記事
12季ぶり17度目の栄光に歓喜の輪が広がった春季リーグ。開幕2連敗後「入替戦も覚悟」とささやかれたチームは諦め知らず。劇的な8連勝で戦国の頂点に登りつめた戦士たちの歩んだ軌跡をお届けする。
第3日目は女房役としてチームを支え続けた西川元気(営4=浦和学院)。正捕手、そして副将の立場から見た優勝を語ってもらった。(取材日:7月2日、聞き手:望月優希)
――春のリーグ戦を振り返っていかがですか
開幕2連敗から始まって、どうなることかと思っていたのですがその後8連勝できたのでよかったです。
――優勝する上でポイントとなった試合はどの試合ですか
亜大1回戦だと思います。古田(法4=天理)のスリーランから試合が動いて結果的に13対3になりました。古田のスリーランは良かったですし、飯田(営4=常総学院)が粘って投げてくれました。あの一勝でチームも変わったと思います。
――中大戦からの気持ちの切り替えはありましたか
チームでも去年2シーズンとも亜大に負けてしまっていたので今年こそ勝ちたいという思いはみんなありました。2連敗した後ではありましたが、チームで「雰囲気変えてやっていこう」という雰囲気にできたのがいい結果につながったのだと思います。
――昨秋からどんな思いで練習していましたか
優勝したいという思いはずっと持っていていました。去年春も優勝争いして、秋も優勝を目の前で見せられてしまって悔しい思いを2シーズンしてきました。1部でもやれるという実感は持てていたので優勝したいという気持ちは一番強かったシーズンでした。
――優勝できた1番の要因は何だと思いますか
ピッチャーの飯田がしっかり4勝して、厳しい試合でも田中将也(営4=帝京)や中川(法3=PL学園)がしっかり打てていたことです。亜大にサヨナラ勝ちしたり国学大に9回で2点入れて勝ち越したり、負けゲームをひっくり返す力があったからこそ優勝できたのだと思います。
――ピッチャー陣一人一人とのコミュニケーションはどのように取っていますか
あまり意識せず、普段通りです。自分は喋ったりするのが好きなのでピッチャーともよく話すようにしています。
――最後にこれからの意気込みをお願いします
春は散々な結果だったので、一夏超えて「西川変わったな」と思わせたいです。味方にもそうですし、相手からもそう思われたいです。味方からは尊敬される、信頼されるような選手になって敵からは嫌がられるような選手になりたいです。