元はこれで3試合連続ゴールと好調をキープしている。これで勢いに乗った東洋大は32分、パスで左サイドを崩すと、宮吉(国4=京都橘)のマイナスのクロスにエリア内に走り込んだ勝野(国3=浦和Y)がシュート。ボールはポストに当たりゴールネットを揺らした。前半はそのまま2-0で終了。両サイドが機能し、少ないチャンスを得点につなげた。

 後半、同点を狙いに来た流経大は開始早々に選手を入れ替え攻撃的に出る。すると後半7分、CKのこぼれ球を拾われミドルシュートを打たれると、GKが弾いたところを詰められるが、オフサイドの判定に救われる。その後も流経大のペースで試合が進むが、守備に人数を掛け得点は与えない。すると後半20分、試合を決定づける追加点を奪う。クロスのこぼれ球を相手に拾われるが、ゴールライン際で坂元がボールを奪うと丹代(国3=青森山田)が押し込んだ。「自分の前にたまたまボールが来て蹴ったら入った」と言う丹代だったが「それでも嬉しかった」と今シーズン2点目を喜んだ。その後はCBを中心に守り切り試合終了。この試合の最優秀選手には最終ラインを支えながら先制点の起点にもなり、攻守で勝利に貢献した浦上が選ばれた。

 古川監督が「理想的な勝ち方」と言う通り、完璧な試合内容だった。コンパクトな守備で相手に決定的なチャンスを作らせず、少ないチャンスをものにする。古川監督が目指す1部での戦い方を見事、体現してみせた。後半は押し込まれる展開が続いたが、「攻撃陣の守備が疎かになるとそこから全て崩れてしまうので、自分たちは最後まで折れずに走り続けようと話していた」(坂元)と前線が足を止めることなく守備に奮闘。チーム全員の守備意識の高さが無失点という結果につながった。加えて嬉しい復帰もあった。後半ロスタイムにはイングランドに留学していた阿部(国4=potters bar town FC)がおよそ1年振りに出場。古川監督も「なんとか前期リーグに間に合って良かった」とこれからの活躍に期待した。次節の相手は慶應大。上位進出へ、再び守備から流れを作り3連勝を狙う。


◾︎コメント

・古川監督

相手は首位のチームで勢いがある形だったのが、我々はやることは変わらずにしっかり守備のところから入って、前節と同様に我慢していればチャンスはあるからと話した。まさに理想的にな勝ち方で、いい時間に先制できて追加点が取れてという形で、1番は集中切らさず90分戦った選手たちに感謝したい。開幕から我慢しきれずに失点して、勝ち点を落としていったので十分1部でもやっていけるなというところはみんな手応えを感じてきてる中で、後はそれを勝ち点に反映させるかどうかという話はした。相手が首位のチームであっても後ろが我慢してやっていれば、チャンスは訪れると思うので、それを生かせるかどうかという話もしてて、上手くゲームを進められた。(阿部は)開幕前には来ていたが、移籍登録の関係でイングランドに留学に行ってる際に向こうでも公式戦出場を見越して登録してたこともあって、なかなか登録の手続きが手間取ってて遅れていた。帰ってきてからのトレーニングや練習でのパフォーマンスは素晴らしいものだったし、出場に値するようなものを見せてくれていた。なんとか前期に間に合って起用できて良かった。(2連勝は)自信にはなるが、やっぱり謙虚に。我々はコンパクトに組織で戦って、ハードワークして、多くないチャンスをものにするという戦い方は前期の間は変わらないと思う。ここをしっかりベースに、1試合1試合勝ち点を拾っていくことが大事だと思っている。(次節に向けて)変わらずに謙虚に守備面から入って勝ち点を取りたい。


・坂元(社3=前橋育英)

流経大は首位を走るチームで、試合前から難しくなることはわかっていた。予想通り難しい試合にはなったが、まず自分が先制点を決めて、勝野瑛が追加点を決めて、追加点を取れたというのがチームとしてすごい大きかった。そこから守備陣がしっかり守ってくれてよかった。(得点シーンは)坂本涼斗は足が速くて、いつもサイドを駆け上がって良いクロスを上げてくれているが、自分が決めきれていなかった。常に涼斗からのクロスを狙っていた。良い形ではなかったが、しっかりと決めきれたのは、良かった。(3試合連続ゴールだが)今年からFWとして出るようになって、最初はなかなか点が決めることができなくて、苦しい時期もあった。まずは1点取ることができて、そのまま流れに乗って3得点決めることができた。またこのまま自分としても自信がついたし、成長していけると思う。これからも得点に絡んでいきたい。(試合終盤まで走りきれていた)まず自分たちが追うのをやめてしまったら、そこから崩れてしまう。明大戦で逆転されたのも、自分たちの守備が疎かにになってしまったからだと思っていた。攻撃陣の守備が疎かになると、そこから全て崩れてしまうので、自分たちは最後まで折れずに走り続けようと話していた。(次戦へ向けて)まず自分は4戦連発へ向けて得点に絡めるように仕掛けていって、その中でチームが勝つためにアシストだったりを増やしていきたい。


・丹代(国3=青森山田)

流経大は首位で勢いもあるチームなのでプレッシャーに負けないようにやろうとはいった。その結果、前半は負けずに繋いで自分たちのサッカーをして得点できた。後半は相手に押し込まれたり、自分たちがボールを持てなくなったりしたのでそこを改善したい。(自身のゴールは)相手もラインを割ったのではないかと足が止まっていたので、自分の前にたまたまボールが来て蹴ったら入ったという感じ。それでも嬉しかったが。(チームの良かった点は)自分たちのサッカーをして得点できたこと。それと全員で声を出して無失点で抑えられたこと。(今日見えた課題は)1対1の守備の対応だったりクロスの対応だったり、オフェンスだったらボールの失い方などまだまだと思った。(次戦に向けて)慶應大も力のあるチームだが、慶應大以上に東洋大のサッカーをしてもっと上に行きたい。


[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)
第7節 5月27日(土) 対慶應大 県立保土ヶ谷公園サッカー場にて 14:00キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=藤井圭