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2017年度オープン戦
6月11日(日) 東海大学グラウンド
東洋大● 33{21-21、12-33}54 東海大
東洋大 | スコア | 東海大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
3 | 2 | T | 3 | 5 |
3 | 1 | G | 3 | 4 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
21 | 12 | 計 | 21 | 33 |
33 | 合計 | 54 |
番号 | 選手 | 出身高 | 学年 |
1 | 金柿 俊哉 | 國學院栃木 | 3 |
2 | 舘澤 徹士 | 盛岡工業 | 3 |
3 | 小山内 健 | 昌平 | 3 |
4 | 小林 瑠偉 | 目川 | 3 |
5 | 鴨澤 享祐 | 黒沢尻工業 | 2 |
6 | 黒川 眞琴 | 石見智翠館 | 4 |
7 | 小玉 祐平 | 秋田工業 | 2 |
8 | 常泉 達 | 国学院栃木 | 4 |
9 | 高橋 太一 | 延岡星雲 | 1 |
10 | 村上 晴太 | 仙台育英 | 4 |
11 | 平原 賢 | 国学院栃木 | 4 |
⑫ | 古川 拓実 | 目黒学院 | 4 |
13 | 尾花 耕平 | 国学院栃木 | 4 |
14 | 菊池 優介 | 国学院栃木 | 3 |
15 | 村本 和輝 | 荒尾 | 2 |
Reserve Member | |||
16 | 土肥 航 | 長崎海星 | 3 |
海老原の闘志あふれるプレーがチームを鼓舞した(左から海老原、小玉、常泉)
菊池はサイドからトライを決め、流れを呼んだ
オープン戦全勝で迎えた東海大との一戦は33-54で惜敗。格上の相手に前半は互角に渡り合うも、後半で実力の差が出た。しかし1部でトップクラスチームとの戦いを経験し、確かな収穫はある試合だった。
オープン戦最大の山場である強豪・東海大との一戦。2部である東洋大にとって、1部の東海大とのゲームはチームの現状を確かめる最高の場だ。「勢いづけという心持ちで試合に臨んだ」と司令塔の村上(ラ4=仙台育英)。開始早々主導権を握ると、相手のペナルティでじりじりと詰め寄り、相手の守備が手薄になったところをモールで押し込み先制点。幸先の良いスタートを切った。14分にはモールで中盤を崩すと、サイドから菊池(総3=国学院栃木)がトライを奪う。流れを不動の物にしたかと思われたが、東海大の反撃が始まる。守備陣が一瞬の隙を突かれて二度の飛び抜けを許し、すぐさま同点に追いつかれてしまった。35分にはインターセプトから古川(総4=目黒学院)がトライし再び差を広げるも、前半終了直前に再びトライを許し、同点で前半を折り返す。
前半は互角に渡り合ったものの、後半は疲れが出た。東海大の強いフィジカルと巧みなパスワークが冴えわたり、続々とトライを奪われる。武器であるスクラムも噛み合わず、なかなか勝機がつかめないまま差を広げられる。だが後半終了間際、ガッツあふれるプレーがチームを鼓舞した。途中出場の海老原(済1=茗渓学院)が相手のキックパスに猛チャージ。前線へ送り出されるはずのボールを体めいっぱい使って制止すると、そのまま自分で抑え込みトライを決めた。このプレーで勢いづきたい東洋大だったが、無情にも試合終了のホイッスル。結果は33-54の惜敗、今季オープン戦で初めての負けを喫した。
「自分たちが甘いと分かったことが一番の収穫」とFW陣を統率する常泉(ラ4=国学院栃木)。今試合、FWのミスが目立ち、決定的なチャンスを逃したことが敗因に繋がった。しかし、前半を互角に渡り合ったアタックは東海大に十分に通用し、今後の東洋大を支える武器となるだろう。次戦はシーズンで1部進出を懸け、戦うことになる宿敵・立正大との一戦。今回の敗戦を生かし、秋のリーグ戦へ勝てるチームを作り上げる
▪コメント
・古川主将(総4=目黒学院)
アタックの部分は良かった。守備が一発で抜かれるシーンがあって勿体ないと感じた。今日のフォーカスしていたのが80分しっかり出し切ることだったが、疲れもあって出来なかった。それで厳しい試合となってしまった。モールが上手く行かなくて、そこで(今まで試合展開を)組み立てていたので、流れがつかめなかった。向こうがフィジカルが強くて、(体を)当てて行けたが前に行かれてしまった。当てて倒したかったが、フィジカルで負けてしまった。2週間あくので、立正大戦にしっかり向かいたい。
・常泉(ラ4=国学院栃木)
前半からFWのミスが目立った。ボールを取りたいところで取り損ねた。自分たちのペースに持って行けなかった。強みであったスクラムが、強いチームの組み方に合わせられなかった。試合中に修正したかったが、出来ず試合が終わってしまった。全体的にさらに厳しくやっていかなければいけない。今のままだとシーズンで上位校に敵わない。自分たちが甘いと分かったことが収穫。立大はシーズンでも戦うチームなので、今回の敗因をしっかり受け止めて東洋大全体で雰囲気を変えたい。
・村上(ラ4=仙台育英)
自分としては復帰戦で、相手も1部に所属している東海大だったので、勢いづけという心持ちで試合に臨んだ。上のリーグに所属するチームだけあって、ディフェンスが整備されていて、その穴を探しながらというラグビーだった。何個かキックパスで穴を突けた部分はあった。ラインブレイクを狙ったりだとか、FWを当てて布石を打ったり、サイドに散らしたりそういうことはできた。(次戦は)シーズンでも当たるチームなので勝ちます。
TEXT=大谷達也 PHOTO=星川莉那、仲宗根優介