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平成29年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・国士大2回戦
9月22日(金) 上柚木公園野球場
○東洋大11-1国士大 (7回コールド)
3安打を放ち、チームの勝利に大きく貢献した土屋
仲間の歓声に笑顔で応えた
1部リーグ昇格後初となる2タテで勝ち点を手にした東洋大。なかでもルーキーの土屋(社1=習志野)が3安打の固め打ち。「期待以上の活躍をしてくれた」と学生コーチの山越(社3=横浜隼人)が振り返るよう、土屋の打棒がチームに勝利を引き寄せた。
父親と行った打撃フォームの改良が吉と出た。前日に行われた国士大1回戦で2打数0安打2三振と悔しい結果に終わった土屋。「全然打てなくて、親に相談した」。自宅に帰り、打てなかった自分のフォームを親子で見直した。フルスイングを意識しすぎるあまり膝が開いてしまっているなど指摘され、元・高校球児である父親に重心の置き方や前足の使い方を1時間にわたり学んだ。
土屋の勢いは止まらない。教わったことを忠実に実践した1打席目。直球を強振すると打球は左翼手を越え二塁打に。フォームを変えたことにより打ち方に多少の違和感を覚えるも、普段苦手としているレフト方向へ打てたことにより、「これはやってみる価値があると思った」。続く2打席目も「狙っては無かったが、体が反応して」と、またも左中間を破る二塁打を放ち、得点圏へ出塁とチャンスメイク。3打席目では「スタンスを変えたことで、ボールが見やすくなった」と、フルカウントから選んで四球を得るなど、チームの好機を広げた。2死満塁で回ってきた4打席目には「変化球を狙っていた」と2ストライクから狙い撃ち。右中間を破る痛烈な打球を放つと、外野手の失策が絡み、走者一掃、そして自身も3塁まで到達。運も味方につけたこの一打が、国士大を突き放す決定打となった。
試合後、自身の3安打の活躍に「後で親に報告の電話をします」と笑みを浮かべた殊勲のヒーローはどこまでも謙虚だった。全打席で出塁を果たすも、「今日は偶然打てただけ」と、この結果に慢心することは一切無い。「チームの勝ちにつながるバッティングをしていきたい」。貢献的なその姿勢が、チームを優勝へ導くカギとなる。
◼️コメント
土屋(社1=習志野)
今日は偶然打てただけ。国士大1回戦で全然打てなかったので、親に相談した。毎試合バッティングのビデオ撮ってもらっているので、それを見て1時間くらい指導してもらい、足の使い方を直してもらったのと、前足の使い方を教わった。自分的には打ち方に変な感じがしたが、1打席目が普段打ててないレフト方向に打つことが出来たので、これはやってみる価値あると思った。2打席目は1打席目と全く同じところに投げてきて、狙ってはいなかったのですが、体が反応してというか、たまたま打つことが出来た。外角のストレートを2回とも打ったので、3打席目から配球が内寄りになり、変化球で勝負してくるな思っていたので狙っていた。スタンスを変えたことで、ボールが見やすくなりインコースにも前より対応ができるようになった。お父さんパワーすごいです。後で報告の電話をします。 (次戦は中大戦だが)イメージとしては、一歩上というかレベルが上がると思うので、そのレベルについていけるように。チームの勝ちにつながるバッティングをしていきたい。
TEXT/PHOTO=永田育美