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第93回日本学生選手権水泳競技大会
９月１日（金）～３日（日）東和薬品ラクタブドーム
（２日目・予選）
◆女子100ｍバタフライ
４組
２着 中野 １'00"07
→全体３位で決勝進出
６組
５着 藪 １'00"46
→全体５位で決勝進出
９着 片山 １'01"96
◆女子200ｍ個人メドレー
５組
７着 中澤 ２'22"00
６組
１着 大橋 ２'13"95
→全体１位で決勝進出
２着 小野寺 ２'17"73
→全体10位でB決勝進出
◆800ｍ自由形
４組
１着 菊池 ８'45"78
→全体５位で決勝進出
８着 濱田 ９'05"84
◆女子４×100ｍメドレーリレー
３組
２着 東洋大 ４'09"11
（大橋－江口－藪－岩本)
→全体４位で決勝進出
※女子800ｍ自由形の決勝は９月３日に行われます。
（２日目・B決勝）
◆女子200m個人メドレー
２着 小野寺 ２'16"86
（２日目・決勝）
◆女子100mバタフライ
４位 中野 59'69
５位 藪 59'79
◆女子200m個人メドレー
１位 大橋 ２"10'33
◆女子４×100mメドレーリレー
４位 東洋大 ４"07'42
（大橋－江口－中野－遠山）
[総合得点]
１位 日本体育大学 ２４９.０点
２位 東洋大 ２４０.０点
３位 中京大 ２０６.０点
４位 筑波大 １９３.０点
５位 神奈川大 １８１.０点
６位 明治大 １００.０点
７位 法政大 ９８.５点
８位 近畿大 ９１.０点
メドレーリレーで表彰台を逃し、涙を呑むリレーメンバー
大橋は200ｍ個人メドレーで２連覇達成
女子バタフライ藪（左）と中野は表彰台を逃し悔しさを見せる
レース後に笑顔を見せた小野寺
初日から熱い盛り上がりをみせた第93回日本学生選手権水泳競技大会（以下、インカレ）での東洋女子チームの泳ぎ。しかし、２日目はうってかわって爆発力に欠ける結果となった。
初日に東洋女子のワンツーフィニッシュという華々しい結果を残した中野（文２＝長岡大手）と藪（営３＝武蔵野）、そして片山（社２＝墨田川）が100ｍバタフライに登場。昨年はこの種目でワンツーフィニッシュをしている２人にまたも大きな期待が掛かったが、全国の舞台はそこまで甘くはなかった。レース後に藪が「前半のスピードが全然足りない」と語った通り、50ｍのターンまでに上位に差をつけられる形となり、表彰台にも手が届かぬ結果となった。しかし、両者共に予選から決勝ではタイムを上げており、伸びしろは十分だとうかがうことができた。
200ｍ個人メドレー予選には注目度No.１の大橋（国４＝草津東）が小野寺（国２＝鹿島学園）、中澤（文１＝須磨学園）と共に出場。中澤は悔しくも予選突破とはならなかったが、小野寺は大橋の隣で泳ぎきってＢ決勝へ、大橋は難なく決勝へと進出した。初日のフリーリレーでは100ｍ自由形の個人レースでも通用しそうなタイムをたたき出した大橋は、得意の個人メドレーでも強さを発揮。世界選手権銀メダリストとしてのプライドをみせた。最初のバタフライから先頭に躍り出ると、メドレーリレーも任される得意の背泳ぎでぐんぐんと差を広げる。自己評価としては「疲れがみえたかな」という最後の自由形まで、終始トップを譲らずに２分10秒33でゴール。自身がもつ大会新記録にはあと一歩及ばずに悔しさをにじませるものの、仲間の「ゆいー！」という声には笑顔を見せ、手を振って応じた。また、Ｂ決勝の小野寺は狙い通りの前半から積極的に攻め、力を出し切った泳ぎ。ラスト10ｍで抜かされて２着となるも、スッキリとした表情を見せ、「来年はレギュラーをとってＡ決に残る」と目標を述べた。
800ｍ自由形予選には菊池（営４＝作新学園）、濱田（国２＝須磨学園）が最終組に並んで登場。菊池は「人生で最後の800ｍ」と語る明日の決勝に向けてこの組１着の８分45秒78でフィニッシュし、全体で５位通過。自身のラストインカレを輝かしく締めくくってもらい、今回あまり結果の振るわなかった濱田に強い先輩の背中をみせてほしい。
そして、初日に５連覇という偉業を成し遂げた東洋女子リレー陣。４×100ｍメドレーリレーは大橋、江口（国２＝藤沢西）、藪、岩本（済３＝京都外大西）のメンバーで予選を２位通過すると、決勝では藪と岩本がそれぞれ中野、遠山（国２＝八代白百合学園）にメンバー変更。総合得点争いも絡む戦いが繰り広げられる中で、優勝を目指して気合十分に決勝に臨んだ。チームとして予選よりも２秒近くタイムを上げたレースの結果は、残念ながら４位。最年長として最後まで声を出して応援した大橋をはじめ、４人全員が涙を浮かべる結果となった。
上位に食い込む結果は残すものの、初日の勢いはない東洋大。メドレーリレーチームは雪辱を晴らすため、個人のレースで大爆発することに期待だ。また、ラストインカレとなる大橋、露内（文４＝京都外大西）の個人メドレーでのワンツーフィニッシュや菊池の800ｍ自由形など、４年生の活躍も見逃せない。インカレも残すはあと１日。女子総合２連覇を目指し、笑顔でこの大会を締めくくりたい。
■コメント
・大橋（国４＝草津東）
（メドレーリレーを終えて）きつい中だったが後輩には本当に申し訳ない。（最後まで応援していたが）後輩の３人がすごく頑張ってくれていたので感謝している。メドレーリレーは１年生の時も３年生の時も泳がせてもらって、その時は先輩たちのおかげで入賞できた。（個人のレースは）フリーまでは良かったけど、やっぱりレース数も多いし、最後の５0ｍがすごいきつくて。踏ん張りどころかなと思いながらも疲れがみえたかなって感じはしている。予想通りのタイムだが、自身の大会新は狙っていたので悔しい。本来、10秒割れれば良いなと思っていたのでちょっと遅いが、このレース数では合格かなといった感じはする。また、レースが多い中でも前半から積極的にいけたところは良かったかなと感じた。（個人のレース中でも）頭の片隅にはメドレーリレーがあって意識して泳いでしまった部分もあると思うが、４年生としてタフレースっていうのは当たり前だと思うし、後輩にもしっかりと泳ぎでいい背中を見せたいなって思っていたので優勝できたことはうれしい。１年生の頃は２コメが力を出し切れずに終わっちゃって、２年生は予選落ちで。そこから強くなろうとは思っていたが、まさか次の年と４年のラストインカレで自分が優勝できるような選手になるとは思わなかったから、本当に周りの人のおかげで成長できたなと感じている。また、成長したところとしては、先生がいない中で練習を重ねたり、頑張ることが２年生の冬からはすごい多かったので、そこで自分で考える力はついたと思うし、基本的な、人への挨拶だったりとか礼儀だったりとかそういう意味でもすごく成長できて、それが競技につながったのかなって思う。（明日の目標としては）８継で優勝すること。８継は去年勝っているので勝ちたい。（日体大と総合得点で競っているが）こんなにいい勝負なのがここ数年ないと思うし、いつもどっちかが大差で勝ったりとかしかないので。しっかりと競り勝てるようにする。明日は４コメもあるし、露内とワンツーフィニッシュをして、４年生が得点をしっかりとっていきたい。
・藪（営３＝武蔵野）
予選がちょっと重くて、自分の思った通りにできなかったけど、決勝でタイムを上げられたのは良かった。でもやっぱり、中野さんとワンツーフィニッシュを狙っていたので、全体的にはあまり良くない結果かなって思っている。（去年から成長できた部分は）200ｍの方だが、１年の頃からあまりタイムが出ていなくて、練習で悩みに悩んで、泳ぎつくりとかをコーチと相談したりして。昨日の200ｍバタフライでは久々のタイムで泳げたのでそこは良かったと思うが、100ｍに関しては前半のスピードが全然足りないなって。そこで一位の平山さん（筑波大）とかに差をつけられてるし。平山さんはけっこう余裕をもっていけてる部分もあると思うので。自分にはまだまだスピード持久力的なものが足りないかなと思った。（最後のインカレに向けて）インカレっていうのはチームで戦うものだから、タイムもだが点数に貢献できるような結果にしたいっていうのと、自己ベストも更新していないのでそこで更新して良い形で終われたらいいなと思う。
・江口（国２＝藤沢西）
自分が最初から足を引っ張ると思っていたが、決勝でも足を引っ張ってしまって悔しい。明日の２００m平泳ぎでは絶対にベストを出して、決勝に残っていきたい。
・遠山（国２＝八代白百合）
自分と中野で絶対に表彰台にのるまで順位を上げてやるという強い気持ちでいったが、まだまだ自分の力不足もあって表彰台争いに絡むことも出来なかった。ここで絶対に表彰台に上がって２日目終わらせて、明日で絶対に挽回してやると思っていたのに４位という結果で終わってしまいとても悔しい。明日のレースは絶対に決勝に残って、今日取りこぼした点数の分まで自分が絶対に挽回したいと思う。
・中野（文２＝長岡大手）
個人も情けない結果だったので、リレーでは気持ちを切り替えて臨むつもりだった。やっぱり悠依さんが個人種目終わってすぐのリレーだったので疲れもあるだろうし、３人で悠依さんを表彰台に上げられなかった事は悔しい。自分のレースは今日で終わりだが２００も１００ダブル優勝したかったので、悔いが残るインカレとなったがあと１日は応援で力になりたい。
TEXT＝越塚日南 PHOTO=菊池美玖、望月優希、森瑞季
