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第12回N.S.S.Uオープン競技会
8月5日(土)~6日(日) 日本体育大学健志台陸上競技場
▼1日目
男子100m
36組
DNS 吾郷
37組
DNS 大野
男子400m
1組
2着 松原 47"61
3組
DNS 池田
4組
DNS 種綿
▼2日目
男子200m
13組
DNS 大野
15組(風:+0.7)
3着 北村 21"64
男子200m2次レース
3組(風:+0.8)
1着 北村 21"91
男子400m障害
2組
2着 杉山 52"58
3組
1着 佐藤 52"62
松原は調子を上げ、全カレで春の悔しさを晴らす
動きを考え過ぎず、標準突破だけを狙って挑んだ北村
第12回N.S.S.Uオープン競技会に4名の選手が出場。今レースが全日本インカレ(以下、全カレ)の出場権を得る最後のチャンスだったが、新たな標準記録突破者は出ず悔しさの残る結果となった。
1日目の400mに松原が自己ベスト更新を狙って出場。前半から積極的に攻め、200m通過で前を走る選手をかわし最後の直線に入った。そのまま2着でゴールするも自己ベストならびに全カレのA標準突破ならず、タイムは満足な結果とならなかった。しかし、前半シーズンはけがに悩まされた松原にとって全カレ前に47秒台で走り切れたことは収穫となった。彼は合宿やレース中にけがをして思うような結果が出せなかった春を「悔しい前半シーズンだった」と振り返る。今では47秒2台で走れるまでになり、秋のシーズンに向けて練習も十分に詰めてきている。再び全日本の舞台に立つために調子を上げていきたいところだ。
2日目の男子200mに北村(法4=九州学院)が全カレの標準記録突破のラストチャンスに挑んだ。1次レースではスタートでやや出遅れるものの直線での追い上げを見せ21秒64をマーク。全カレの出場権は2次レースにかかっていたが21秒91とタイムは伸びず、個人種目での出場はかなわなかった。これまでは200mを中心に練習してきたが「100mのスピードが足りなかった」という関東インカレでの反省を踏まえて、積極的に短い距離の練習を行ってきた。身体の強化を行い、スピード面に磨きをかけてきたが「試合でその力を出し切ることができなかった」と悔しさを露わにした。それでも「出るからには日本一を狙っていきたい」と気持ちを切り替え、最後の全カレに向け闘志を燃やす。
今回の記録会では標準記録を突破することはできなかったが各々課題と収穫を得られたであろう。この夏の飛躍からさらなる選手のレベルアップに期待がかかる。
◾️コメント
・北村(法4=九州学院)
今回の記録会ではシンプルに全カレの標準記録を突破することを目標にしてきたが、結果として記録を突破することができなかった。もちろん悔しい気持ちはあるが、結果は結果としてしっかり受けとめたい。今までのレースでは「こういう風に走らなきゃ」とイメージしすぎて、それが逆に悪い方向にいってしまうことが多かったので今回のレースでは無心で走るくらいの気持ちで臨んだ。今回までに記録を出すための身体の強化をは十分できてて、あとは走るだけであったが自分の身体のコンディションが上がらず、また暑さや風向きなどの気候条件も良くなく、これまでの標準記録を出すためにやることはやってきただけに、そこが揃わなかったのが残念だった。関カレ後は200mを中心にやってきたが、100mのスピードが足りなかったというのを関カレで感じたので、積極的に短い距離の練習を行った。徐々に良くなってきてはいたが、試合でその力を出し切ることができなかった。次は全カレとなるが個人ではもう出れないのでリレーに出場して、出るからには日本一を狙っていきたい。
・松原(法2=九州学院)
(出場の意図は)全カレの(400mの)A標準を切っているのが一人で、自分はB標準を切っているがB標準は一人しか出られない。自分がA標準を切ればB標準を切っている人が出られるので監督から言われていた。(レースを振り返って)テストを受けてからで疲れもあった。それでも全カレに向けて47秒台で走れて、ベストを狙っていた分悔しいが走れている。前半はけがで関東インカレに出られなくてスタートダッシュを失敗している。そういう面から見れば全カレにつながる走りができたと思う。けがはオーストラリアの合宿中で右のハムストリングの肉離れ。帰ってきてからもレース中にけがをして、関東インカレはリレーだけになって4走で不甲斐ない走りをしてしまい、悔しい前半シーズンだった。最近は熊本県の国体最終予選で47秒2台では走れていた。秋シーズンに向けての練習は詰めていると思う。去年は国体にも選ばれていたが、今年はけがで選ばれなかった。去年は試合が多くて絞れる試合が分散したが、今回は全カレ一本に絞れるのでしっかり全カレに向けて調整していきたい。
TEXT=福山知晃、小島敦希 PHOTO=大谷達也、森崎睦仁