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第96回東日本学生相撲選手権大会・個人戦
6月11日(日) 両国国技館
第3位 中嶋
ベスト8 西野
予選敗退 寺沢、平野、久保、白石、深井、城山
中嶋は持ち味を存分に生かした
西野は積極的に攻めた
団体戦初優勝の喜びも束の間。すぐに個人戦が行われ、8人が出場した。中嶋(法3=愛工大名電)、西野(法3=金沢市工)の二人が決勝トーナメントに進出し、中嶋が第3位に入賞。東洋大らしい前に出る相撲を見せつけた。
ひときわ大きな歓声に国技館が包まれた。中嶋の準々決勝の相手は黒川(拓大)。一昨年の学生横綱であり、その実力は折り紙付き。この大会でも圧倒的な強さを誇っていた。中嶋は「勝ちたい」という強い気持ちとともに土俵へ上がる。立ち合いから強く当たると、自分の持ち味である前に出る相撲を取り続け、相手に隙を与えない。そしてあっという間に黒川を土俵の外へ出し、中嶋にとってうれしい勝利を収めた。続く準決勝で敗北を喫してしまい、3位に終わるも「大学に入って初めて大きな大会で入賞したのでうれしい」と喜びを噛みしめた。しかしその一方で、先輩である御嶽海(本名大道久司、H26年度法卒=出羽海部屋)からは「反応を早くする」という宿題を出されていた。この宿題を終えた時、中嶋はまた大きく成長し、東洋大にとって欠かせない、大切なピースのひとつとなる。中嶋の今後の活躍から目が離せない。
西野は団体戦黒星なし。予選トーナメントでもその勢いそのままに白星を重ね続ける。そして迎えた準々決勝。相手は木崎伸(日大)だ。今までと変わらず積極的な相撲を取るも押し出しで敗北。しかし、昨年は成し遂げられなかった決勝トーナメント進出を果たし、ひとまわり成長した姿を見せた。
個人戦も団体戦同様に東洋大らしい積極的に前に出る相撲が見られた。これにさらに磨きをかけ、個々にレベルアップしていく。この夏の選手たちの成長が今後のチーム全体の向上につながる。
■コメント
・中嶋(法3=愛工大名電)
緊張はしたが、いつもより前に出て相撲が取れた。(3位という結果は)初めて大学来て大きい大会で入賞だったので、満足はしていないが良かったと思う。(印象に残った試合は)準々決勝の黒川さん。強いので。勝ちたかった。勝因は、立ち合い強く当たれて、自分の持ち味である前に出る相撲が取れたのが良かった。
TEXT=伊藤梨妃、PHOTO=水野桜、森崎睦仁