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2017.08.21
ラクロス

[男子ラクロス]開幕戦はまさかの惜敗 チームスローガン”ONE”を掲げ、勝利は次戦にお預け

第30回記念関東学生ラクロスリーグ戦 男子・2部Aブロック


8月19日(土) アミノバイタルフィールド

東洋大8ー11明学大


今季注目選手の2人 ハイタッチを交わす井本(右)と川名主将

4-5と1点ビハインドの場面で川名主将はゴールを目指す


   関東学生ラクロスリーグ戦が開幕し、明学大に8―11で初戦を黒星で終えた。接戦の中、最終Qで1点差まで詰め寄るが惜敗し課題点が浮き彫りとなった。

   開始3分で先制点を決めたのは、今期注目のAT井本(ラ4=都立日野台)。その活躍は「1年生の頃からリーグ戦に出ていて、大量得点して活躍している選手」とMF川名主将(ラ4=西武台)が語るように、今リーグ目が離せない一人だ。ゴーリーからの素早いパスで前線に駆け上がり、先制点でチームを活気づけた。その後、明学大に1点を許すも、フェイスオフをものにし、東洋ボールから試合が開始すると同時にLMF武井(ラ4=県立大磯)がゴールを決め、試合を振り出しに戻した。しかし、1点2点と明学大にまたもゴールされ1Qを2―4で終える。

   2Q、明学大に追いつきたい東洋大は5分、DF掛野(ラ4=県立染谷丘)、川名主将、MF/FO鈴木(ラ4=県立会津)が3連続得点を挙げ、5―4と相手をリードし東洋の流れに持ち込んだ。初めてリードしたのも束の間、一転してそこから明学大の猛攻撃が始まり、5連続得点され前半戦を5-9で折り返した。

 3Q8分MF長澤(ラ4=都立府中東)、4Q7分井本の今試合2得点目、4Q14分にMF松尾(ラ3=都立立川国際)と決め1点差まで持ち込むが、相手にさらに2点追加され8―11で初戦を終えた。「最初から全員足が止まっていてやろうとしていたことができなかった」と井本は振り返り、悔しさをにじませた。また、「気持ちや、細かい技術の部分が足りなかったと思う」と川名主将は語り、次戦への反省点とした。

  今年度のチームスローガンは“ONE”。「1部昇格のONE、チームとして一つになるONE、個人一人一人が強くなるONE」を元に新チームでのリーグ戦が始まった。「いろんな意味のONEを作り上げていくチームになりたい」とチームスローガンへの思いを語った川名主将。1戦目の敗戦から多くの課題点が見つかったが、まずはチームにとって何が一番足りていないのかを突き止めることが先決である。その課題点修正から見えてくる未来は1部昇格に違いない。次戦の28日の青学大戦では課題修正をし、全ての意味でONEに近づいた彼らに注目だ。


■コメント

・川名主将(ラ4=西武台)

技術的にはあまり変わらない、勝てる相手だったのにもかかわらず、接戦していた。それどころかずっとリードを許してしまう展開が続いていた。そういう面では気持ちや、細かい技術の部分が足りなかったと思う。今回の試合をいい機会だと捉えて。これから修正しようと強く思っている。(分析はどのように)平均的に、組織的には強いチームかなと思っていた。情報調達をあまりやることができず、分析を詳しくすることはできなかった。個人力というよりかは、チーム力の印象のあるチームだった。(今年のチームの特徴や強み)今年のチームの目標として、ONEというスローガンを掲げている。意味合いとしては、1部昇格のONE、チームとして一つになるONE、個人一人一人が強くなるONE。いろんな意味のONEを作り上げていくチームになりたい。チーム力では負けたくなかったが、今日の試合を見てみると、個人の能力、対人の部分で負けてしまっているのが何個かあったので、まだまだ自分たちの目標に対しての努力が足りなかったなと思う。(注目選手や、キーマンになる選手)AT井本は僕と一緒で1年生の頃からリーグ戦に出ていて、大量得点して活躍している選手。今日は調子が悪くて目立ってなかったんですけど、これからリーグ戦を重ねるうちに慣れてきて、爆発してくれると思っている。ベテランというか、4年生の中では彼です。今年は下級生の力を借りている部分も大きい。例年、下の力を借りているんですけど、去年は日本代表の小林宙美さんをはじめとしたスーパースターが結構いて。今年はそういう人が正直いないので、一人一人のレベルを上げていかないといけない。下の選手が頑張ってくれないと、俺たちの力ではまかなえきれない。そういう意味では、下級生たちが頑張ってくれているから、下級生全員が注目選手。(自身も日本代表に選ばれていたが)僕は、宙美さんみたいに一人だけで相手を打開できるような選手じゃないので。宙美さんは、一人でも相手を全員抜いて勝てるような選手だった。正直、僕はそういうプレーヤーではなくて、組織的にはまってこそ活きるのでチーム力を重視したい。一人では何もできないので、そういう意味では助けられている。(リーグ戦を通じての目標)ただ1部昇格するだけではなくて、今日は負けてしまったが、全勝するつもりで予定を立てていた。本当に全部圧倒して勝って、入替戦も圧倒して、1部昇格したい。(次の試合に向けて出発)まずは東洋としては、今日の試合で悪い部分がかなり見えたので、そういう部分を突き詰めていきたい。細かいところや、最後まで走りきるところなど。あと2週間ぐらいだが突き詰められる部分は最大限突き詰めていきたい。相手は青学大。明学大と同じような感じで、組織力がある。むしろ明学大よりも高いかなと思うので、もっと苦しい試合になってくると思う。そこでしっかり勝ちきれるように、気持ちを強くしてやっていきたい。


・井本(ラ4=都立日野台)

一言でいうとかなり悔しい。(明学大はどんなチーム)スカウティングしてディフェンス陣が早めにスライドを飛ばしてくるというチームだったので、自分たちも早めにはたいて相手をずらしてということをやろうとしていたが、最初から全員足が止まっていてやろうとしていたことができなかった。(敗因は)最初、全員が硬くなっていたことと、自分がチームのエースという自覚があったので自分の責任かなというのはある。(自身の得点について)先制点を挙げれたのは大きかったと思うが、そこからミスが起きて2点目取るまでに時間がかかってしまったので、そこを毎クォーター、コンスタントに点取れたら良かったと思う。(最後のリーグ戦をどう終わりたいか)ずっと1年生からリーグ戦に出させていただいてて、2年目からはチームの主力として出てたという自負があったので今年こそ1部に上がって後輩たちにバトンを渡したいと思う。(次の試合に向けて意気込み)絶対勝ちます。


TEXT=水野桜 PHOTO=菊池美玖