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2017.10.02
サッカー

[男子サッカー]丹代のゴールを守り東国大との昇格ダービー制す!

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第14節

10月1日(日) 成田市中台運動公園陸上競技場

東洋大1-0東国大


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18

▽DF

坂本涼斗(国1=柏U-18) 

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京U-18

渡辺星夢(国3=前橋育英)

▽MF

松崎快(国2=大宮Y) 

高橋宏季(国3=FC東京U-18) 

勝野瑛(国3=浦和Y)

宮吉悠太(国4=京都橘) 

▽FW

丹代藍人(国3=青森山田)

坂元達裕(社3=前橋育英)


決勝点を挙げた丹代は2試合連続ゴールとなった

渡辺は競り合いで強さを発揮した


 前節、日体大に完勝して勢いに乗る東洋大は東国大と対戦。前半をスコアレスで折り返すと、後半、丹代(国3=青森山田)のゴールで先制する。その後も相手の猛攻を耐え、1-0で勝利。インカレ出場圏内である4位につけた。

 

 「拮抗したゲームになる」と古川監督が予想したように序盤から引き締まった試合展開となった昇格ダービー。15分に先制点を狙う東洋大がチャンスを作る。松崎(国2=大宮Y)のスルーパスに坂本(国1=柏U-18)が反応。エリア内で相手のスライディングを受け、倒されるがノーホイッスルの判定となる。その後は東国大が支配率を高め、なかなかボールを持てない。シュートが打てなかった東洋大だったが44分にビックチャンスが訪れる。坂元(社3=前橋育英)が裏へ抜け出しマイナスに折り返すと丹代がシュート。しかしこれは相手GKのファインセーブに阻まれた。

 後半も東国大に主導権を握られる。立て続けにシュートを打たれるが、DF陣が体を張って防ぐ。すると66分、待望の先制点を手にしたのは東洋大だった。右サイドを細かいパスで崩すと、裏へ抜けた坂本の低いクロスに丹代がニアサイドで上手く合わせ、ゴールネットを揺らした。「練習からクロスに入るっていうのを続けていたのでその結果かなと思う」と振り返った丹代はこれで2試合連続ゴール。「たまたまっていうのもあり得るので、次も取れたら実力で取れたと思う」と次戦での得点も意気込んだ。ワンチャンスをものにした東洋大だったが、その後も東国大の猛攻を受ける。しかし、DF陣が最後まで粘り強く対応。虎の子の1点を死守し見事に勝ち点3を取った。

 

 この試合の主役は何といってもDF陣だろう。チャレンジ&カバーを徹底し相手の攻撃を完璧に封じ込めた。試合後、古川監督は「後期の開幕で流経大とやったが、セットプレー以外でほとんどやられなかったというのは選手たちも手応えがあったと思う」と振り返った。無失点に貢献した渡辺(国3=前橋育英)は「1試合を通してセットプレーが多かったが、集中したディフェンスで0に抑えたことが大きかった」とセットプレーで得点を許さなかったことを勝利の要因に挙げた。

 次戦の相手は下位の駒大。「縦に早いサッカーというかFWにどんどんボールを入れてくる」と古川監督は分析する。再び守備から流れをつかむことはできるか。インカレ出場のためにも絶対に負けられない一戦となる。


■コメント

・古川監督

順位も近いところにあって力のあるチームなので、拮抗したゲームになるというのは予想していた。その中で後ろの方がしっかり我慢して90分通して守って、後期リーグで初めて無失点で終えれたというところは1つ勝利につながった大きな要因だと思う。前半はそこまでの風にないにしても風下だったので、ピッチサイドからも前半我慢してというのを伝えながらやっていて、なかなか起点を作れない難しい前半だった。(DF陣の評価)前期11試合を経験して、本人たちもやれるという自信をつかんだと思う。後期の開幕で流経大とやったがタレントが多くいる相手に対して、セットプレー以外でほとんどやられなかったというのは選手たちも手応えがあったと思う。負けはしたがその後の2試合をしっかり勝利に還元してくれた。(選手交代をしなかったが)拮抗したゲームの中で選手交代もいろいろ考えていたが、チーム全体で集中して守れている状況だった。逆に交代した選手自体はフレッシュだが、守備のバランスを崩したくなかったので最終的にはカードを切らなかった。駒大は縦に早いサッカーというかFWにどんどんボールを入れてくるスタイル。今日と同じような形でチャレンジする選手とカバーする選手という役割を続けていきたい。これでインカレ圏内に浮上できたので、ここから落ちることなくさらに勝ち点を積み上げていって、まずは残留を確定させたい。次はせっかくホームでできるので勝ち点3を目指していきたい。


・丹代(国3=青森山田)

チームとしてはミスが目立って、入りの悪さなど悪いところが目立った試合だった。結果的に1-0で無失点で終われたのでそういう面では良かった。(自身の得点シーンを振り返って)クロスに対してしっかり入るっていうのを普段から意識していて、それが結果につながったのかなと思う。いいクロスが来たので、練習からクロスに入るっていうのを続けていたのでその結果かなと思う。(2試合連続得点だが)2試合連続っていうのはたまたまっていうのもあり得るので、次も取れたら実力で取れたと思うのであまりはしゃぎすぎずに謙虚にやっていきたい。(この試合で東洋大は4位に浮上したが)今日で結構上に行けたと思うので、まだ上には強い大学とかもいますし、まだまだ上目指せると思うので、頑張りたいと思う。(次節、駒大の印象は)ヘディングとか競り合いが強いイメージがあるので、そういった面で負けないようにして勝ちたいと思う。(次節に向けて意気込み)次節もまた激しい試合になると思うが、気を抜かずに勝ちたいと思う。


・渡辺(国3=前橋育英)

先週はちょっと立ち上がりが悪かったので、チームの中でも立ち上がりから集中していこうと話していた。1試合をとおしてセットプレーが多かったが集中したディフェンスで0に抑えたことが大きかった。丹代のゴールで勝てたというのも次につながることだと思う。(守備での貢献が目立ったが)守備ではチャレンジ&カバーを意識してやっていたので、そういうところで相手を封じれたのかなと思う。自分はヘディングが得意なのでそこで負けないようにもした。(4位に浮上したが)次の駒大戦が上位に食い込む勝負になると思うので、また来週に向けて頑張りたい。


[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)
第15節 10月7日(土) 対駒大 東洋大学朝霞グラウンドにて 14:00キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=美浪健五、金澤瑞季