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2017.08.28
ラクロス

[女子ラクロス]激闘を制し二桁得点で連勝を飾る

第30回記念関東学生ラクロスリーグ戦 女子・2部Bブロック

8月26日 (土) 大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森

東洋大11- 7東女大


園部主将はメンタル面でもチームを引っ張った


果敢に攻め2得点をあげた岡崎

ウェルカムゲームとあってスタンドは大いに盛り上がった



関東学生リーグ2戦目。相手は昨季2部昇格を果たした東女大。前半から点を奪い合う白熱した試合展開となり、「体力面で劣るかも」とAT園部主将(ラ4=県立西宮)の不安をよそに最後まで走り抜き11-7で勝利を収めた。

 立ち上がりは東女大ペースで進んだ。なかなかボールを奪えず相手の攻撃に翻弄される展開で我慢の時間が続く。試合が動いたのは開始3分。相手のパスミスでボールがこぼれた隙に園部主将からAT岡崎(ラ4=県立水口東)へ流れるようなパスワークで先制点を奪う。しかし、直後に失点し試合は振り出しに戻った。その後、AT齋藤(ラ4=都立井草)、MF橋口(社2=県立伊奈学園)の連続得点でリードするも2点立て続けに失点し同点とされ、一進一退の攻防が続く。4-4となった前半終了間際、ロングパスを受け取ったMF河野(ラ3=鹿島学園)の得点で勝ち越しに成功した。さらにもう1点加え6-4で前半を折り返す。

 後半は開始直後に失点を許し1点差に詰め寄られるものの、東洋大の攻撃の手が止まることはなかった。DF土井(ラ4=星野)、園部主将の連続得点で東女大を引き離す。その後も得点を重ね終わってみると11-7で勝利。終了のホイッスルが鳴ると部員の笑顔が弾けた。全体的にファールの多かった東女大に比べ、パスミスも少なくスムーズな試合運びだった東洋大。40分通して、得点の面でリードされることはなかった。「ディフェンスの人がしっかり守ってくれたので、アタックの時間にもつながったかなと思う」と齋藤は、勝因を分析する。控えの選手も出場しこの結果は、満足のいくものである。この日はウェルカムゲームということで来場者も多く、東洋大應援指導部も駆け付けスタンドを盛り上げた。「みんなで戦っている感じがあった」と園部主将が話すように声援が確実に選手の力となった。

 次戦の相手である中大について岡崎は「同じブロックの中でいちばん強いと思っているチーム」と警戒する。日程が空くため、技術を向上させる時間はたくさんある。今日見えた課題を改善し勢いそのまま3連勝を目指す。





■コメント

・園部主将(ラ4=県立西宮)

 (今日の試合を振り返って) 秋季リーグ2戦目ということで1戦目と日程が近く、東洋大にとって体力負けするなど苦手な相手かなと思っていて、不安な部分が大きかった。技術を向上させるよりかは団結力を高めることを意識して取り組んだことと、あとスカウティングに力を入れてミーティングだったりを増やして今日の試合に望んだ。(自身の2得点を振り返って) いつもはアシストに回ることが多いが、今日はボールをもらった瞬間にフリーな状況が多かったので果敢にシュートを打つのもいいかなと思ったし、全体がキャッチミスが多かったり不安定な部分が続いていた。その部分で1点決めたいと思って思いきりいった。(主将として見えた課題)調子がいいときはいいが悪いときはとことん悪く、みんなが影響されやすい。また立ち上がりがあまりよくなかったためそこの切り替えを上手くすること。2戦勝ち、次戦まで日程が空くので集中していきたい。(ウェルカムゲームだったが)ベンチから見る応援席が、相手と比べて圧倒的多く元気をもらえた。男子ラクロスの選手など声を張って応援してくれたり、安心感がありみんなで戦っている感じがあった。(次戦に向けて) 課題になってくる試合だと思う。東洋大学で行うホーム試合なので大学の友達だったり観客という点で中央大に勝っていきたいと思うし、日程が空く分技術の面をスキルアップしたい。またミーティングを繰り返し行い今日でた課題を潰して必ず勝ちたい。

・岡崎(ラ4=県立水口東)
いつも入ったか入らないか分からないようなシュートしか打てなくて、今日も2本とも綺麗にパーンと決まるやつではなかったが、後輩にも「それがあすかさんですよ」と言われているので…。次もゴールを狙って、ゴリーをびっくりさせるようなシュートをしたいなと思います。(走っている時の笑顔が印象的だったが気をつけていることなど)笑顔でプレーしていたら辛いのなくなるかなと思って。今日は、スタートから出させてもらったので、4年として覇気を出そうといつも言っているので、笑顔でやろうとしていた。昨年までディフェンスで、今年からアタッカーになったので、ディフェンスの気持ちもとても分かる。点を入れられた時にはディフェンスに声をかけに行ったりしている。(次の試合に向けて)次は中央と戦うが、同じブロックの中でもいちばん強いと思っているとチーム。東洋のホームグラウンドであるので、今日以上にたくさん応援を呼んで、その力も借りながらやっていきたいと思う。(4年生最後のリーグ戦だが)去年入替戦まで行って、負けてしまったけれど、その日から私たちは一部昇格に向かってやってきた。最後まで一部昇格と言い続けて目標を達成したいと思う。

・齋藤(ラ4=都立井草)

立ち上がりが良くなかった。最終的に4点差だったが、スタメンじゃない人も試合に出れて勝ちきることができたので結果的にはとても良かった。(相手は)体育大なので体力があって後半から上がってくるので、後半から0ー0のつもりで戦おうということを意識してやった。(対策は)相手がどうであれ自分たちの方が強い、自分たちの方が上手いという気持ちは絶対忘れないようにして気持ちで負けないようにというのはヘッドコーチに言われていた。ヘッドコーチが仕事で来れなかったので、ヘッドコーチの気持ちも背負って戦うのは意識していた。(勝因は)アタックの人はいつもより簡単に点が取れていた。ディフェンスの人がしっかり守ってくれたので、アタックの時間にもつながったかなと思う。(自身の得点について)まんべんなくいろんな人が点を決めていたので、私の一人の力というよりは周りに助けられて取れた得点だと思うし、応援席が湧いていたのでミスがつながったときや辛くなったときはベンチや応援席を見るようにしていた。(最後の年をどう過ごしたいか)毎年1部昇格を目標にしていて、昨年も入れ替え戦までいったが負けてしまったので1部昇格をしたい。(次戦までに修正したい点)最初の入り方。最初に流れが悪くて途中から流れが来る感じだった。次はホームグラウンドで一発目から自分たちの流れに持っていて勝利したい。

TXET=鶴田華穂 PHOTO=鶴田華穂、水野桜