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第96回東日本学生相撲選手権大会・団体戦
6月11日(日) 両国国技館
団体戦 優勝
(Aクラス優秀8校決勝トーナメント)
決勝
東洋大 | 3対2 | 日大 |
●城山 | 突き落とし | ○中嶋 |
○西野 | 下手投げ | ●古川晴 |
○寺沢 | 上手投げ | ●佐藤 |
●深井 | 押し出し | ○木崎 |
○白石 | はたき込み | ●古川貴 |
東洋ポーズをきめる団体メンバー
大将戦を勝利した白石
ガッツポーズで喜びを表した
東日本学生相撲選手権大会が行われ、東洋大が初優勝を飾った。決勝戦では大将まで持ち込むも白石(法3=専大松戸)が勝負強さを見せ、チームを勝利へと導いた。
予選では15戦のうち一つしか負けず、決勝トーナメントに1位通過した。迎えた決勝の舞台は日大との勝負。予選や準決勝までには無かった張り詰めた雰囲気が会場中にあった。緊張の一戦目にここまで全勝だった城山(法2=金沢市工)が挑むが突き落としで負け、先手を取れない。悔しそうな表情を浮かべ、二陣の西野(法3=金沢市工)に託した。城山と同様、ここまで全勝できている西野は立ち合い後、相手に土俵際まで追い込まれるも組み直し、下手投げで勝利し、試合を振り出しに戻した。その後、寺沢(法4=金沢市工)が上手投げで一勝をすると、2―1と優勝へと大手をかけ有利になる。しかし、続く副将深井(法2=金沢市工)が負け、勝負は大将戦へと持ち越した。よりいっそう会場は緊張に包まれる中、ここまで安定感を保ち、負けなしの白石が大一番へと臨む。土俵だまりの仲間からの応援、客席からの声援を背に運命の一戦。何度も向かってくる相手をかわし、はたきこみで勝利した。白石は大きくガッツポーズを見せ、仲間とハイタッチをして喜びを表した。その姿は、昨年のインカレでの団体優勝の感動を再び見ているようだった。
今大会で東洋大は安定感のある相撲をみせた。決勝に出たメンバーの内、4人が全勝で決勝を迎え、最後まで安定した強さを保った。この強さは確実に昨年のインカレ団体戦優勝を経験したからだ。インカレの前哨戦とも言える今大会で優勝できたことは、部内最大の目標であるインカレ団体優勝二連覇に大きく近づいたに違いない。目標に向かい、彼らの勢いは止まらない。
TEXT=水野桜 PHOTO=水野桜、須之内海、伊藤梨妃