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平成29年度東都大学野球１部秋季リーグ戦
９月７日（木）神宮球場
○東洋大４ー２日大
狙った球をうまくはじき返し拳を突き上げる田中
「明日は自分が打ってチームが勝てるように頑張りたい」。昨日そう話していた田中将也（営４＝帝京）は、今季自身初安打となる先制適時二塁打で同級生の飯田を援護し、チームの勝利に貢献した。
今秋いまだ無安打で「試合前から開き直って何でも打ってやるという気持ちでいた」と話した田中。３回に１番竹原（法３＝二松舍大付）が安打で出塁すると、盗塁と2番宝楽（営４＝PL学園）の犠飛で三塁に到達し、田中が打席に入った。２ボール２ストライクからの５球目、狙った変化球を逃さず中堅前に運び、均衡を崩した。続く５回に放った左前二塁打について田中は「狙っていた変化球を前でさばいてやろうと思っていた」と満面の笑みで語った。
今秋の東洋大は昨季とは一味違う。今秋の総盗塁数はすでに春季リーグの全盗塁数を超えた。この日の試合では竹原、宝楽、田中が盗塁を企図し全３盗塁。春は打線が繋がり、盗塁する機会が少なかった。しかし全日本選手権での悔しい敗戦を受けて「走れるなら走ろう」とチームで話しがまとまった。この選手の決断を受け、監督からも盗塁の指示が飛ぶように。結果、今日の３つの盗塁のうち２つは得点に繋がった。「こういう接戦を勝ち抜く一つの要因になっている」と頼れる副主将は語る。
空き週を挟んだ次戦は春季リーグ戦で２連敗を喫した中大戦。「日本一をとって監督さんを胴上げしたい」と語る男の打棒にますます期待が高まる。
■コメント
・田中将也 (営４＝帝京)
試合始まる前から開き直って何でも打ってやるという気持ちでいた。前の打席が良い打球だったので次の打席思いっきりいこうと思っていた。まず一本がでて本当にほっとしている。変化球を予想通り打ててよかった。(春と比べチームの盗塁が増えたのは)もともと自分達の代は足が速い人が多いので、春は打ちすぎてて走る必要があまりなかったが、全日本の後走れるなら走ろうという話になり、監督さんからも走るようにと指示があったので盗塁するようになった。こういう接戦を勝てる１つの要因だと思う。(中大戦に向けて)春は2連敗しているので、秋は2連覇してやるぞという気持ちでむかっていきたい。
TEXT=川口朋珠 PHOTO=望月優希
